2月29日2008/03/01 00:10

 昨日・一昨日と更新に失敗。うーむ、多少無理があるネタだったからなあ。ま、いずれ採り上げる機会があるかもしれない。それまで寝かせておこう。
 
 本日はスワローズのキャンプ終了日。つーわけで、キャンプ後の「チームの手応え」を語っておこうかなと。
 
 キャンプの手応えは良かった。ここは少し思い切って、予想順位を4位に格上げすることにした。理由は単純。先発投手が当初の想定よりは「良い状態」だから。正直、いい感じである。
 
 今年の先発投手は当初「壊滅状態」だった。グライシンガー・石井一・藤井が抜けたからね。さらに川島の復帰も先の話っぽいし。必然的に若手に任せなきゃイケナイわけだけど、「成果が出るのはちょっと先でしょ」てな想定だったわけだ。
 
 ところがだ。私が思っていたよりは若手投手の仕上がりが良い。先発枠を巡って、それなりにレベルの高い争いをしている。これは頼もしい。もちろん、リーグ全体から見たら「レベルの低い争い」ではあるんだけどね。特に村中の成長が大きい。石井一の穴はともかく、藤井の穴ぐらいは埋められると期待して良いかも。新人の加藤もいい感じだし、増渕も成長した。これに石川・リオス・館山といった「確定組」を加えたローテーションってのが私の予想である。さらに、あえてローテーション予想から外した高井・由規あたりも悪くない。
 
 もっとも、中継ぎ・抑えは想定よりちと悪い。五十嵐は全盛期のピッチングまだ戻ってない感じだし、韓国から来た林は故障上がりだけあって無理は利かないようだ。それに、石井弘が戻ってこないと左不足が気になる…とはいえ、今現在先発枠争ってる連中の一部が中継ぎに回されるはずなので、去年よりは遙かにマシだと思われる。
 
 問題の打線だけど、宮出・武井といった「和製長距離砲」が結構頑張っている。ポジションの関係から最終的にレギュラーで使われるかどうかは未知数だけど、まあ「最低でもこの程度」ってメドにはなるんじゃないかと。これで当初の想定よりは点取れる打線になってくれそうだ。
 
 ただ…だからって3位以内はちと難しいなあ。シーズン通して働いた実績のない連中の活躍が前提となってるだけに、やはり安定感には欠けそうだから。それでは上位が予想される巨人・中日・阪神を上回るのは難しい。強いて隙を探すとしたら、相変わらず先発が不安定な阪神だろうけど…ただ、あそこの中継ぎ・抑えは凶悪だからなあ。むしろ「巨人、内紛により空中分解」とか、「和田じゃやはり福留の穴は埋まらなかった」ってことを期待すべきなのか?いずれにせよ本気で期待する価値はないね。
 
 マスコミの露出がやたら多かった(特にサンスポ)由規クンについてだけど…「良すぎてかえって扱いに困ってる」ってところかな?私の希望は「2~3ヶ月ほど下で鍛えてから」なんだけど、とりあえず落とす理由がない。最初からガンガン使うかどうかは、オープン戦の結果次第かなあ。現状では「いい素材だけど、通用するかどうかはまだ未知数」ってところか。ストレートは確かに速いけど、スライダーはまだ「悪くない、使えそう」レベルでないかい?やはり、打者の調子が上がってくるオープン戦終盤で通用するかどうかでしょ。彼に関しては、中継ぎとして使うくらいなら下で鍛えてもらいたいね。もちろん、先発に入る力があるなら使うべきだけど。
 
 ま、この予想はあくまで「キャンプ終了時点」のもの。この時点では若手投手が良く見えて当然(仕上がりの関係上)なので、オープン戦で下方修正しちゃう可能性はある。とはいえ、元が「最下位は何とか…」って程度だったので、やはり嬉しいね。それに、将来性考えたら期待は大きくふくらむ。いいねえ。やっぱりこの時期は野球が楽しいよ。おそらくこの時期までだけど(苦笑)。
 
 弱いチームのファンってのは、消化試合になると「アイツは来期やりそうだ」と期待が盛り上がり始め、キャンプ打ち上げに絶頂期を迎える。そんでもってオープン戦が始まり出すと「うーん…」と唸りだし、シーズン入るとため息ばかり。順位が確定する頃がどん底だ(苦笑)。昔のスワローズはそんなチームだったんだよ。こういうチームを応援するのは、独特の楽しさがある。いやまあ、タイヘンではあるんだけどね。そういう気持ちは忘れたくないな。
 
 スワローズの情報を求めてネットをうろついてると、たまに「もっとカネ出せ!」「身売りだ!」などといったカゲキな言動にお目にかかることがある。まあ、言いたい気持ちはわかる。わかるけど、そりゃあ違うでしょ。何より大切なのは「スワローズの野球」をやってくれることであり、優勝うんぬん…ってのはその後に来る望みのはず。「強ければそれでイイ」と言うのなら、毎年応援する球団を変えればいい。そうじゃないでしょ?別にカネ賭けてるワケじゃないんだから(苦笑)。
 
 閑話休題。とりあえず、当初の想定よりスワローズはイケそうな雰囲気。いいねえ。後はこの感触を保ったままシーズンインすればいいだけ…って、それができないから問題なんだよな。はあ…やっぱり弱いチームのファンは辛いよ(苦笑)。

3月1日2008/03/02 04:40

 3月突入である。おかげでカレンダーの大半をめくることに。いやもう、こんだけカレンダーめくると部屋の雰囲気変わるねえ。これがイイんだな。この効果を味わうためには、やはり部屋の壁をカレンダーで埋め尽くさないと(笑)。来年もいっぱいカレンダー買おうっと。
 
 本日はそのカレンダーの話を。3月になったらやろうと決めていたので。今月だと説明しやすいネタがあるんだよ。阿呆なネタだが、それをやるのがココである。悪しからず。
 
 今月は1日が土曜で、月末31日が月曜だ。よって、「カレンダーの日付部分の構造」を説明しやすい。だから今月なんだよ。皆様も近くのカレンダーを眺めて、私が何言っているのか確かめてみてください。
 
 カレンダーの日付部分は、多彩なモノが考えられる…んだけど、どーせ皆様はカネ出してカレンダー山ほど買ったりしないので、近くにあるのはおそらく曜日ごとに段になっているタイプだろう。他のタイプがある人、アンタは偉い。
 
 この「曜日ごとに段になっている」カレンダーには、大きく分けて2つのタイプがある。一般的な「日曜に始まり土曜に終わる」ものと、「月曜に始まり日曜に終わる」ものである。ここの読者の場合競馬ファンはそれなりに多いはずだから、後者を「カネ出して買った」人は多いのでは?とはいえ、ほとんどが前者でしょ。
 
 ここからが本題だ。今月の30日・31日のところをじっくり眺めて欲しい。23日・24日と無理矢理一緒に詰め込んであるのが「5段型」であり、チャンと別々になっているのが「6段型」である。一般には5段型が多いはずだけど、皆様の近くのカレンダーはどうかな?
 
 普段なら「ドッチでもいいじゃん」で片付けられる話だろう。けど、今月に限ってはこの重要性を理解してもらえるのでは。5段型の場合、本来なら1日分のスペースに2日詰め込んでいる関係上、ちょっと「見にくい」のだ。それぐらいならまだいい。カレンダーに予定などを記入してる人にしてみれば、「とても使いにくい」のだ。
 
 ならば、何で5段式が一般的なのか?6段目はたまにしか使わないからだ。暦の変更(歴史上はあった)でもない限り、現在の1ヶ月は最小28日で最大31日。1週間は7日なので、4段だとまず足らない。5段あればおおむね足りる。しかし、1日が金曜・土曜のように「遅い」曜日だった場合限定で、6段必要になる。こーゆー月は1年の間に必ずあるんだけど、大半の月は6段目は不要。言ってみればデッドスペースになる。これを嫌って5段にするカレンダーが多いわけだ。
 
 とはいえ、モノによってはあえて6段型を採用している。代表的なのは、予定などを書き込むことが前提となっているカレンダー。宣伝用に無料で配布されているモノでも、これが前提となってるデザインのモノは多い。人によっては重宝してくれるので、目立つ位置(宣伝になる位置でもある)を確保できるから。それと、小型カレンダーもこのデザインが多い。小型カレンダーで「少し字を小さくして1日分のスペースに2日分詰め込む」なんてことをやると、本当に見にくくなるからね。
 
 余談になるけど、週末集約型、つまり「月曜に始まり日曜に終わる」タイプの場合、5段型ばかりである。要は競馬カレンダーなので、週末以外は「オマケ」だから。土日の大きさを最大にしようと思ったら、このデザインになる。実に合理的だ。ただまあ、卓上タイプにまでこのデザイン採用しているのはどうかと思う。週末集約型で6段ってのは、マジに同人でしか見たことがない。
 
