9月1日2008/09/02 04:45

 福田首相、辞任ですか…補正予算通す前に投げ出すのは、どうかと思うけどね。まあ本予算をブン投げるよりはマシだけどさあ。正直、同じ辞めるならサミット直後か臨時国会会期末のどちらかにしてもらいたかったね。
 
 原稿のやり取りはひととおり終了し、「ヒトラー電撃戦作戦研究・第一部」の原稿はおおむね確定した。まだ訂正が入るかも知れない(実は「場合によると訂正される」って部分が含まれている)けど、大きな作業にはならないはず。ふう、良かった良かった。
 
 しかし、私の作業は当然まだ終わらない。当たり前だ。次回以降に向けた作戦研究がある。これがアタマの痛いシロモノでねえ…わかっちゃいたけど、アタマ爆発しそうです。つーわけで、本日はその愚痴なんぞ。
 
 「ヒト電」の作戦研究はタイヘンだ。なにせこのゲーム、ゲームの流れは「好きにしなさい」とプレイヤーに丸投げに近い。史実を知っているが故に史実通り行動したがらないプレイヤーを史実通りに行動させるためのルール、いわゆる「陰謀ルール」がほとんどない(ゼロではない)。そのため、「自分が採り得る戦略」が山のようにあり、相手の対応も山のようにある。それを組み合わせて「どうプレイすりゃいいんだ」って方針を見つけるんだから、検討事項がアホみたいに多いのだ。
 
 正直言って、当初私は「必勝法」がどっかにあるんじゃないかと疑っていた。必勝まで行かなくても、必殺技クラス…つまり、「史実の流れより、コッチの方が断然上」ってワザが山のようにあり、「ドコの戦いだよこれ」って流れが当然になるんじゃないかと。だって、陰謀ルール抜きでこの手の戦略級ゲームが「成立」するなんて、誰が考える?
 
 ただ…今のところの私の結論は、「そんなワザは発見されてない」である。それどころか、「おおむね史実通りの流れ」こそがベストっぽい有様。多少いじくる余地がありそうだけど、「ユーゴはいちいち懐柔するより事前に踏み潰せ」とか「バルバロッサ始めたのなら、北アフリカで攻勢する意味は薄い」といった程度。こんなものは、この世界じゃ常識に毛が生えたモノだね。対応不能だとか始末に負えないってワザでもなさそうだ。
 
 史実と異なる作戦が全部駄目ってワケではない。たとえて言うなら、将棋の居飛車と振り飛車みたいなものだ。史実通りの流れが「居飛車同士の矢倉戦」だとした場合、色々いじるのは「居飛車対振り飛車」「相振り飛車」みたいな戦いになるだけ。有利不利は「対抗不能」ってレベルでもなく、最後はお互いの研究と実際のユニット捌きで決まるのではないかと。
 
 もっとも、現状での有利不利を聞かれたら、私はためらいなく「枢軸有利」と答える。理由は枢軸の方が強いから…ではない!枢軸側は最初攻撃側だ。よって、ある程度主体的に流れを決めることができる。対する連合軍は最初防御側なので、それに的確な対応をするよう心がけなければならない。これは当たり前の話だ。問題は、この場合キツいのは「相手が繰り出す多彩な作戦案に、常に的確な対応を強いられる」連合軍側だってことにある。今のところ「枢軸がどんな手を打ってきても、これさえやっていれば連合軍は勝てる」って戦略・作戦は発見されていないし、発見できるとはまるで思えない。
 
 正直言って、私の作戦研究は「枢軸軍の怪しげな新作戦を開発する」→「連合軍に対策はあるか調べる」の繰り返し。その結論として、一応枢軸がどんな手を繰り出そうとも、連合軍がなすすべなくものすごい不利な状態に陥ることはなさそうだ…となっている。ただ、的確な対策を打ち出せなければ、ボロボロにされても文句は言えない。その可能性を秘めた作戦なんて、山ほどあるんですけど。そういう怪しげな手を事前に練っておける枢軸側と、それを見た瞬間から対策を考えなきゃいけない連合側のどちらが有利だって?
 
 しかもだ。今なお「枢軸の怪しげな作戦」は増え続け、その都度対策が必要とされている。つい先日も自分で怪しげな手を考えつき、連合軍はそれに対抗可能ではあるけど、この手をブラフにされたら相当キビシーのでは…と不安になった。これは今までやっていた「マップとPCをにらみ、ユニットを並べない作戦研究」では結論を出せず、ゲーム会場でマップ広げてユニット並べた作戦研究をする有様。結論としては「巨大な問題は生じないけど、多少枢軸が有利になった」気がする。
 
 何だかんだ言って私はこのゲームを相当研究している方だと思うけど、それでも枢軸軍のあらゆる作戦に対し「それは対策を研究済みだ!」と言える自信なんてない。狼狽えてしまって的確な対応が出来ず、そのままズルズルと負けてしまう可能性はある。ただまあ、一応は「新手を見せつけられても、その場で対策を練れる」よう努力しているつもりだ。次回の第二部では、「最低限これだけは覚えておいてもらいたいこと」をいくつか紹介すると同時に、対策を考えるヒントはどこにあるのかを紹介したいと思っている。どちらかと言えば抽象的な話が中心になりそうな。ただ、それを具体化するにはどーすりゃいいのかって部分は第一部である程度語ったつもりなので、これで大丈夫なのではと思っているんですが。つーか、山ほどある怪しげな手を全部紹介できるわけがないので、他に何を語れと?
 
 しかしだなあ…これだけ作戦練りまくったのに、結局は史実っぽい作戦がオススメってのは、我ながらどうかと。要は私の戦略を練る能力が「ヒトラー以下」ってことだからねえ。私は史実を知ってる分、相当有利な立場のハズなのに。もし私がヒトラーに代わって独第三帝国の指導者になったりしたら、独はもっと手ひどく負けただろう。ま、それを実感できるのが、この手の趣味の醍醐味ではあるんだけどね。

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