12月18日2008/12/19 01:55

 私個人の、コミケ企業ブース調査完了。つまり、壁掛け・卓上問わずカレンダーを発売しているか否かがひととおり確認できた。ただ、全部買うと破産しかねない(当たり前だ)。よって、現在どれを買うのか吟味中。カレンダー売るのかどうか確信を持てなかったトコロが、チャンと期待通りの品を出したので、逆に話がややこしい。ドコを諦めようかなあ…他にも色々と問題が…ブツブツ…
 
 気を取り直していこう。本日の話題は、あえて競馬。朝日杯FS…は個人的にはどーでもいい(POGの指名馬が出走しないので)ので、ちと旧聞に属するのを承知の上でJCを語ろうかと。いやね、知人のサイトでJCのあり方を考察しているモノだから。
 
 JC。ジャパンカップ。その昔から、私のお気に入りである。まだ見ぬ外国馬がやって来るのは、なんかワクワクするから。ただ、昔からアンチがいたのは事実だし、最近存在意義が揺らいでいるのも事実。
 
 アンチについては、説明不要でしょ。「ワケのわからん外国馬なんて邪魔だ!」って層がいるからね。まあ、言いたいことはわかる。私のように「ソレが楽しいんじゃないか」という人間とは、真っ向対立する立場だね。今じゃずいぶんと少なくなったはずではあるんだけど、何だかんだ言って根強く生き残っている考えでもある。
 
 問題は、存在意義が多いに揺らいでいることにある。要は、「日本馬が強すぎる」のだ。そりゃあね、名実ともに「日本の馬は世界一!」なら別にいい。けど、実際はどうか?日本の馬場では強くても、海外での実績はちょっとショボい(いや、頑張ってはいるんだけどさあ…)。ホントに強いなら海外から「売ってくれ!」ってオファーが山ほど舞い込むはずだけど、実際はそうでもない。にもかかわらず、JCは日本馬ばかりが勝つ。これでは、「ドコが国際競走?」と言われても仕方がない。
 
 確かに、JCに「強い外国馬」は来なくなった。賞金が相対的に割安になっちゃった(後発のビッグレースができたからねえ)とか、香港への叩き台にJCを利用する不埒な陣営が増えたとか、理由は色々あるんだろうけど…私が思うに、「海外からの輸入種牡馬が減った」のも、重要な理由じゃないかと。
 
 実を言えば、「この後日本で種牡馬になる予定」って馬は、JCでは典型的な「信用できない馬」だと言われ続けてきた。本気度が足らない典型例だと言われて。色々思い返してみても、これは一部当たっていたような気がする。でも、こういう馬が少なくとも「出走表を華やかにしていた」のは事実。海外の陣営から見て、出走表がショボい(日本馬は「よくわからない」ので除くとして)と、「勝っても名誉が得られない」ってんで挑戦意欲が減るからね。
 
 昔々、まだサンデーサイレンス産駒が猛威をふるう前、JCってのは「後に日本で種牡馬になる馬を披露する場所」って意味が大きかった。けど、サンデーサイレンス産駒がとにかく走り、そいつらが次々種牡馬入りして成功するに及び、海外で現役やっていた種牡馬は重要性が低下した。JCの地位低下は、それを反映した結果と言えるのかもしれない。
 
 もしそうだとすると、JCの使命である「世界に追いつけ、追い越せ」は、達成されちゃったのだと言うこともできる。日本馬は、海外から種牡馬買う必要が薄くなる程度には強くなったのだから。だとしたら、普通の重賞にも海外の馬が(理屈の上では)挑戦できる以上、JCの存在意義はドコに?って話が出ても不思議はない。
 
 ただ…言うまでもない気がするんだけど、日本の馬場って、世界から見たら相当特殊である。とにかく時計が速い。同じ距離で同じサラブレッドが走って、「7秒は違う」のが当然ってのは、どうかと。日本馬が強くなったのではなく、日本馬がどんどん特殊化していっただけであり、JCで勝てる馬=日本という特殊な馬場に向いているだけ、って考え方も一応は可能だ。
 
 特殊化はマズいことなのか?うーん…多分、マズいんじゃないかなあ。特殊化のドコがマズいのかは、日本の携帯電話という実例がある。色々理屈は異なるけど、「日本市場に特化しすぎて、世界じゃ通用しない」って理由で日本メーカーの携帯電話が海外展開できない…って理屈と、JCでは勝てるけど他の大レースではあまり勝てない日本馬(おかげで、日本馬が盛大に輸出されることもない)って理屈は、似てる部分があるかもしれない。
 