 私ぐらい病んでいると、同じ5段型でも「どーやって詰め込んでいるか」が気になる。これもパターンが多いんでね。普通は「字を小さくする」のが一般的だと思うでしょ?そういうものが多いけど、「同じくらいの字を2つ突っ込む」ものもある。壁掛けカレンダーの日付部分は、結構字が大きい。この場合、余白を多めに取らないと「ギチギチ感」が強くなるんだな。よって、デザインによってはほとんど同じ大きさの字を2日分突っ込んでも何とかなる。ただ、これはデザインを工夫しないとちょっと見苦しくなる。
 
 とまあ、「カレンダーのデザイン考」ばかり語ってもタイクツなだけでしょ。私は楽しいんだけど(苦笑)。よって、我が家のカレンダーの一部を「鋭く」批判してみたい。この2ヶ月使ってみて「どうなのよ」と感じた品があったので。
 
 まずその1。香港ジョッキーズクラブカレンダー。競馬カレンダーなのに、週末集約型でない。毎日のようにレースやってる欧米ならともかく、水曜と土日のどちらかが開催日である香港の場合、週末集約型が適切ではないかと。あと、日付部分のスペース配分がちょっと狭かった。通常型で5段型なので今月の23/30日及び24/31日が「詰め込まれて」いるんだけど、今月24日(香港では祝日)には大レースがある。これが実に見にくい。これは週末集約型でも引き起こす現象ではあるけど、工夫次第ではもう少し見やすくできたはず。
 
 それよりデカい弱点が、「今月の大レース解説」の位置。3月のレース解説は3月の紙の裏に印刷してあるんだけど、これは明白な「デザインミス」だ。カレンダーの構造上、実は「前月の裏」に印刷した方が遙かに使いやすい。私が発注者なら、見本の時点でリテーク…以前にこんな内容の発注しない。ひょっとして香港には「この手のデザイン」に詳しい奴いないのか?
 
 同じくらいヒドいのが、大井で無料配布していた南関東競馬カレンダー。1月に「週末集約型じゃねえ」と文句を付けたけど、「日付詰め込み」のデザインもちょっと…字がデカくて余白少ないクセに「同じくらいの字を2つ無理矢理詰め込む」タイプなので、今月末はものすげー「ギチギチ感」漂う。そりゃあね、南関東だから平日に開催情報詰め込む必要があり、おかげで字を小さくしたくなかった気持ちはわかる。けど、だったらもう少し「字を詰め込みやすい」デザインにすべき。この点、「コミケ限定発売のエロゲーカレンダー」に負けてる。これは有料無料の差と言うより、発注者のデザインセンスの差だな。経済規模の差を考えたら、言い訳できる性質のモノとは思えない。もっと勉強してこい。
 
 ただ、誤解の無いよう言っておく。私はカレンダーコレクターなので、こういう「失敗作」があるのも嬉しいのだ。その意味では、とにかく無難で面白味に欠ける「フツーの無料配布カレンダー」はつまらん。絵柄どうこうって話だけじゃねえ。「大人しい」デザインの品も必要だけど、そんなものはカネ出した品にも山ほどある。
 
 私は、自分のカレンダーに対するこだわりが理解されるはカケラも思ってない。これらに掛けた費用を考えれば、理解できない方が幸せだろう。でもね、そこには「わかる奴にしかわからない」こだわりのポイントがあるんだよ。せめてその部分だけは理解してもらいたいなあ。それがこのブログの存在意義なんだし。
 
 まあ難しい話はともかく、皆さんも身近なカレンダーを少し眺めてみて下さい。今月は「日付部分のデザイン」の重要性がわかりやすいことだし。それがわかっただけじゃ、まだ初歩だから大丈夫。ただ、「色んなパターンが欲しいなあ」と考えないように。それを追究する気になったから、今の私になっちゃったんだから(苦笑)。

3月4日2008/03/05 02:18

 HDD増設その他に伴う設定に追われた日曜はともかく、昨日はまたも更新中のネタ総ボツ。いやね、大ネタ仕掛けようと思ったまではいいんだけど、ここでさえ扱いきれない分量になりそうで…少し発表方式含めて考え直すことにしよう。
 
 本日のネタは、あえて「BDって本当に画質イイのかぁ?」って話を。先日勝利を治めたBD陣営にケンカ売るようなネタだけど、実は結構気になってしまったので。なお、私なりの視点でお届けするので、多分他の方には役に立ちません。更に言うなら、いくらケチ付けても私の考えを変えるのは難しいと予告しておきます。ふっ、これだけ予防線張っておけば、炎上はしないだろ(苦笑)。
 
 BDは画質が良いのか?私はまだBDの実力を知らないけど、多分いい。普通に考えれば。これは認めるしかないでしょ。以上終わり。
 
 …じゃないっての。私が言いたいことはこうだ。確かに、BDプレイヤーは「高画質の」信号を出しているだろう。それは理屈としてわかる。わかるけど、我々はその恩恵を受けることが可能かどうか、ソコが問題なんである。
 
 何でこんな話になったのかって?先週末しょーこりもなく「アンプの吟味」してた時に改めて「音はやっぱり出口だなあ」と感じたから。要は、アンプ・音源いじるより、スピーカー・ヘッドホンにカネかけた方がいいと。まあ、ある意味当然のことですね。
 
 これを映像に置き換えると、「映像はディスプレイが命」ってことになる。いくらBDプレイヤーから「良い映像の信号」が出ていても、TVに代表されるディスプレイがクズでは、その恩恵はあまりなさそうだってことだ。これまた、何となく言いたいことはわかるでしょ。
 
 世の中にはSACDとかDVD-Audioとかいう、「CDより質の良い音源」がある。思いっきり流行ってないけど。何故流行らなかったのか?それはまあ色々理由があるんだろうけど、私が思う一番の理由は、「違いがわかるスピーカー(またはヘッドホン)持ってる奴が少なかった」からではないかと。いやまあ、他にも色々理由ありそうなんだけど。
 
 それをBDに当てはめると…言いたいことはわかりますね。BDが出す画像がいかに「素晴らしい」ものでも、TVがクソなら映像はクソ。だったらハイビジョン映像の意味はない。DVDだの、ネット配信(ポテンシャルはともかく、現状画質は良くない)でいいじゃん、安いんだし…ってな話になる。
 
 じゃあ、TVを良くすればいい。その通り…と言いたいところだけど、ここに1つ問題がある。ディスプレイが素晴らしくても、ソースがタコなら映像もタコ。これは推定だけど、音よりヒドいと思う。音の場合音源がクソでも、スピーカーがイイとそれなりにいい。私のアンバランスな音響設備がその証拠だね。でも、映像は…多分どんなディスプレイに表示しても、ファミコンの絵はファミコンだ(苦笑)。
 
 でも、新しいTVはすごくイイじゃないかって?そりゃそうだ。ディスプレイってのは基本的に「スゴい勢いで」劣化するから。単に調整がズレてくだけって話はあるんだけど、こまめに調整してる奴がどれぐらいいると?この辺、使い込めば味が出てくる(というより、慣らしが終わらないとポテンシャルを発揮しない)オーディオとは違うような。
 
 じゃあ、ディスプレイもソースも新しくすればいい。そうすりゃ良い映像が見られる。これは確かだ。認めよう。ただ…問題点が2つある。1つは、ソースの問題だ。BDプレイヤーで再生する、BDソフトは確かに良い。けど、それ以外…現在の地上波TV映像とか、録画した番組とか、過去のDVDソフトとかはことごとく「駄目」だ。ハイビジョン映像ですら、単に普通の画像をハイビジョン対応にしただけの「なんちゃってハイビジョン」だったら駄目ときてる。もう1つはお値段。ドーンと全部買いそろえるのは、楽じゃないと思うんですが。ま、これはネック扱いする価値は薄いかな。その気になっちゃったら、値段如きじゃ「物欲は止まらない」はずなので。
 
 こうやって考えてゆくと、実は案外「BDでなきゃイケナイ理由」は乏しい。この現状でDVDからシェアを奪うのは、そう楽な話じゃないでしょ。少なくともTV映像の大半がハイビジョン化するか、BDでのみ見られる「キラーコンテンツ」が出現するまで「待ち」を続けていて、さほど実害がないことになる。
 
 それでもだ。規格争いに勝利した以上、多少時間がかかってもいずれ普及する…んなら、何の問題もない。でもねえ。ネット配信という「次の次に覇権を握りそうな」敵が見えている上、HD DVDを諦めた東芝がBDを出さず、「DVD延命に力を注ぐ」などという不穏当な方針を出している以上、BDが「中抜き」されちゃう可能性はあるね。
 
