4月18日2008/04/19 01:03

 本日のネタは、またこの色。ある意味たまた まではあるんだけど、多いなホントに。ま、それがまたココの持ち味ってコト で。他の色のネタを忘れたり見捨てたワケではないんですが。
 
 本日の話題は、「F男って名前はどうなの よ」としよう。と言っても、「ヘンな名前」「似合わない」といった問題では ない。私がネット上でF男と名乗り、本名を使っていないのはどうなのよ、っ て話だ。ちなみに、私自身は「F男」って呼び名は気に入ってます。とりあえ ずはそーゆーことにしておいて下さい。
 
 ネット上で実名を名乗るべきか否か。これは 結構難しい問題だ。匿名を良いことに好き放題書き散らしている人間の話など を聞くと、「名前出して責任ある発言を」って意見にも一理ある気がするし。 かといって実名を義務づけると、それはそれで問題になるのは間違いない。
 
 これに対する私の対応は、実に単純。あくま で私の意識の中では、実名出してます。私にとって「F男」って呼び名は、実 名呼ばわりしてもオカシクないほど「重い」ので。
 
 F男が実名?確かにおかしな話だ。私の「本 名」はこんな名前じゃないからね。けど、本名と「実のある名前」が異なるな んて、良くある話じゃない?代表は芸名とかプロのペンネーム。世間に通りが 良いのは本名ではなく、コッチの方だからね。私の場合も、F男ってのは「か なり広まっており、実のある名前」だと(少なくとも私は)思っている。
 
 「F男」という呼び名は、私が故意に「周囲 に広めた」結果として今の地位を確立している。理由は主に「その方が面白い から」というふざけたモノだったりするけど、これはこれで便利な存在だった りするんだな。私という存在が「特定できる名称」だという意味では本名並み に浸透しているけど、本名が持つ「公的な部分」と無関係でいられるので。
 
 「公的な部分」ってのは…つまりは、「職 業」とか「持ってる資格」とか、とにかく「必要ならば戸籍に当たってでも特 定しなくちゃイケナイもの」だね。誰だってこういう側面は持っている。問題 は、それを「公表する必要があるのか」ってトコロだと思うな。
 
 ぶっちゃけた話、名前なんてものは単なる記 号に過ぎない。それだけわかったところで、「だからどーした」で終わりだ。 ただし、名前がわかれば他のことも色々調べやすくなる。そうやって「背景」 の部分がわかり始めて、やっと「名前が単なる記号以上の意味を持つ」のだ。 そうやって考えると本名ってのはとてつもなく重く、これを超える「実名」も また重たい。しょせん渾名に過ぎない「F男」って名前に、それだけの重さが あるのかは疑問かも知れない。
 
 ただ…私は一応「友人知人」はそれなりにい る。そんでもって、親戚一同や職場の人間などを含めた「私をF男と知らない 人間」と「私をF男だと知っている人間」の数を比較した場合、一応五分五分 ぐらいではないかと。嫁さん関連の人脈を考えなければならない「結婚式」は ともかく、私一人の人脈がモノを言う「葬式」の場合、参列者の半分以上は 「私をF男と知っている人間」になるのでは?ま、私の友人知人がどれくらい 私の葬式に来るかどうかは知らないけど。ついでに言えば、長生きする予定も ないけど今日明日死にそうな予定もない(当たり前だ)し。これはそれなりに 「重い」名前だと思っているんだけど、どうだろう。
 
 私が思うに、本名ってのは「ネットで名乗る には重すぎる」と思う。特に、職業上の立場と無関係なことを語る場合。私が どんな仕事していて、どこの企業に勤めているかなんてのは、ココの話題と直 接関係ないでしょ。けど、世間にはまだ「名刺の肩書きを人格と同一視してい る」ような輩がウヨウヨしてる(年配の人ほどその傾向が強いらしいけど、若 い奴にも腐るほどいるらしい)ことを考えれば、むしろ邪魔なだけって気がす るのも事実。本名名乗るとどうしても「職業がうんたらこーたら、生まれ育ち があーだこーだ」って話が出てくるんだよね。
 
 かといって、完全匿名のような「軽すぎる」 立場も不便と言えば不便だ。発言に重みがなさ過ぎるので。発言の重みっての は、「その場でどれだけいいことを言ったか」だけでなく、「身分職業」だの 「過去の発言」だのといった「背景」がある程度含まれたモノだ。完全匿名だ と「背景」に当たる部分がゼロにリセットされちゃうのが基本なので、どうし たって軽くて無責任な発言になる。にもかかわらず注目されようと考えたら、 過激な言動に走るのが手っ取り早い。これはこれで面白いかも知れないけど、 私の見解としてはちょっと「アクが強すぎる」かなと。
 
