7月10日2008/07/11 02:43

 ブツブツブツブツ…いやあ、色々考えることがあってアタマ痛いです。とりあえず、先送りできないものから片付けていかないと…
 
 本日の話題は、「今更ながらSecond Life」としよう。本当に今更だなあ。ま、なんとなく書いてみたくなったということで。
 
 私の周囲から、Second Lifeの情報が消えて久しい。相変わらず存在はしているはず(閉鎖は流石にニュースになりそうなので)だから、単純に「宣伝をしなくなった」ってことかな。
 
 何故宣伝しなくなったのか。その必要がないほど人を集めることに成功したから…ってことはないでしょ。私のアンテナはさほど感度が良くないはずだけど、どっちゃり人が集まったのなら、宣伝とは別に色々話が聞こえてきそうなもの。それが感じ取れないってコトは、現時点でそこまで人間が集まっていないのだと推測される。
 
 まあ、おそらくは「宣伝していたトコロ」が諦めたんだと思われる。これから流行りそうだ、だから流行らせよう…って考えていた組織があったのは間違いないからねえ。これが運用元なのか、それとも別組織なのかについては、私は良く知らないので割愛。
 
 とまあ、これだけ語ってしまうと「現時点で私が語れる、Second Lifeの情報」は終わってしまう。これじゃ意味がないと言われても仕方ない。なのに、何でこのネタを?そりゃあもう、「流行の作り方」について考えたかったからだ。みんな成功例は覚えているだろうけど、失敗例も分析しないと。
 
 少なくとも日本ではSecond Lifeは流行らなかった。これは、残念ながら間違いなさそうだ。何故流行らなかったのか?って分析は興味深いけど、私の手には余る。ハードがうんたらこーたら、運用先の日本語化熱意があーたらこーたら…って話は盛り上がっていた時からあったけど、実態をカケラも知らない私が語っても意味がない。
 
 ただ、これだけは言える。流行らなかった理由がいかなるものであれ、それは「あの大規模な宣伝をもってすら克服できない」ものだったのだ。にもかかわらずあれだけ宣伝したってのは…宣伝にゴーサイン出した奴のクビが心配になるくらいだ(苦笑)。まあ、あれだけの宣伝となると「いくらでも誤魔化しが効く」奴のゴーサインかも知れないけど。
 
 いや、それは違うな。その気になってキッチリ調査すれば、「コイツが流行るって決めつけた」ってな戦犯を見つけることも可能かも知れない。ただ、その正体は「何の権限も持たない奴」か、「決まったことを粛々と実行してゆくだけの奴」のいずれかじゃないかなあ。特にココは日本。前もって責任の所在は曖昧にしておくのが当たり前ってお国柄。小説などのような「ヒール」は、そもそも存在していないのでは。
 
 むしろ注目したいのは、宣伝した側にあったとおぼしき「空気」じゃないかな。流行りそうだから宣伝する、宣伝してるから流行りそうだ…って空気があったんじゃないかなあ。この空気が一般人に伝染した時、それは流行になるんだろう。けど、何故かSecond Lifeはこの流れを起こせなかった。宣伝側にこういう空気があったのは感じられたけど、そこで止まってしまったのだ。
 
 私は広告宣伝は好きじゃないし、流行にも否定的。だから、ここで「流行なんて追いかけるから…」って結論を出したくなる。でも、それじゃ駄目なんだろうな。こう言っては何だけど、私は「マイナーの悲哀」もよーく知っているからねえ。メジャーになることが良いこととまでは言わないけど、ある程度は「同好の士」が欲しい。
 
 とはいえ、私に分析可能なのはここまで。マスコミだの、流行だのに詳しいワケじゃないからね。研究してみれば面白そうだ…ってのは事実だけど、色んな意味で私がそれをやるのは不適当でしょ。ただ、「じゃあ誰がやるのか」って効かれても困る…多分、この手の問題の「本質論」は、誰も知りたがらない…どころか、「世間に広まったら困る」ものじゃないかと思うので。
 
 なお、当たり前だけどSecond Lifeは今でも存在していて、参加してる奴はそれなりにいるはずだ。その中には「流行りそうだから」って動機で始めた奴もいるんだろうけど、今現在も続けているのは、「流行」とは無関係に「Second Life自体が楽しいから」って連中が中心じゃないかな。結局、「ある業界」を支えるのは、そーゆー連中じゃないかと。風が吹いた吹かない、吹かせるにはどーする…ってことも大事かも知れないけれど、まずは地道な活動が重要なんじゃないかなあ。私はそう思います。
 
 …だから、各方面に対して私が「やらなきゃイケナイこと」サボっちゃ駄目ってことなんだろうな。いやまあ、色々サボりまくってヤバいんですけど…