 もちろん、これはBD陣営のメーカーも、コンテンツ握っている側も望まないだろう。特に焦っているのは「コンテンツ握っている」米国の映画会社などではないかな。米国は日本と違ってDVDソフトの値段がクソ安い(日本がクソ高いだけって話はある)ので、より儲かるはずの「次世代規格」に移行したがっているようなので。よって、多少の無茶を承知の上で、早い段階で「BDしか売らないよ」って製品を出すんじゃないか…ってのが、私の予想だ。
 
 ただ…この方針は、日本だとかなり「キビしい」ことになるかも。日本はDVDソフトが高いので、「いい映像、だけど値段高い」って品は、値段高すぎてあまり売れない可能性が…現時点ではBDがあまり普及していないので、問題視されていないけど。頼みの綱であったPS3は値段高すぎて立ち上げに苦戦した結果、PS2がDVD普及に貢献したようにBD普及の起爆剤に…ってな雰囲気がない。
 
 こうやって考えると、BDは「勝った」し、おそらくはある程度普及する。でも、現在DVDがいる位置に届くのかどうかは「何とも言えない」ような。いずれは「DVDプレイヤーが壊れたから、BDに切り換える」って話が山のように出てくるんだろうけど。特に「タイマーついてる」某社の製品は(苦笑)。
 
 私が思うに、もしBD導入を考えているのなら、「今すぐ買う」か「可能な限り先延ばしする」のどちらかが良いのではないかと。規格争いの心配はないので、買えば買ったなりの満足感は得られると思う。ただ、それはBDに「今すぐ買うだけの価値」を見出している場合。現時点だと「まだ早いなあ」と思っているようなら、あえて徹底的に導入を遅らせ、今持ってるDVD再生機が「ぶっ壊れる」まで我慢した方がいいのでは。ツナギとしてクソ安いDVDレコーダー購入して、そいつが「値段分働いて壊れる」まで導入を遅らせるのも手じゃないかねえ。
 
 私?私は近いうちにPCを「新OS対応機」に変更する予定だ。それがVistaなのかLEOPARDなのかは別にして。この時点で「バックアップメディアとして」ついでにBD対応ドライブをつける可能性は高い。現存するディスク型メディアの中では「最終勝者」になるのがわかりきっているから。元はBD・HD DVD両対応ドライブにする予定だったんだけど、そんなものを買わずに済んで助かった(苦笑)。RAID(HDDを複数繋げてデータ破壊しにくくするワザ)組む根性がない以上、これぐらい容量のあるバックアップメディアは必須でしょ。最終的にデータ単価がDVD並になるのは間違いなさそうだし、多少割高って程度なら「管理が楽」(枚数の関係上)って方が勝る。そーゆー割り切りはできてます。これは画質と無関係ですね。
 
 まあ、これはあくまで私の考え・予想に過ぎない。結局勝者を決めるのは「世間」とやらであり、私とは異質な存在だ(笑)。だから、私はBD導入を真剣に考えているけど、これがハズれたって後悔しない。するワケない。当たってもハズれても「想定内」だから。そういう点は悟ってます。なにせ私、「負け組」選ぶの上手いから、こういう保険掛けた考えをしないとやってられないんですよ(笑)。

3月5日2008/03/06 00:38

 ちょっと前から寝かせておいたんだけど、ブレイクスルーを発見したのでネタにしよう。朝日・日経・読売の3紙合同のニュースサイト「新's あらたにす」について。
 
 結論から入ろう。私は諸般の事情により、たまーに「これこれこういう記事を探してこい」と命令されることがある。よって、このサイトは「使いやすいといいなあ」って期待はかけた。一応。けど、出した答えは「駄目、使えない」である。
 
 ただ、ドコがどう駄目なのかうまく説明出来なきゃ、ココでネタにする価値はない。どう表現したらいいのかなあ…と考えていたところ、一応それなりの説明見つけたのでネタにしてみた。解説からそれなりに経つんだけど、やっとまとまったよ。ふう…
 
 で、ドコが駄目なのかって?実はこのサイト、要は各新聞のネット版(アサミコム・ニッケイネット・ヨミウリオンライン)へ飛ばすためのリンク集に過ぎない。リンク先のニュースに対する簡単な解説ついているけど、だからどーした。無価値とは言わないけれど、相当意味が薄い。
 
 考えてみて欲しい。この3紙を「本気で」読み比べようと思ったら、上記3サイト全部をブックマークに入れればいい。毎回検索サイトで探したとしても、さほど手間にはならない。いちいち「あらたにす」経由で飛んでゆく理由がわからん。
 
 そりゃあね、新聞の一面ってのは「ステイタス」だ。各新聞がどのニュースをソコに持ってきているのかは、比較する意味がある。けど、だからそれは直接新聞のネット版に飛んでいけば、一発で確認できるんだってばさ!イチイチ並べる意味はドコに!
 
 しかもだ。基本構造がこんな感じだから、「同じネタをどう書いているのか」比較しにくい。このサイトでそれが確認できるのは、「重要なニュース」だけ。これだったらポータルサイトのニュース欄の方が、ナンボか使える。はっきり言おう。ネット時代にまるで対応できてない。意味なし。
 
 これを見て思いだしたモノが、先日めでたく?消滅した、Yahoo!Japanの「カテゴリ」欄である。ココにも確か新聞各紙のサイトへのリンクがあったよなあ。結局これと似たような意味しか持たない。Yahooでは先日のトップページデザイン更新で「存在意義を失った」として撤去されたってのに。明らかに「Google登場以前」の感覚である。
 
 このサイト、おそらく狙いは「ネット上の新聞スタンド」なんだと思う。日本人だとキヨスクの方が身近かな?要は「さーて、新聞買うか」と立ち寄って、各紙一面をちらっと見て、特に気になる点がなければお気に入りの新聞を買う…って行動の延長上から産まれた発想なんでしょ。この発想は、有料で、ある程度の重量を持ち、廃棄するのもそれなりの手間を必要とするモノ…つまり、「新聞そのもの」を相手にするのなら、決して間違った行動ではない。
 
 しかし、これがあるのはネット上。基本的に全部タダ。さっと表面だけ読んで後はクリック一発で捨て去ることが可能な世界では、こんな「ちらっと紹介」みたいな半端なモノはいらない。新聞本体をさっと眺めてゴミ箱ポイ…が当たり前なのだ。新聞3つだけ、しかも1面・社会面・「デカいニュース」限定のポータルサイトに、何の意味がある?
 
 私の意見としては、「読み比べ促進」という発想は間違ってない。そういう視点は悪くないでしょ。けど、手法が間違っている。本気で読み比べを促進したいのなら、ネット新聞の記事の脇に「○×新聞の一面を読む」とか、「このニュースを○×新聞で読む」ってリンクをつけるべき。そこまでやらなきゃ、読み比べの促進にはならない。実際コレをやるのは大変だと思うけど、中途半端なサイト立ち上げるくらいならソコまで踏み込まなきゃ駄目だ。はっきり言って、危機感が足りてない。
 
 ネットはその特徴として、「目的のモノをよりダイレクトに探せる」というのがある。新聞の場合、お目当ての情報を見つけるために新聞をぱらぱら開いて…となり、お目当ての情報見た後も他の記事をついでに…となる。ネットの場合は、よりダイレクトにお目当ての記事を探し出して読み、他の記事は無視できてしまう。よって、読み比べをやらせたいのなら、ポータルサイトのような「膨大な情報を詰め込んだサイト」か、お目当ての記事そのものにリンク先がないと意味がない。そうじゃなきゃ、「中抜き」される。単なる余計な寄り道だからね。ポータルサイト経営なんて新聞社の手に負える事業とは思えない以上、打てる手は1つじゃないの?
 
