12月23日2008/12/24 01:56

 血中アドレナリンが増加中。有馬記念・東京大賞典・コミケを控え、落ち着きが無くなってきた。コレを乗り越えないと年が越せないので、色んな意味で頑張らないと。
 
 本日の話題は、「全競馬場年間踏破達成記念」なるレースに敬意を表して、この偉業をたたえようかと。達成おめでとう。私も嬉しいよ。
 
 この名前のレース、実際に行われた。荒尾競馬場5Rで。地方競馬は、個人がレースを「協賛」できるトコロもある。それを利用してつけられたのだ。命名者は、この日で「1年間で、馬券売っている日本全国全ての競馬場を踏破した」RH西葛西店殿。
 
 1年で日本国内の全競馬場踏破。これって難しいコトなのか?うん。少なくとも、簡単に実行できるモノじゃない。日本国内にある競馬場って、日本中央競馬会(JRA)だけで10場。北から札幌・函館・福島・新潟・中山・府中・中京・京都・阪神・小倉。これに地方競馬が18場加わる。旭川・門別・帯広・盛岡・水沢・浦和・船橋・大井・川崎・金沢・笠松・名古屋・園田・姫路・福山・高知・佐賀・荒尾だ。なお、中央の札幌競馬場では地方競馬主催の開催も行われている(昔は中京競馬場でもやっていたけど、現在休止中)んだけど、この「地方主催の札幌」も踏破。この28カ所29開催全てを踏破したのだ。北は北海道から南は熊本まで、たった1年で。
 
 一口に競馬ファン・マニアといっても、色んなタイプがいる。滅多に競馬場に行かない奴(場外馬券売り場や電話・ネット投票を使う)もいれば、海外まですっ飛んでいく奴もいる。そんな中でも「地方競馬場巡り」ってのは比較的ポピュラーで、「全部の競馬場に行った」って奴は、それなりに発見できるはずだ。
 
 でも、たった1年で全部制覇した奴は、あんまりいないと思う。この2008年に限って言えば、多分2人しかいないのでは。つーか、「少なくとも2人達成していそう」と言える時点で、私はオカシイ。フツーは見たことも聞いたこともない。相当ディープな競馬ファンであってもだ。
 
 1年で達成することに意義があるのか?この点については、あまり深く考えないように(苦笑)。ただ、「各競馬場を比較する」場合、あまり間隔を開けないで訪れた方がいいのは間違いない。5年もすれば、結構色々変わってきちゃうからねえ。町並み・交通機関・客の入り具合…こういったモノを比較しようと考えたら、短期間で回るメリットはある。
 
 今現在、競馬人気は趣味の多様化に伴い、緩やかに落ちてきている。いわゆる中央競馬はまだ安泰だけど、地方競馬の中には相当苦しんでいて、そのうち閉鎖されるのでは…って噂がある競馬場も多い。実際、ここ数年で何カ所か潰れているし。それを考えれば、全国競馬場参りをする意義は大きい。競馬場なるものは、観光資源となりうる。でも、そこまで考えてくれない地方自治体は多いからなあ。
 
 競馬って、本当に観光の目玉になるのか?日本国内はちょっと怪しいけど、少なくともドバイと香港は本気でそう思っているようだ。ちょっと前までは、日本人が「ドバイに行きたい動機」の上位に競馬があった(色々発達して評判も広がった今でも、それなりの位置にあるはず)し、香港は観光協会がショッピング・食・映画・香港ディズニーランドと並べて「香港の目玉」として紹介してた(そーゆーCMを向こうで見たことがある)からねえ。まあ、少なくとも私が「競馬は観光の目玉になりうる」って考えを周囲に布教しているのは間違いない。
 
 私は「海外の大レース」優先派だけど、日本の地方競馬にも「観光の目玉になりうるんだよ」って意識を持ってもらいたいと切望してもいる。日本の地方経済を考えた場合、「観光客が来るかどうか」って、それなりに重要なはずだから。そうやって考えた場合、私があまり地方競馬場に行かないのは、心苦しいぐらいだ。「競馬場は観光の目玉になる」と主張する以上、それを実践して見せないと説得力がないからね。
 
 こうやって考えてゆくと、「全競馬場年間踏破達成」ってのは、競馬文化全体にとって、それなりの意義がある業績だと思う。個人的には、馬事文化賞(そーゆー賞がある)の対象に入れて欲しいくらいだ。こーゆー「草の根」活動に目が向いていない時点で、競馬文化振興は大きな問題を抱えていると思っているんだけど、どうかね。ま、振興されなくても「偉大なことやる奴はやる」んだけどさ。
 
 ちなみにだ。2008年にコレを達成した人間は、他にもう1人いるはずだ。競馬同人誌サークル「あんぶる」の主催者殿。夏の時点で「やって、冬に本出します」と宣言していたからね。この同人誌は、私も大いに楽しみにしている。また、「向こうもきっと喜んでくれるはずだから」とRH西葛西店殿をたきつけ、彼もコミケで直接この本を買う予定。2008年に1年で全競馬場を踏破した強者2人が、コミケ会場で対面するわけだ。わかる人間には、この意義をわかってもらえるのではと。うんうん、嬉しいよ私は。冷静に考えれば、何の関係もないんだけど(苦笑)。
 
 ちなみにだ。RH西葛西店殿は、フツーの会社員。別に大金持ちでもない。にもかかわらず旅行費用を用立てしただけで偉いが、他にも「馬券買いまくったにもかかわらず、収支をちょいマイナスに収めた」「有給休暇をほとんど使ってない」という素晴らしい成果?を残している。細かい数字については当人のサイト(リンクはこちら)を参照してもらうとして、この2点も偉大ですね。日頃「カネがない」「ヒマがない」という愚痴が多い方には、見習って欲しいモノです。私も他人のこと言えないけど。少なくとも、「工夫次第で何とかなるんだ」って気持ちは忘れて欲しくないですね。
 
 この偉業の真のスゴさは、競馬ファンにしかわからないとは思う。でも、ある程度は「そうじゃない」人にも感じ取ってもらえるんじゃないかなあ。ココはとりあえず「競馬に詳しくない人も来る」し、そーゆー人も安心して読めるよう工夫がしてある(読み飛ばされる可能性が高いけど)ので、あえてココでも紹介してみました。この偉業達成を競馬ファンしか知らないってのは、ある意味もったいないと思うので。とりあえず、これも競馬文化振興じゃないかな、うん。セコいけど(苦笑)。