12月2日2008/12/02 21:22

 やはりJCは振り返っておきましょうかね。まさかスクリーンヒーロとは…JCで勝つ日本馬って、それなりの実績がある馬中心だったのにねえ…重賞勝ってはいるけど、ハンデ戦のAR共和国杯。しかも、その前は準オープンを負けてる。「穴なら外国馬」ってのが過去の傾向だったのになあ。
 
 それはともかくとして、レース前私は阿呆なコトを悩んでいた。先日ブッタ斬ったペイパルブルについて、イヤ~な感じを受けたのだ。理由?キングジョージの時計。2:28:0ってタイムなんだけど、「これは無茶苦茶速いじゃん」ってことに、気がついてしまったのだ。
 
 そりゃあね、府中でこのタイムだったら、遅いどころの話じゃない。けど、アスコットでこの時計はスゴい。なにせ勝ち時計が2:30:0切るなんて、極めて考えにくい。そーゆー競馬場じゃないんだから。馬場だけ考えても、府中と5秒は違うはず。ちなみにだ。ハーツクライをモノサシに比較すると、府中JCは2:22:1の2着、キングジョージは2:30:3(Racing Post参照。端数四捨五入)の3着だ。これは極端な比較だけど、どう考えても5秒以上は差がある。そーゆー競馬場なんだよ。
 
 時計が5秒違うってことはだ。この時の走りを再現されたら、府中2400を2:23:0で走れることになる…あの、これって立派に勝ち負けできる数字なんですが。そこでまあ、色々と「何でこんな時計なのか」検討してみた。
 
 まず疑ったのは、新聞の誤植。海外の成績なんて、かなり信用できないからね。流石に着順間違えたりはしないけど、タイムを10秒間違った可能性はあった。けど、JRAもこの時計だと主張している。今確認したら、Racing Postもそう主張している。どうも間違いではなさそうだ。
 
 アスコットの馬場が改修された…のはずいぶん前の話だ。そもそも、シックスティーズアイコンは9月末にアスコットで勝っていて、この時の時計は「アスコット標準」のもの。じゃあ天気か?たまたまカラカラ天気が続いて、異常に馬場が速くなったとか。「まず良馬場にならない」凱旋門賞ならわかる。けど、これはキングジョージだ。あの時期の英国は比較的天候が落ち着いているはずなので、「珍しく雨が降らなかった」ってのもちょっと考えにくい。後は、アスコットの時計が壊れていたとか…
 
 正直言おう。もしこの時勝ったデュークオブマーマレードが来日していたら、嬉しそうにしこたま単勝買ったと思う。けど、この馬はモンジュー産駒。宿敵モンジュー産駒である!私が「日本馬がキングジョージを勝つ日が来るまで、モンジューの血を引く馬が府中で勝つことはない!」と公言している、モンジューの息子だ。意地とプライドに賭けて、この馬が勝つとは言えなかった…
 
 救い?があるとすれば、燃え尽き症候群だ。モンジューもハリケーンランも、コレに陥った。どうもこの一族には、そーゆー傾向があるらしい。凱旋門賞のクソ負け(メイショウサムソンより負けた)がコレだとしたら、ここも駄目だろう。そのはずだ。少なくとも私の知ってるモンジュー産駒ってのは、そーゆーモノなんだよ。
 
 ただ…キングジョージの走りを再現されちゃったら、もうどーしよーもない。そこでまあ、一応呪いをかけることにした。ほんの少しだけど、単勝を買ったのだ。考えてみれば、モンジューの単勝は一応持っていたことだし。今にして思えば、この時ハズれた恨みがふくらんだ結果、この一族を敵に回したんだよな。
 
 去年出遅れたペイパルブルだけど、今年はマトモに出た。けど、それだけ。かなーり早い段階で手綱しごかれていたから、「燃え尽きて」いたようだ。モンジュー一族の欠陥は克服できなかったようだね。キングジョージの後も2着してたから、「ひょっとして燃え尽き回避?」と疑ったんだけど、杞憂に終わったようだ。
 
 ちなみに陣営は「ペースが遅かったし、馬場も硬かった」と敗因分析している。けど、これは間違いではないかと。欧州の競馬は「スローからのよーいドン」が基本なので、ああいうペースはさほど苦手じゃないはず。ま、日本の馬場だと上がりの速さについて行けないはずだけど。馬場が硬かったのは事実だけど、欧州馬にしてはやたら速い時計で2着した経験があるんだから、それだけが敗因とも思えない。やはりここは、モンジュー一族の欠陥「燃え尽き症候群」を敗因にすべきでしょ。
 
 なお、この馬の着順は14着。走破時計は2:26:7。着順はともかく、キングジョージと2秒違わない時計って…どう考えても大凡走である。モンジュー一族にはコレがあるんだよな。別に何が変わったようにも見えないのに、いきなり「そりゃねーだろ」って勢いで負ける。モンジューからしてそーゆートコロがあったし、ハリケーンランもコレに引っかかった。ま、ディープインパクトに後れを取ったのは、単にファロンがヘグりやがっただけと分析しているけど。
 
 つーわけで、今年も「私とモンジューの対決」は、またも勝負持ち越しとなった。まあそんなものだよね。簡単に決着がつくような勝負じゃないんだから。ただまあ、向こうがJCに馬送り込んでいるのに対し、日本馬は今年キングジョージにたどり着けなかった。うーむ、今年優勢だったのはモンジュー一族だな。来年キングジョージに挑戦しそうな馬も、今のところ見あたらないし。スクリーンヒーローは「キングジョージだ!」なんて言わないだろうなあ。鹿戸調教師は「藤○系」のセンセだから、アスコットの魔物とは無縁でしょ。
 
 ちなみにだ。私は、「もしペイパルブルがJC勝っちゃったら、アイルランドへ行ってモンジューに土下座してくる」と口走っていた…良かった、負けて。やっぱりモンジューに対面するなら、アスコットで使った「使っちゃイケナイ金」取り返して、モンジューに「ザマミロ!」って報告する時じゃなくちゃ…