 ネット時代で大事なことは、「アテンションの獲得」だと言われる。要は、いかに注目を集めるかってことだね。新聞の場合、「お目当ての記事の横にある」ってだけでそれを達成することが出来た。けど、ネットの場合は必ずしもそうならない。それ自体の価値が薄ければ、何に付属していようとも無意味・無価値だ。
 
 これは何も、「誰が読むのかわからんニュースなんて…」って意味じゃない。ニュースはそれ自体で価値が高い。問題は、「あらたにす」はそれ自体記事でも何でもないってトコロにある。要はこれ、「新聞の目次」なのだ。目次それ自身は価値低いでしょ。ネットの世界じゃ「高性能汎用目次」(検索サイトやポータルサイト)が幅を利かせている以上、新聞限定の目次(しかもヘコい)に注意が集まるワケがねえ。つーことは、このサイトの存在目的である「読み比べ促進」がうまくいくとも…
 
 この企画、誰がどういう経緯で思いついたのか知らないけれど、思いっきりアイデア倒れではないかな。多分、「Web2.0」以前のインターネット社会が理解できてない。「使えない情報ポータル」なんて、誰が見向きすると?ネットリテラシーが低い奴がターゲット…ですらない。そーゆー輩はどーやって「あらたにす」にたどり着くんだ?私がざっと探した限りでは、新聞社のサイトから「あらたにす」へのリンクは発見できなかった。つまり、サイト開設のニュースにあるリンクたどるか、検索しろと。へー。ネット使う能力が低い奴にソレを期待しろと。ふーん。
 
 最後に、なんでまたこんな激しいバッシングかけたのかを説明しよう。この辺で終わりにしないと、永遠に止まらないからなあ。理由は簡単。「新聞読み比べ」ってアイデアは悪くないからだ。にもかかわらず、できたのがコレ。せっかくのいいアイデアを、雑な作りでダメダメにされたら、みんな怒るでしょ。やっぱ日本の新聞社はダメだな。無価値ではないけれど、自分達の価値の活かし方がわかってねえ!それじゃあ無価値と同じだ。目を覚まして時代に対応しろよ。それを邪魔する経営陣がいるってんなら、追い出せよ。とりあえずはナベツネから(笑)。

3月7日2008/03/08 02:16

 ネタがないので…ってワケじゃないけど、今年の海外遠征計画について語っておこうかと。今年は「定期的に語っておこうかな」と感じたので。そうすりゃ、何かしら有意義なツッコミが入るかもしれない。
 
 今年の遠征計画は、基本的には2つ。凱旋門賞遠征計画と、韓国同人カレンダー入手計画の2つ。アホウな動機だけど、気にしてはいけない。それが私だ。ただ、この2つだけ考えていれば大丈夫ってワケでもない。
 
 毎年「行っちゃうかもしれない」と警戒してる土地は3カ所。ドバイとアスコットと香港。このうち、ドバイに関しては「今年は大丈夫」でしょ。現時点で休みの申請してないので、ドバイワールドカップデーに私がここへ行くのは無理だ。つーわけで「セーフ」である。後の2カ所は、「今年は行かないんじゃないかな」以上のことは言えない。
 
 私は海外旅行に行く際、主目的とは別のワケのわからん「目標」を掲げて行くことが多い。これは2つ意味がある。1つは、メインの目標が「ブチこけた」時の保険。競馬は滅多に中止にならないけど、「お目当ての馬がいない」なんて当たり前(遠征ってそんなものだ)だし、「競馬場にたどり着けない」って悪夢も想定している。もう1つは、メインだけじゃ暇が潰せないこと。1日はメインで潰れるけど、航空券の都合により「それだけで帰ってくる」ってなワケにはいかないので。
 
 この「副次目標」、ホントにワケわからん。比較的マシなのは美術館・博物館巡り。日本でも「ルーブル美術館展」なんてものが開催されることがあるけど、これは量が伴わないし、人混みだらけでよろしくない。やはり常設展示で見た方が楽しいよ。解説意味不明でも(苦笑)。他は…「レ・ミゼラブル」ゆかりの地巡りとか、バーデンバーデンの温泉を楽しむってのが、常人に理解できる範囲かな。
 
 現時点で想定している「目標候補」を挙げよう。まず凱旋門賞が行われるパリ。ここはまだ動物園・水族館に行ってない。広すぎて前回一部を端折ったルーブルのコンプリートも興味深いけど、先に動物園かなあ。エキゾチックな動物園ってすごく楽しいんだよ。ただ、今回はそれ以上に重要な目標がある。高速鉄道TGVを味わい、チューリッヒに再訪して「おチョコ様」入手するのだ。その昔実行した「バーデンバーデンのついでにチューリッヒ」よりアホウな位置関係だけど、今回は店の位置わかっている(前回はソレも知らないのに行った)し、TGVって目標もある。
 
 ちなみにおチョコ様とはF男認定「世界一の」チョコレート。毎年バレンタインデーにかなーりお高い自分用チョコ買っている私だけど、あれ以上の品はお目にかかったことがない。ちなみにドバイの殿下は私と同意見らしい。
 
 韓国は…まだ現時点ではソウルに行くのか、釜山に行くのかはっきりしない。おそらくは11月にソウルだけど、向こうの即売会の日程が不透明だし、JCはやはりナマで見たいので何とも言い難い。ソウルはともかく、12月の釜山は何があるんだろ?これは調査しないと。
 
 ソウルの場合、軍事博物館と動物園が副次目標か。軍事博物館は説明不要でしょ。動物園の目当ては虎。いると思いたいなあ。加藤清正が退治した「半島の虎」は見たいよね。相当な希少動物だけど、ソウルの動物園なら保護の一環として飼っている可能性が…インドの虎(比較的よく見られる)よりデカいらしいので、楽しみだ。更に、競馬とカジノも副次目標に入れてイイかな。
 
 キングジョージに日本馬が挑戦してしまえば、自動的に行かざるを得ないロンドン。ここの副次目標は、野球と動物園。あと、日程が合えばファーンボローのエアショー。最初にロンドン行ったとき、エアショーやってたと後で知って大騒ぎしたからなあ。今年は日程どうなんだろ?
 
 野球は…とりあえずレベルを確かめたいってのがある。香港プロサッカーと比べてどうなのか確かめないと(苦笑)。ちなみに、英国野球協会なるものが存在していて、そこのサイトに日程と球場の場所紹介してある、ってトコロまでは調べた。フランスでも野球やってるはずだけど、フランス語のサイトは解読不能って理由で挫折している。
 
 ロンドン動物園は、行かなくてはならない土地だ。あそこにいる「BBCの制作スタッフより賢いペンギン」を見ないと!「モンティ・パイソン」知らない人間には何が何だかワカラン話だとは思うけど。なお、水族館にいなかったイルカがいるんなら、これまた見なくては。「アメリカ国家を吹きながらの二回連続背面輪くぐり(さようなら、魚をたくさんくれてありがとう)」を目撃しないと…って、「銀河ヒッチハイクガイド」知らないと何が何だかワカランっての。
 
 大量の宿題がある土地、ドバイ。今年も行けなかったけど、やはりまた行きたいなあ…無茶を承知で夏にでも行くか?ここの「目標」は釣りかな。その昔やってたので。トローリングでブルーマーリン狙いといきたいね。「ペルシャ湾の怪物」はオラがいただきだせ魚神さん!だから「釣りキチ三平」知らないと…(以下略)。
 
 ちなみに、香港には特に目標がない。何度も行っているし、これからも山のように行くので、いちいち目標を設定する必要がない。「美味い飲茶食いたい」「ツキがないから、お祓いしたい」だけでぶらっと行きかねない土地だからなあ。ある意味、関西より身近な土地である。
 
 あと、バーデンバーデンも「特別な目標無く訪れる価値がある土地」かもね。温泉と競馬場と散歩道だけで再訪する価値がある。特に散歩道はオツでねえ。単なる普通の「森の中の散歩道」なんだけど、温泉堪能した後にブラブラするのに最適。最初見つけたときは「隠れた名所だな」などと思っていたんだけど、後に著名人(作家のゲーテと作曲家のリストだったかな?)が愛用してたと知った。やはり「温泉入ってサッパリした後、湯冷ましにブラブラ」してたのか?そーゆー楽しみ方を知っているのは日本人だけだと思っていたのだけど(笑)。
 
 そもそも、私が海外へ行く「主目標」は競馬であり、同人カレンダーだ。この時点で馬鹿野郎だけど、副次目標も同程度に間が抜けている。私にとって「世界なんて狭いものだ」と思う人がいても不思議はない。実際、私自身「世界なんて狭いぜ!」と感じることはある。ただし、たま~に。
 
 でも、大抵の場合、世界ってのはものすごーく広く感じる。飛行機に乗ってるときには、今でも独特の心細さを感じるし、休み取ったり費用捻出したり…って作業も大変だし、言葉や文化の壁に突き当たることも多い。時々強烈な無力感を味わうほど、世界ってのは広い。
 
 とはいえ、世界が広いことは、その広さを確かめようとした人間だけが実感できることだ。海外旅行のいいところは、そこにあるんじゃないかな。文字通り「異国の地に放り出された」感覚を味わい、「何でオレはこんなトコロにいるんだろ」と愚痴りながら、それでも目的のモノを目指して突き進む…世界にはそれだけの価値があるんだよ。大失敗しようが、他人から「バカじゃねえの」と後ろ指指されようが、世界が素晴らしいことに変わりはない。
 