 そこでまあ、私は「F男」って名前を使って いるわけだ。プライバシーを侵害されたり、余計な先入観をもたれたりしない 程度には「軽い」けど、主要な業績(昔の投稿絡みやゲームデザイン絡みでこ の名を使い、商業出版物に名前が残っている)を把握しようと思えば追尾可能 な程度には「重い」ので。これはこれで結構便利な名前だと思っているんです が。
 
 そもそもだ。一応この名前が「ブレイクし た」のは、競馬雑誌の投稿コーナー「あっぱ れ倶楽部」である。そこではポイント制になっていて、ポイント稼いで出世す ることに多大な意味があった。よって、発言(つーかネタ)に対して「これは オレのネタだぁ!」という意味での責任を持つのが「当たり前」であり、利益 があった。まあ、「あっぱれ倶楽部」主催者の性格からして、「今回はペンネ ーム違うから、得点も別にして」なんてことは認めなかったと思うけど。よっ て、「ペンネームだけど、ネタに対しては責任持つよ」という考え方は、ごく 自然なモノなんだな。
 
 しかもだ。「あっぱれ倶楽部」はお互いの交 流も盛んだったからなあ…ネタだけじゃなくて、実生活上の責任も軽く負わさ れたものよ。なにせペンネームで救急車に担ぎ込まれた奴が出たくらいだから ね。ええ、私ですよ。今でも折に触れて「この人のお名前は?」「F男さんで す」で運ばれた話が蒸し返されるし。結局こんな「恥ずかしい名前で運ばれた 馬鹿」って、私しかいないんだよな。くそう、この間某さんを本名なんぞで運 ぶんじゃなかった(笑)。ちなみに、運ばれた私も私だけど、そんな奴に付き 添ったNの旦那は心底偉大だと思う。
 
 ついでに、甘っちょろいコトをあえて言わせ てもらえばだ。私はこのブログを「世間に広く読んでもらおう」たあ考えてな い。「本名じゃないから信用できない」などとヌカす輩には、読んでもらわな くて結構。そういう「名前というより、その背景にあるモノ」に注目するので はなく、一応は文章そのものを見てもらいたいからね。実際はオフラインで私 を知ってる人限定に近いブログに過ぎない(いやまあ、私が思っているよりは 注目されているようではあるんだけど)ので、限りなく負け犬の遠吠えに近い んだけど。
 
 一般的な日本人はハンドルネームでブログな どを運用している。よって、私の態度も普通と言えばフツーだ。ただまあ、私 は実生活でもこの名で通っていて、普通より少しだけ「重い」呼び名にしてい る。他人にオススメできるかどうかはよくわからないけど、私にとってはこれ が「自然」なんだな。これは私の意識がどうこうってだけでなく、救急車で運 ばれたり、同じエレベーターに乗り合わせただけの、欧米人のオバチャンにぷ っと吹き出された(F・Oだから通じるんだなコレが)り…といった、一連の 間抜けなエピソードのおかげで「自分の中での重みを増していった」結果では ないかな。
 
 名前なんて、単なる記号である。最初のウチ は。けど、色々あるうちに段々重たくなってゆくモノだ。本名だけ使っている と意識しないような気がするけど、私の場合は「F男って名前が重たくなって ゆく」様を体験しているからねえ。これはこれで貴重な体験ではないかな。貴 重なだけで意味はないけど。
 
 私には2つ名前がある。1つは本名でもう1 つが「F男」。これが幸せなことか不幸なのかはよくわからないけど、とりあ えず私自身は満足している。「本名じゃないから軽い」って言い分を完全否定 まではしないけど、私の中では一定の「重さ」を持ってる名前であり、「それ じゃあ匿名と同じ」って見解には反発を覚える。それが、今回私の言いたかっ たことである。
 
 しかし…ここまで言い切った以上、私はずー っと「F男」なんだろうな。それこそ死ぬまで。ってことは、まさかと思うけ ど、私は霊柩車にも「F男さんです」で運ばれるのか?それはないにしても、 三途の川の渡し守に「F男だな」で運ばれるってのは、ありそうで怖い…皆さ ん、「ペンネームで救急車に運ばれる」ってのは、そーゆーことなんですよ。 何かのオフ会など、本名知らない同士で酒飲む時には注意して下さいね…っ て、フツーは注意するんだよ!やはりアホだ私…