 何でこうなったのか?これはある意味、「JCという存在の罪」かもしれない。関係者やファンの心のどこかに「世界に追いつき、追い越す」=「JCで日本馬が勝つ」って意識があったんじゃないかなあ。これは一見間違っていないんだけど、「世界に追いつくためにはJCに勝てるようになる必要があるかもしれないけど、JCに勝てるようになったからって世界に追いついたとは限らない」(よくある図式である)と考えれば、イコールで結んじゃいけなかったと思う。その結果として「JCには勝てるようになったんだけど、なんか世界に追いつけた気がしない」という、今の競馬界が形成されたんじゃないかなあ。
 
 かといって、今更どーしよーもない気がするのも事実。ここまで来ちゃったんだから。日本の競馬場全てを欧州の馬場同様に時計の遅いモノに切り替えるのは無理だし、無理してソレをやっちゃったら、「日本のレースなのに、日本馬がちっとも勝てないんですけど」って事態になりかねない。国際解放を進めちゃった以上、それはそれでマズいでしょ。
 
 個人的印象としては、今のJCは「見直したくても、見直せない」レースだと思う。秋天~JC~有馬の三連発は「色んな意味でキツい」とヌカす陣営が増えた(故戸山調教師がハナで笑いそうな話だけど、実際問題としてキツいのは事実)にもかかわらず、廃止しようがない。何故か?国内事情だけ考えたら、JCは確かに中途半端だ。それに、有力外国馬も来ない。けど、このレースを廃止しちゃったら、もっとアタマの痛い問題に向き合う必要があるからだ。
 
 もっと頭の痛い問題…それはすなわち、「秋天か有馬に、どーやって有力外国馬を出走させるのか」だ。これに取り組まないと、日本競馬の地位は低下する。けど、国内事情を考えれば、招待もされないのに外国馬がこんなレースに出走するとは、とても思えない。距離考えれば、香港勢の出走(安田記念やスプリンターズSには、そのうちまた何か送り込んできそうだ)も期待できない。結果として、JCを廃止したら、JCが無かった頃に逆戻りするだけだ。ゆっくりと、ではあるんだろうけど。
 
 有馬記念や秋天も廃止できない。これらを置き換え可能なほど、JCって権威ある存在じゃないからねえ。じゃ、どーすりゃいいのか?結果として今の形を続けるしかない。問題があるのはわかっているけど、他の策はもっと大きな問題を抱えている。
 
 ただ、この結論は、あくまで「現状では」である。ここ数年はコレで行くしかないでしょ。後は日本競馬界か世界競馬界か、とにかく状況の変化を待つしかない。それによって「次にどうするのか」がわかってくるんじゃないの。そもそもJRAって、「世界に追いつく、つまりパート1国になる」ってビジョンを達成しちゃった今、次に何をすればいいのか、よくわかってなさそーだし。ここで議論が進めば、何かしら変化が生まれてきそうなモノだけど。何?「JRAごときに正しい判断ができるとは思えない」だぁ?それを言っちゃあ、おしめーよ(笑)。
 
 救いがあるとすれば、一般的な競馬ファンの間にも「海外競馬を注目するのが当たり前」って層が増えてきたことかなあ。多少こういう人間の割合が増えたところで、「焼け石に水」って気もするけど、それでも「日本から見た海外」だけじゃなく、「海外から見た日本」を(多少なりとも)語れる存在が増えるのは、小さくないと思うけどね。この「海外から見た日本を語れない人間が多い」というのは、日本社会全体の問題だと思うけど…ま、これは言っても仕方ないか。
 
 競馬は立派な文化である。文化である以上、上からの押しつけだけが全てじゃないはずだ。個人でできるコトなんてたかが知れているけど、それでも、時と場合によれば大きな動きに繋がることだってあり得る。一個人の意見だけでJCが変化するとは思わない(なったらむしろマズい)けど、JC見直しの方向性を決めるきっかけ作り程度なら、可能性は誰にでもあるんじゃない?良い方向にとは限らないのも事実だけど(苦笑)。
 
 つーわけで、単なる一競馬ファンが、JCについてあれこれ考えるのは、あえて推奨したいですな。可能性は低いけど、それで世の中が動くかも知れないので。ま、だからってこのブログを炎上させられても困るけどね(苦笑)。

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