 それにだ。出かけなければやっぱり後悔するに決まっている。そういう後悔、私は嫌いなんだよ。やって後悔、やらなくて後悔なら、やって後悔した方がずっといい。その覚悟がないと味わえないモノがあるんだよ。「シーキングザパールはロンシャンに来る!」と決めつけて本当に来たとか、「チューリッヒでおチョコ様の店を見つける!手がかりは住所書かれた紙1枚」って状態でホントに店見つけた(実は駅構内にあるんだけど)とか。この喜びに比べれば、「文字通りスッテンテンになってカップ麺すすってた」とか、「ドバイを真っ昼間ウロついていて、暑さで倒れかけた」なんてのはどーでもいい苦悩に過ぎない…のか?あの辛さは今でもトラウマなんだけど…
 
 とまあ、偉そうなこと語ってきたわけだけど、実際は私も相当腰が引けるんですよ。海外ってのは甘くないからねえ。それこそ、自分なんてちっぽけな存在は押しつぶされそうになる。そんな中で「自分らしさ」を保とうと思ったら…アホウな目標目指して突進するのが一番なんですよ。「こんなバカ、オレがやらなきゃ誰がやる」って気持ちになるからね。だからこそ「目標」なんですよ。特に今年は「初の競馬目的以外での海外遠征」なる計画があるだけに、気持ちの張りを強く保っておきたいなと。だから、早い段階から「副次目標」について語ってみました。韓国の副次目標はまだ流動的なので、いずれ決めて後悔しておこうと思います。そうすりゃ、より引っ込みつかなくなるので(笑)。

3月8日2008/03/09 02:34

 本日のネタは、「採り上げる意味はあるんだけど、深入りしたくない」ネタを、軽く扱って終わりにする。いやね、深入りするには色々「足らない」ものがあるので、どう頑張っても軽いネタになるなと。ただまあ問題は大きいので、無視するのもつまらんかなと。
 
 つーわけで、「mixiの会員規約改定問題」を。深入りしない第1の理由は簡単。私はmixiの会員じゃない。よって、ここがどうなろうと基本的には関係ない。少なくとも切実感はないよね。ただまあ、だからこそ語れることもあるとは思います。
 
 普通、会員規約の改定なんてあまり話題にならない。「なんか面倒になった」とか、「実害あるんですけど」ってな理由でモメる奴は当然いるけど、大多数にとっては「あまり変わらない」のが普通。それよりは入り口部分のデザイン改訂とか、付け加えた機能の方が騒がれることが多い。
 
 でも…mixiは何を考えたのか、「mixiサイドがユーザの許可無しで勝手にユーザーのコンテンツを出版できる」よう、規約を変えようとした。これは騒がれて当然でしょ。私だって困る。このブログに掲載されたモノは出版されない予定(相当手を加えない限り同人誌で出す価値すらないので)だけど、こんなことやられたら困ることは困るのだ。
 
 あまりに騒ぎが大きくなったので、mixi側は弁明を出した。勝手に本作って売ったりしません。単に「著作権を厳密に適用されたら違反になる」ことをやるために規約変えただけです、とのこと。ふ~ん。でも、この弁明を信じなかったユーザーがまだ山ほどいたらしく、規約改定内容を大幅に見直す予定だとか。その後は報道がないのでよくわからんけど。一応これで「表面上は沈静化」したようだ。
 
 mixiの真意はドコにあったのか?うーん…正直言って、「ユーザーのコンテンツを勝手に出版する」意図はなかったんじゃないかなあ。ここに強い疑いを掛ける気持ちはわかるけど。何故か?そりゃもう、「利益がない」の一言に尽きる。
 
 仮にmixiがそういう本を出版したとしよう。mixiのユーザーは大騒ぎだ。合法・非合法含めた「抵抗運動」をかけてくるのは間違いない。その結果、不買運動や流通阻止といった「売れ行きを悪くする」動きに繋がってくるんじゃないかな。本来mixi会員は「mixiが出した本を買いそうな奴」だから、この手の運動はかなり手痛い。
 
 さらにだ。これを実行しちゃうと「mixiの会員規約変更は、ユーザーから著作権を完全に取り上げ、実害をもたらすモノだった」って主張が正当性を持つ。これはデカいよ。なにせ裁判所に訴えることが出来るから。実行される前なら、裁判所が「裁判する価値はない」って理由で却下する可能性がある(「訴える利益のない裁判はやらない」って原則がある)けど、「オレの作品完全に取り上げられた!返せ!」って訴えならまず通る。
 
 でも、規約があるから裁判に勝てない…のかどうかはビミョー。弁護士の腕が良ければ、色々穴は見つけられるんじゃないかな。「ユーザーの承諾を得ていない一方的な規約改定は、消費者保護に反するのでは」なんて感じの主張でいけば、勝訴できるかも。そこまでいかなくても、裁判官から「現行の法律上mixiの勝ちとするけど、こりゃあ法律がオカシイよね」なんてコメント引き出せれば、これはこれでmixiには痛手となる。
 
 そもそも。これやっちゃったら、ユーザーがオソロシイ勢いで逃げ出す。規約変えた時点ではピンとこなかった奴でも、実際作品が出ちゃえば「次はオレ?」と感じて逃げ出すだろうからね。これでは、本が多少売れてもトータルで大赤字。社会的に葬り去られる危険性まである。
 
 だから、「オレの日記が勝手に出版されちゃう」って心配は杞憂であり、騒ぎ過ぎだと言いたいところだけど…バカはドコにでもいるからねえ。私は「やる価値がない」と思うけど、「いや、すごく儲かる」とソロバンはじいてる奴はいるかも知れない。それに、「私が書いたような騒ぎにならない」コトを見越したアイデアがあったのかもしれない。
 
 私は一応同人誌作家。独自性は相当強く、怪しげなアイデア(ネタごとの文字色変更)まで採用している。言ってみれば、「勝手にブログを出版されたら、とにかく激怒する」奴である。でも、世の中こんな人間ばかりではない。大多数の人間にとって見れば、「自分の日記が本に採用される」ことはむしろ名誉なことであり、喜ばしいことかも知れない。私もその昔「投稿戦士」だったことがある(気分だけは今でも)ので、その気持ちもわかる。そういった騒ぎそうもない人間の騒ぎそうもないモノを選んで、本にしちゃえば売れるんじゃ…ってヨミがあったのかも。ま、私ならそれを目撃した時点で「次はオレ?」と言って逃げ出すけど。
 
 今回の騒動、真に悪いのは誰か?直接的には、mixiの「法律関係担当」ってことになるのかなあ。規約を改正しないとヤバい…と最初に言い出したのがココじゃないかな。それは別にイイんだけど、「だからこうしましょう」って結論がヒドい…あれじゃあユーザーを無意味に刺激するだけだろ。それがわからんような奴なのか。mixiの法律関係担当部門がどーなっているのか知らないけど、即時強化をオススメするね。弁護士資格持ってる奴が余って仕方がない時代なんだから、探せば「法律にもネットの実情にも詳しい奴」見つかるだろ。
 
 もっとも、本当の本当に悪いのは「著作権」かもしれない。古くからある法律なので、ネット時代に対応できてないからねえ。しかも、いわゆるマスコミは「今の法律に恩恵を受けまくっている」連中なので、こいつを手直しするって報道は盛り上げたくないだろうなあ。ま、本当ならその辺含めて色々論議すべきなんだろうけど。
 
 個人的には、mixiには規約改訂内容の見直しなんぞしないで、このまま突っ走ってもらいたかったかな。そうすりゃ大騒ぎになっただろうけど、その過程で出てくる論議は「世のため人のため」になったと思われるので。裁判になれば裁判所の判断が聞けるので、これだけでも相当価値がある。もっとも、巻き込まれるユーザーは大変だし、社会的に葬り去られる危険さえあるmixi経営・運営サイドにしてみれば「ふざけんな!」だろうけど。
 
 こういう難しい問題は、避けて通りたいってのが人情。けど、案外身近に転がっているモノなんですよ。せめて、そーゆーことは意識してもらいたいかな。というトコロでまとめておきましょ。なんか半端だって?いやまあ、これ以上口を開くと、かく言う自分自身が「ブログ掲載先の規約なんてロクに読んでない」のがバレそうで…

3月10日2008/03/10 23:14

 サンアディユ、急死…何があったんだ。あまりにも唐突で、何を言っていいのやら。とりあえず、冥福を祈りましょう。
 
 気を取り直して弥生賞回顧。マイネルチャールズ快勝。これで皐月賞の「人気の軸」は決定…だとマスコミは言ってるけど、どうなんでしょう。
 
 この馬がいかに信用されていないのか、弥生賞の人気が物語っている。今回と同じ中山2000を使いまくり、4戦3勝2着1回。その中には重賞京成杯も含まれる。にもかかわらず2番人気。他にすげー強い馬がいて…っていう話ならわかる。けど、1番人気は2勝しただけのブラックシェル。素質馬と言われてはいたけど、「この馬じゃあ仕方ない」って雰囲気があったワケではない。
 
