10月2日2009/10/02 23:16

 オープニングは脱力系?から。まずはこのサイト(リンクあります)をお読み下さい。この色のネタについて行ける方なら、笑ってもらえるかと。これにインスパイアされた奴がバカゲー作ってくれると、私は嬉しい。
 
 本日の話題は、毎年恒例?のイグ・ノーベル賞ネタ。やはりこーゆーものは継続して取り上げたいからね。今年は日本人が受賞したので、報道が多めで嬉しい。
 
 まずは受賞した研究の紹介から。私の語学力その他では詳細まではわからない(後日どっかに出回ると思うけど)けどね。まず獣医学賞。「名前を付けた牛は、名前ナシの牛よりもたくさんの牛乳を出すと示したことについて」。名前って大切なんですね。呼びかけよう 名前を 素晴らしい 名前を(ゴダイゴ「ビューティフルネーム」より)
 
 平和賞。「ビールのいっぱい入った瓶と空の瓶のどちらが頭を叩き潰しやすいか、実験により示したことに対して」…ちなみに、「ドッチも危険」だそうな。「平和賞」ってのが気が利いたギャグのつもりなんだと思う。
 
 生物学賞。日本人を含む研究で、「ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアを用いると、台所の生ゴミは質量で90パーセント以上削減できることを示したことに対して」。多分、竹などという「消化の悪そうなモノ」食っている生物だから…って理由で探り当てたんだと思う。素晴らしい。
 
 医学賞。「60年以上にわたり毎日、左手の指関節を熱心に鳴らし続ける一方右手は鳴らさずにいたことにより、指の関節炎の原因を研究してきた功績に対して」…こーゆー研究は「結論が出るまでやたら時間がかかる」例があるけど、60年はスゴい。私はよくやってしまうんだけど、確か関節を鳴らすのは「あんまり体に良くないこと」だったような。ドクター中松の研究もそうだったけど、こういう「長年続けて意味が出る研究」を継続する根気には頭が下がります。
 
 経済学賞。「小さな国の小さな銀行が急激に巨大銀行へと膨張することができること、その逆もあることを実地に示したことに対して(また国民経済全体でも同じことができることを示したことに対して)」。アイスランドの銀行がボロ儲け狙って、リーマンショックとやらでデカい損失出した件についてですね。
 
 物理学賞。「妊婦はなぜひっくり返らないのか、分析的に解明したことに対して」。人間の歩行ってのがいかに複雑な運動なのかは、二足歩行ロボットだの、ボードシミュレーションゲーム「ナウシカ」だのが示してきたけれど(苦笑)、そこにまた1つ光を当てた研究ですね。こーゆー研究の行き着く果てが「ガ○ダム」なのかと思うと、色んな意味で頭痛が。
 
 化学賞。「テキーラからダイヤモンドを作り上げたことに対して」。これは補足説明が必要そうだ。この研究は、どうやら「ダイヤモンドの薄膜」を製造するための手法についてらしい。ダイヤモンドの性質を考えれば、工業的な利用価値は高いのでは。
 
 文学賞。「アイルランド国内で頻繁に交通違反を繰り返した乱暴なドライバーである『プラヴォ・ヤズディ』氏(Prawo Jazdy、ポーランド語で運転免許証)に対して50回以上違反切符を書き続けたことに対して」。これは日本でもニュースとして取り上げられたような。研究でも何でもないけど、笑えたことは事実。世界中の警察官にとっては、笑い事じゃないんだと思うけど。
 
 公衆衛生賞。「一対のガスマスクに素早く変形させることのできるブラジャー(ガスマスクの一つはブラジャーの使用者が使い、もう一つは傍観者に渡すことができる)を発明したことに対し」…何故ブラジャー。ただまあ、よく考えてみると「子供を連れた母親」が、親子両方の分を一気に確保できるのは重要かもしれない。お父さんの分はどうするのかは、小一時間ほど議論する余地がありそうだけど。
 
 数学賞。「1セントから100兆ジンバブエ・ドルまでの幅広い額面の銀行券を印刷させることによって、非常に大きな数字にも対応できるようになるための、簡単で毎日できるトレーニング法を国民に与えたことに対して」。アホみたいなインフレ引き起こした、ジンバブエ政府に対する皮肉ですね。
 
 こうして見ると、今年は経済関連の受賞が目立った。経済学賞と数学賞が両方とも「経済上の失態」関連だからね。こういう分野での受賞は以前からあったんだけど、一度に2つ受賞は珍しいと思う。賛否両論あるかも知れないけれど、この賞と言えども「世相」と無関係ではないってコトかも。
 
 今年も日本人が受賞した(これで3年連続)ことについては、素直に誇りに思っていいと思う。この賞の対象は「笑えるだけ」の研究じゃないことが多いので。今年受賞した研究なんてまさに「真面目かつ有益な研究なんだけど、出てきた結論だけ聞くと笑える」ものだからねえ。科学の世界で日本が果たしている役割などを考えれば、数多くの受賞者を出すことはむしろ「当然」でしょ。
 
 私の個人的なヒットは、やはり化学賞。人工ダイヤモンドなんて別に珍しくはないし、工業的利用価値を考えれば「様々な人工ダイヤモンドに関する研究」があってもおかしくはない。「シリコンの代わりにダイヤモンドを使った半導体」なんてものも研究されているようだし。それでも、「テキーラとダイヤモンド」という、安っぽいクライムノヴェルみたいな組み合わせは笑える。「テキーラをダイヤモンドに変える方法は2つ。1つは人工ダイヤの原料にする。もう1つはテキーラ飲み干して、度胸付けて宝石店を襲う」なんてアホな台詞を吐く悪役を想像してしまった。この研究がイグノーベル賞を受賞した記念として、「テキーラ買って応募券を送れば、ダイヤモンドが当たる」販促キャンペーンなんてやったらより笑えると思うんだけど、どっかやらないかね?
 
 「笑い」を通して科学的・社会的業績を世に知らしめる、というイグノーベル賞の理念は素晴らしい。少なくとも、私のツボをついた賞であることは間違いない。典型的な文系人間の私だけど、能力不足を承知の上でこの賞の素晴らしさは広めてゆきたいですね。