 まあ、私が考えるブラックシェル1番人気の理由は、「重賞勝っていないから」である。今年はココまで重賞2勝してる3歳牡馬がいなかった。まさに混戦模様。この流れが皐月賞まで続くんじゃ…って不安?は強かったのでは。私もちらっとそう考えた。しかしだ。マトモに考えればブラックシェルがここまで人気になる必然性はない。これは間違いなく「ブラックシェル1番人気」のオッズではなく、「マイネルチャールズ買いたくない」って理由で産まれたオッズでしょ。
 
 なんでこの馬は買いたくないのか?いやまあ…理由の1つが「関東馬だから」かな。クラシックは関西馬から…ってのが「当たり前」だったからねえ。稲葉調教師の管理馬がクラシックで人気になるのは、ピンと来ない…というファンは多かったのでは。厩舎ってブランドに頼る傾向は強かったし。
 
 しかしだねえ。やはり最大の理由は「鞍上松岡だから」でしょ(笑)。別にヘタだとかバカだとかは思わないけど、やはり「5年早い」って気がするし。クラシックどころか、重賞で人気背負ったらプレッシャーで自滅しそうなイメージが…「大丈夫なのか松岡で」と感じた奴は少なくないと思うなあ。
 
 まあ、コレは私のアタマが固いから…って気がするのも確か。岡部どころか、柴田政だの増沢だのが乗ってた時代から、あまり感覚が変わらない気が…こういう人間にとって、松岡を信用しろと言われてもちょっと困る。どーしても「誰だそりゃ」って意識が抜けきらないんだな(苦笑)。
 
 競馬において、ジョッキーってのは大事である。特に、海外競馬愛好家の私は特にそう感じる。海外競馬では「ジョッキー買い」は重要なテクニックだからね。海外では、正直馬は良くわからん。そんな時は、「知ってるジョッキーを買う」って手が有効だ。日本人である我々が知ってるジョッキーってのは大抵上手であり、いい馬に乗っている可能性が高い。とにかくそう仮定しておけば、予想は組み立てられる。さらに、「とにかくコイツは調子がよさそう」ってジョッキーを見つければ、これまた予想の根拠になる。
 
 ちなみに、ジョッキーにも色々と傾向ってモノがあり、当然相性がある。私が信用してるジョッキーというのは、私が「ここは来る!」と予想した時に、ちゃんと来てくれるジョッキーである。ただまあ、その領域のジョッキーは天才デットーリしかいないんだけど。去年の香港カップはまさに「ここで来るから天才だ!」って予感がしたからね。あと、香港のコーツィーもこれに近い領域…って、日本人ジョッキーはどうした(笑)。もちろん、その逆はサイテーである。あえて名は伏せるけど。
 
 私個人の問題で言えば、松岡は傾向がワカラン。いやね、データ漁れば一般的な傾向はわかるかもしれない。けど、それじゃあ役に立たないんだよ。大事なのは、「私にとって」松岡がどういう傾向・相性にあるのか、正直つかみ切れてないんだよ。これは松岡の騎乗数が少なくて…ってのもあるけど、まだ私が「松岡研究」に乗り出してないことも大きい。
 
 私が言うところの「ジョッキー研究」は結構大変でねえ。まず、何かしら「つかみどころ」を見つけないと乗り出せない。満足いく完成度に達したジョッキーってのは、日本人では岡部と大西、外国人では天才とコーツィー、あと魔神ペリエも「とにかくダメだ」という教訓が得られた分、これに含めていいかな。一応「研究」と呼んでいるけど、実質はリズムというか波長というか…が一致するかしないかという「感覚的な問題」がデカい。まず私のトコロに、そのジョッキーの守護天使だか背後霊だかが「降りて」こないと駄目なのだ。まるで降霊術だな(笑)。
 
 別にコレは松岡だけの問題じゃない。正直言えば、アンカツだの岩田だのウチパクだのも「つかみ切れて」いなかったりするわけで。実害という点で言えば、コッチの方がデカいかも。ま、こういった「地方からの転入組」に意識を取られている分、松岡あたりのジョッキーになかなか手が回らない…ってのもあるんだけど。
 
 つーわけで、私にとって皐月賞はよりワケがわからなくなった。馬だけ考えれば一番信頼できそうな存在に、「ワカラン」ジョッキーが乗ってるからね。これだったらまだ「コイツは駄目だ!」ってジョッキーが跨っている方が、買うにせよ斬るにせよ計算できたんだけど…この後も皐月賞トライアルはあるので、多少状況変わってくるかもしれないけれど…うーん、今年の皐月賞は実に買いにくい。ま、それでも馬券は買うんだけどね(笑)。なお、ダービーの話はしないように。余計ワケわからんから。一応私の中では、私がPOGで持っている「キングジョージ挑戦予定馬」のどれかが勝つ予定なんだけど…(ここはツッコミ不可)

3月11日2008/03/12 01:25

 本日から「マンガ・アニメ・ゲームも『準児童ポルノ』として違法化を訴える」キャンペーンが開始されるとか。うーむ。ついに来たか。1991年の「同人誌取り締まり騒ぎ」をリアルタイムに知ってる身としては、「いずれそういう動きが…」って予想はしていました。これについては、一応私の「立ち位置」を説明しておく必要がありそうだ。
 
 このキャンペーンが目指すところは…ここの読者に対する「説明」としては、「よくわからん」としておこう。具体的な線引きなどが示してあるソースを見たワケじゃないので。この手の問題は常にデリケートだったりするから、あやふやな情報を元に憶測で語るのは危険すぎる。少なくとも、そういう警告を出さずに何かを語るのは「色んな意味で有害」でしょ。
 
 私個人の「現時点での印象」を述べるならば…「ジャンルを問わず、セーラー服エロ絶滅」ってことになるのかぁ?一応「写実的なモノに限る」などと言ってはいるけど、マンガ・アニメ・ゲームとして流通するものなら、「ある程度写実的」と言えるような。この辺、ドコに線を引くつもりなのか現時点の私には判断不能ではあるんだけど、油断は出来ないとしておこう。
 
 比較的はっきりしていることは、セーラー服着てる(ような年齢)は児童扱いであり、マンガ・アニメ・ゲームだけでなく「一目見て18以上とわかるような人間でない限り、セーラー服着てるアダルト物も、準児童ポルノって理由でアウト」ってこと。アダルトビデオのうち相当な割合がコレに該当するんでないかな。詳しい統計については知らないけど。
 
 まあ、このキャンペーンについて直接語るのはここまでとしよう。私には、これ以上語る「力量」がない。エロ絡みの世界なんて、否定派にせよ肯定派にせよ「論客揃い」であり、こんな段階で私なんぞがくちばしを挟むのはおこがましい。現段階では「キャンペーンが開始された」って報道がされただけであり、当然キャンペーンを始めた側の「簡単な説明」しか出回っていない。「表現規制反対」って観点からの反論・反発は当然予想されること…って、私がこんなトコロにこんなコト書いているって時点で、大騒ぎしてる奴がいるはず。私が知らないだけでしょ。
 
 私個人の立ち位置は、かなり明白である。表現規制の強化には、いかなるものを対象としたいかなる理由によるものであっても、賛成は出来ない。この手の規制は結局問題の存在を「目の届かないところに押しやる」だけで、解決にならないって信念があるので。積極的反対に回るのか消極的反対に留まるのかは、対象及び理由による。私にだって色々と「好み」ってものがあるからね。「好きでも無い」程度ならともかく、自分が嫌っているものを擁護できるほど肝が据わっているワケじゃない。
 
 児童ポルノに関しては…「擁護のために戦う覚悟はある」ってことになるのかなあ。私はヲタクだからね。直接的被害がどれくらいなのかは「トップシークレット」としておく(苦笑)けど、間接的被害は滅茶苦茶デカい。私のように「ヲタク世界の中でも特にマイナーな部分に生息している生物」は、要はこの分野のメジャーな部分(どう考えてもエロはメジャーだろ)に「寄生して」いるような存在だ。コミケでエロ扱ってる連中がアウトになるような規制を通されたら、自分達の活動にも多大な影響が出る。自らの生息地を守るためにも、ここは共同戦線張って反対に回ることにならざるを得ない。危機感は当然大きい。
 
 だいたいだ。表現規制ってのは放置しておくとエスカレートする。そりゃあ表現自体も放置しておくとエスカレートするだろうから、野放しってのはちょっとマズいかもしれない。だからって規制かける側の言い分だけ飲んでいればいいって話にはならないでしょ。いかなる規制であれ、「安易に通せる」なんて感じてもらっては困る。私の立ち位置としては、「規制反対運動に積極的に参加する準備を整えておく」としておいた方が無難なのだ。
 
 ここを読んでる皆さんも、あまり他人事と思わない方がいいと思う。「反対運動に参加しろ」とは言わないけれど、関心ぐらいは持っておいて欲しいな。歴史と伝統があり、反対派にも論客が多いエロ規制で安易な結論が出ちゃうと、次は「暴力表現・飲酒・喫煙・ギャンブル」に及びかねない。「残虐な表現の極み」などと戦争関連に規制かけられたらウォーシミュレイションゲームはアウトくさいし、「ギャンブル関連のTV放映なんて射幸心を煽るだけ」なんて言われたら、パチンコ関連のCMと競馬中継がアウトだ。「規制は正しい」なんて意見が強化されると、いつそんな話が出ても不思議はない。その時になってから慌てるよりは、せめて心の準備ぐらいはしておいた方がいいと思うな。
 
 ただし。これはキチンと書いておこう。いくら規制に反対だからって、現時点で非合法活動はして欲しくない。正直、逆効果だからだ。ただ「反対だ!」って声を上げるだけじゃ駄目なんだよ。上手い戦い方はチャンとあるんだから、それに従う方がいい。エロ表現に関する規制反対なんて歴史と伝統のある闘争だから、「戦い方」のノウハウは多いし、それを駆使できる「指導層」も山ほどいる。あわてて稚拙な抗議行動を起こすより、じっくりと効果的なやり方で戦った方がずっといいんだから、ここは落ち着いて欲しいな。
 
 なお、この活動にはMicrosoftとYahooが企業として賛同しているようだ。ふーん…規制反対派としては、やはりここは両社に対して「No!」を突きつけるべきなのかね?少なくとも、そのための準備はしておいた方が良さそうだな。私は地味にこの両社に対する依存度が高めなので。現時点で先走るよりも、より「効果的なタイミング」がありそうなので、それまでは現状のままとしておくつもりだけど。
 
 なお、最後にコレだけは言っておこう。ここに書いたことは私の「ホンネ」であり、特別裏も表も存在しない。よって論争をふっかけられても困ってしまうし、逆に私が実態を良く知らない筋から「協力してくれ」などと言われても対応できない。私が規制反対派なのは否定しないけど、そこまでアグレッシブではないのだ。賛否をコメントに書き込むのはかまわない。でも、それをきっかけにして、私から今回ここに書かれたこと以上の「何か」は引き出せないと思って下さい。コトがコトだけに、予防線は張っておかないとね。
 
 え?「トップシークレット」って書いて誤魔化した直接的被害について興味があるって?それは…正直に言おう。困るよ!すごーく困る。だって、某エロゲーメーカーが倒産してしまうではないか。そうなったら、そこが出してる「やけに気合いの入ったサントラ集」を楽しみにしてるオレの立場は!(笑)

3月13日2008/03/14 01:40

 色んな意味でちょっとピリピリモード。来週月曜日に「大事な仕事」があるから。手慣れたコトではあるんだけど、どうしても緊張するんだよな…ま、ある意味「勝負事」だから仕方ないか。
 
 本日のネタは、そろそろこの色の話題が欲しい…ってことで、「マップ」の話をする。なお、以前語った「ゲームの常識の定義」に従った話なので、滅茶苦茶ヤヤコシイ。おそらく誰もマジメに読まないと思うけど、気にしないこととしよう。
 
 以前、ルールブックに出てくる「マップ」という単語には、主に2つの意味があると論じた。1つは「物理的な『マップと呼ばれている大きな紙』」、もう1つは「ゲームで使用する領域、チェスや将棋における盤とほぼ同義」である。前者にはターントラックやCRTなどといったものが含まれている場合もあるけど、後者にはそうした領域は含まれていない。便宜上、前者を「マップ1」、後者を「マップ2」と名付ける。この時点で相当ややこしいけど、これは承知してる前提で話を進めさせていただく。
 
 普通に考えるなら、マップ1≧マップ2であり、「マップ1からCRT・ターントラックなどを取り除いた物がマップ2」だと言いたくなる。正直、それを前提にして常識を組み立てることも不可能ではない。しかし、私の見解としては「それは不適切である」となる。ごくまれに「マップ1の上に存在しないマップ2がある」と考えるべきだと思うので。
 
 わかりやすい例は、サンセット版の「関ヶ原」かな。マップとは別に独立した地域移動表があるので。マップ1上にある物を別に用意しただけって話はあるけど、視覚的に「マップ1の外にあるマップ2」ってのが的確にわかる例としては、あれが一番ではないかと。
 
 ちょっと待て!EP/SS「関ヶ原」の地域移動表って、マップ2に含まれるのか?そう思ったアナタ、鋭いです。実のところ、あれは「CRTやターントラックと同じ、マップ2には含まれない物」として扱うことは可能だし、そのように扱うべきなのかもしれない。
 
 ただ…地域移動表上のユニットを「ゲームに登場している存在と見なすのか否か」って観点で考えた場合、誰もが「登場している」と考えるでしょ。地域移動表は「マップ2」に含まれない領域と考えるのなら、この概念は間違いだろう。「マップ2」というのは、ゲームに登場してるユニットが存在してる場所と考えるべきであり、逆に言うなら「ゲームに登場している」って感覚を覚えるような領域であれば、そこはマップ2に含まれる領域と見なすべき…っていうのが「私の見解」である。もっとも、この定義に従うとツクダ等「戦国群雄伝シリーズ」などに登場する「軍編成ボックス」上のユニットについてどう考えるべきなのか、話がややこしくなるんだけど。
 
 まあ、実はこの定義自体にはあまり意味がない。問題はその次の部分だ。「マップ2の範囲がマップ1上にあると限らない以上、この世界に存在するあらゆる座標に対し、マップ2の範囲であるかどうか明確にしなければならない」って部分が言いたかったのだ。この世界に存在するあらゆる座標…と言っても、具体的にはマップ1のうち該当部分と、例外となるモノ(チャートの一部だろう)を指定すればいい。簡単な話を難しく言っているだけなんだけど、ソレがこのネタの存在意義なので仕方ない。
 
 マップ2の範囲であるかどうか曖昧になりがちな領域というのは、たとえば「陸戦ゲームにおける全面海上ヘクス」がある。これらは「そもそもゲームで使用しない、マップ2の範囲外」と見なすことも可能だし、「マップ2に含まれるけど、普通はユニットが侵入・離脱できない土地」と見なすことも可能。その違いは?実は「海上移動」についてはどっちと見なしても問題は生じない。前者なら「盤外移動の一種」、後者なら「特殊な領域を移動する特殊な手段」と見なせばいいだけの話。むしろ問題になるのは、地形の影響を受けないマーカー類(移動妨害マーカーなど)を置けるかどうか…とか、射線を通せるのかどうか…って場合に問題となる。マップ2に含まれないと定義したのなら、この両者は許してはイケナイ。逆にこれらを認めるつもりなら、それは立派な「マップ2の範囲」だ。ルールの整合性を追求するのなら、これは覚えておいてもらいたい。
 
 マップ2の範囲を決定した。次はマップ2上に存在するユニットに適用されるルール…なんだけど、これはちょっと待って欲しい。ここで述べたいのは、マップ2の範囲外にある存在(ユニット・マーカー含む)について。これらも当然ルールの適用は受ける(ゲームにおいて一切ルールの適用を受けない存在というのは、「存在しないものと見なす」のが普通。)んだけど、ゲームに登場しているとは言い難い。将棋や囲碁の「取った駒・石」を思い出してくれれば、言いたいことはわかるでしょ。
 
 こういう「ゲームに登場していないユニット」については、専用の「適用されるルール」を厳密に定める必要がある。多少…いや、相当「冗長だ」と感じるくらいでいいかもしれない。そりゃあ確かに「移動できない、戦闘できない」なんてのは常識で判断できる。けど、ユニットの分割・統合が可能なのか?補給切れになりうるのか?消耗したり補充を受けることがありうるのか?「攻撃・防御を有利にするけど、失ったと判定されたら勝利得点を減らされる」マーカーを上に置けるのか?なんて事項に関しては、常識を頼れない。たとえば「別戦線に転用されたとして一時退去し、しばらく経てば戻ってくる」という理由で盤外に出されたユニットの場合、上記ルールが「全て適用可能」だとしてもさほど違和感はない。実際ルールブックに書く必要があるかどうかはともかく、ルールを作成する者としては「明白な解答」を持っているべきだ。
 
 これと関連して、盤外移動についても触れておこう。これを行っているユニットの「状態変化(補給状態など)」については、かなりいーかげんにされてる気がする。「盤外移動を開始する直前の状態をそのまま保ち続け、再び盤上に登場した際に状態変化しうる」と考えるのが一般的な気がするんだけど、「盤外に出た時点で状態がリセットされ、再び盤上に出た時点で改めて状態を判定する」と定義することも可能だ。
 
 これについては、「どっちでもいいんだけど、混同はするな」と言っておこう。ルール作成者というのは、必ずしも単独ではない。デザイナーがいてデベロッパーがいて、「ルールブック清書した奴」がいて…って可能性はむしろ高い。この時に何かしら「混同」してる奴が混じっていたりすると…「ルールの穴を突いたプレイが可能」とか、「あり得ない記述がある」なんてのはまだマシ。「常に矛盾が生じるので、ルールに従ったプレイが不能」ってことになりかねない。
 
 地形については、「マップ1上にある全ての領域(ヘクスやらエリアやら)について、具体的に適用されるルールを厳密に指定できるようにしよう」と言っておけばいいかな。ヘクス○×は「森であり、要塞であり、道路がある」と誰もが一目でわかり、その結果として「移動力消費はこうなって、戦闘に関してはこうなる」ことがハッキリわかるようにすること。正直、全ヘクスについてのチェック表作れって言いたいくらいだ。
 
 そうそう、これは本来「移動について」語る際に扱おうと思っていたんだけど、地形のチェックと密接な関係があるからここでも語っておこう。「そこに侵入出来ないヘクス」なるものは、作ってはいけません。何故かって?そーゆーヘクスに「初期配置」しようとする奴がきっといるから。これは揉め事のタネとなる。私の知る限り、「具体的に禁じられていない以上、配置は出来ると解釈する」のが「ゲーマーの常識」だけど、正直「具体的記述が無く、いかようにも解釈可能」なものを仕方なくそう解釈する…っていうのならともかく、これから発表しようとしているゲームに関しては、この解釈に依存するのはやめてもらいたい。よって、「侵入できない」だけでなく、「侵入も配置も出来ない」とするか、「侵入できないけど、配置は出来る」とシッカリ書いて欲しい。さらに言うなら、「親友も退出も出来ない」では駄目だ。それでも配置する奴はきっといる。いるって前提で考えるべきだ。なお、「侵入できない」と「侵入も退出も出来ない」の違いについては、「移動」について語る際にじっくりと考えたい。つまり、現時点ではよくわからん。
 
 他にもまだまだ書くべきことは多い…というより、もっとキチンと考えてから書くべきネタだったね。ここの平均的分量から考えると、今回は本来「ゲームに登場しているユニットがあるべき場所(まあ、マップ2上のことなんだけど)とはドコを指すのか」についてのみグチャグチャ語り、地形などに触れてるヒマなんてねえ…ってことにしなければいけなかった。「まとめようと思ったら、永遠に完成しない」ので、小出しに語ってみようと思ったんだけど、やはり難しいなあ。
 
 なお、今回は陸戦ゲーム中心の記述になった気がするけど、海・空戦ゲームでも話は同じじゃないかな。よりフクザツになる気がするけど。「格納庫上の航空ユニットと飛行甲板上の航空ユニット」に適用されるルールがどーだの、「マップ継ぎ足しが許されてる場合の、増援ユニットの登場位置と時期」だのを考え出したら、きりがないような。
 
 えーと、最後に今回の教訓。書いていくウチに「改めて気がついた」ことがあるので。「ゲームに登場するユニットは、ドコに置かれてる段階であれ、どのルールが適用されている状態なのか不明確であってはならない」というのが大原則であり、少なくともデザインサイドの人間はチャンと意識する必要があると思う。これはそうすることが常に重要だから…ではない!ほとんど常に「あまり問題にならない」んだけど、それだけに「明確にしておかないとマズい」となった場合、「記述がないので好き勝手に解釈して下さい」という状態になっちゃうから。これを防ごうと思ったら…経験で「そういうトコロを上手く見つけて潰す」か、「とにかく片っ端からチェックして潰す」しかない。うーむ、やはりゲームデザインって大変だね。私が勝手に大変にしてるだけって話はあるんだけど(苦笑)。

3月14日2008/03/15 00:29

 諸般の事情により、明日も仕事。年度末はこれだから…正直、「3月第2週」があと3回は欲しいです。トホホ…
 
 佐藤由規君2軍落ちを記念して?スワローズネタ。ま、本来ならまだ様子を見たいところではあるんだけど、今後マスコミへの露出が減りそうなので、ここらで軽くまとめておこうかと。今の精神状態&体調では、大ネタは仕掛けられないからね。
 
 今期の手応えに関しては、キャンプ打ち上げの際に語ったものと変化はない。予想順位4位ってところである。多少甘めの評価だと思っていたんだけど、このままシーズンインできるかもね。
 
 とはいえ、オープン戦の戦績はさほど良くない。普通なら不安が先立つ。ただ、これはさほど心配する必要はない。だって、青木が「想定通り」打ってないんだもの。それで点獲れるような打線じゃないでしょ。この時期青木が打てないのは、ある程度想定済みだ。
 
 なんでこの時期の青木は駄目なのか?花粉症である。かなりヒドいって聞いてるので、この季節は仕方ない。特に今年は苦しんでいるそうな。いくら青木でも、これでは打てるワケがない。むしろ、「その割には頑張ってるなあ」と評価してもいいくらいだ。
 
 ただ…まだしばらくは「花粉症の季節」が続くだけに、ちょっとばかり不安もあるんだな。今年は3番だからね。色々役割が違ってくる以上、「実戦練習」しておきたいんだけど、花粉症のおかげでそれどころじゃあない。うーむ、開幕ダッシュは厳しいかな。
 
 課題の先発投手だけど、石川・館山・リオスという「三本柱」がソコソコの仕上がり。これなら、「軸が大崩れしたので最下位」なんてことはなさそう。しょせんBクラスだって覚悟は出来てるので、あんなものでいいんだよ。むしろ若手の投球回数が少ないことが気になる。コンスタントに5回ぐらい投げてもらわないと、いくら何でも困るんだけど…
 
 問題の佐藤由規君だけど、案の定下に落とされた。まあそーだろ。元々「素質はあるけど、完成度はそう高くない」って評価だったので、下に落ちるのはむしろ納得である。しかも、ある程度は通用するところを見せての二軍落ちである。これは期待がふくらむねえ。細かいけれど致命的なクセ(よくわからないけど、高卒新人なら何かしらある方が普通)を直し、球威に見合った体を作ることが最優先ってこと考えれば、「いいところ」と「まだまだなところ」を体験させた後でじっくり鍛える…というのは理想的育成ではないかと。悲観どころか、むしろ私の期待は高まった。
 
 後は中継ぎ・抑えか。今のところ大崩れはしていないけど、去年が去年だけにまだ信用しきれない。いくら何でも去年よりはマシなはずだから、それでいいって話はあるんだけどね。ただ、今年は実績のない若手先発投手が多めなので、ここにかかる負担は軽くない。あれでもまだ不安だなあ。
 
 つーわけで、今期の順位予想は相変わらずの4位。こんなものでしょ。優勝するにはまだ色々と足らない。少なくとも今期は駄目だ。というより、今季優勝したらオカシイ。野球はそんなに甘くないと思うぞ。
 
 優勝できそうにないってのは厳しい現実だけど、私個人としては嬉しくもある。「今は弱いけど、来期は見てろよ」などと言いながらスワローズを応援するのは、懐かしいからねえ。こういうチームの方が応援しがいがあるなんて思うのは、何か間違っていますか?「優勝して当たり前」なんて、ドキドキ感がなくてつまんないような。本来なら浦和レッズにはそう感じなきゃイケナイんだろうけど、あのチームはいつまで経っても「安心してみていられない」気がするんだよな…まあ、少なくとも私は「この手のドキドキ感がある」チームの方が好きだね。ただまあ、「弱いから好き」ってワケでもない。この辺はフクザツなんだよ。
 
 このところ気温が上がり始め、「春めいてきた」ような気がする。いい傾向だ。春と言えば色々楽しみは多い。もちろん野球開幕もその1つ。今年も何だかんだ言って、開幕は楽しみですよ。「色々厳しそう…」と予想してた去年でさえそうだったんだから、今期は余計だね。いやあ、早く開幕しないかな。でも、その前に仕事片付けないと…あの、正直開幕が遠のいてでも「3月第2週」があと2~3回…