5月14日2007/05/15 03:13

 やっとPOG関連の資料が出回りだした。これらについては色々考えるところがあるんだけど、それを語るのは主要なモノが全部出揃ってからかな。つーわけで、本日は別の話題。
 
 このところ、「何で我々はシミュレイションゲームなんてやってるのか」を語る人が多い。もちろん、そんなものをやってるごく一部の間での話だけど。コレに関して私はあまり語るべきモノはないと思うんだけど、たまには何となく語りたくなる日もあるということで。ま、実はないと思うけど。
 
 なんで私はこの趣味を続けてきたのか?正直、我ながら良くわからない。私は一度好きになった趣味はとにかく継続したがる傾向があるので、その辺が原因だとは思うけど。今では全くやってないに等しいけど、たまに無性に釣りに行きたくなるしなあ…
 
 そもそも、私は何でゲームなんて覚えたのか?一言で言えば、「超人ロック」のせいである。当時原作を読んでいた関係上、「ロックのゲームがあるんだけど、やらないか」って誘いに飛びついた。それ以降この手のゲームを好むようになり、当時の選択肢としてウォーシミュレイションゲームにも手を染め、今に至っている。この時の人脈は今も生き残っており、影響力も大きかった。間違いなく「私の人生を歪めたモノ筆頭」である(苦笑)。
 
 こうした過去の蓄積ってのは、大事でしょ。とかく私は「ちょっとしたきっかけから深みにハマり込み、冥府魔道に至る」ってことが多い。競馬だって冷静に考えればスゴいことになっているし、最近では「何の気なしに買った麻雀ソフト」がワケわからん波及をやらかした結果、何故か高級オーディオの世界に足を踏み入れる羽目に…「風が吹けば桶屋が儲かる」並にワケわからん理屈だな。細かくは語らないけど、だんだんアンプ購入を我慢してるのがキツくなってきた…
 
 じゃあ、過去の蓄積がなければ私はゲームやってないのか?うーん…多分そんなことはないと思うけど。私は結構「勝負事」が好きだ。本気でかかっていって、手痛く負けても「もう1回!」と言える。「自分が勝てないからつまんねえ」って発想はあまりしない。そりゃあトラウマがあって逃げ回ってるモノも多少あるけど(苦笑)。だから、仮に「戦線の張り方」のような基本事項を完璧に忘れたとしても、またゲームにハマる可能性は低くないのでは。つーか、今現在血の涙流して修得中の「EAST FRONT」に比べれば、その昔「何でオレの戦線はこんなに脆いんだ!」とアタマ抱えた苦労なんてチョロいものよ。
 
 私にとってゲームは面白い。それは間違いない。けど、それは過去の蓄積と私の性格があって初めて言えることなのかもしれない。つーか、私は個人的にそう思っている。悪いけど、現在ゲームを続けてる奴はみんな「どこかオカシイ」んだと。自分も思いっきり含まれるけど。ただまあ、全員揃って「今からマトモになりましょう」なんて言ってどうにかなるようなカワイイ存在じゃないのは間違いないので、そういう業界があってそこにしがみついてる奴がいるのは仕方ないことなのかなと。問題発言?いや結局みんな言ってることはこれに尽きると思うんだけど。
 
 しかしだねえ。世の中マトモな連中ばかりで構成されてるとは、私には思えない。方向性が違うのでゲーマーじゃないけど、同程度に「ヘンだ!」って奴は山ほど知ってる気がする…つーか、ここを定期的に見てる人間の大半がそんなレベルでないかい?私の個人的な友人知人で、一度も「かなわんなあ」って思ったことがない奴はいないことを考えれば。存在を知ればこの趣味にハマりそうな奴は、探せばいると思うんだけどねえ。
 
 そう考えると、今では夢幻とされる「新しくこの趣味を始めるバカ」を獲得することは決して不可能ではないと思うのは事実。けど、今現在はそのための手法がまるで確立されていない。真顔で「そんな必要はない」と公言する人も多いし。私も似たような意見持っているけど、ちょっと寂しい気がするってところかな。
 
 その昔、私は初心者なるものだった。当たり前だけど、誰でもそんな時期がある。初心者なんだから初心者同士で楽しんでいれば…ってことはできなかったなあ。「強い」って話を聞くと、「いつか戦ってみたい」と憧れたもの。憧れるだけならまだいい。私は「東京近郊在住者」だったので、そういう人を相手に勝負を挑む機会があったのだ。
 
 結果は言うまでもない。「何がイケナイのか」すらよくわからんうちに負ける。対戦していただいた相手方にしてみれば、実につまらない時間だったかもしれないくらいだ。けど、そうして対戦していただけたおかげで、「何でオレの戦線は…」と真剣に考え、結果として今の自分がいる。今もってヘタクソな気がするのは事実だけど、当時の自分よりはマシでしょ。私は自分勝手に育ったワケではない。育ててもらったのだ。
 
 その恩を返そうと考えた場合、方法は2つ。まず、その相手に勝つ。勝って、侮りがたい相手に育った姿を見せる。そうすれば、相手も楽しい時間が過ごせるはず。これはまあ…ま、見果てぬ夢の1つだ(苦笑)。もう1つは、自分が初心者を「育てる」。ツマンナイのを我慢して初心者をボコボコに粉砕して、「勉強して出直してこい」と言い放つ。そこから這い上がってきた奴が強くなれば自分も楽しめるし、そいつがまた初心者をボコボコにして…ってサイクルが回るからね。
 
 けど、今現在私にはそんなことはできない。前者ができないのは私自身(だけ)に多大な問題があるからだけど、これはさておく。問題は後者だ。これは私だけでどうこうできる問題じゃない。この業界、「初心者」が存在しなくなって久しいからねえ。初顔の人も「出戻り」ばかりで、私ごときが育てるとかいうレベルではない。私にどうにかできるかどうかはさておき、なんか寂しい気がするのも事実かなあ。一方的に教わってばかりってことだから。
 
 そうやって考えてゆくと、実はこの業界、危機感が足らないんじゃないか?出戻りって選択肢がある関係上、何となく初心者獲得なんて考えなくていいって風潮があるような。いわゆる「新しい血」の導入がないと色々とマズい事態に陥る気がするんだけど、ソレが表面化するのはもう少しだけ先の気がするし…ユルユルと続いてきた「精鋭集団」(ダメな意味でだけど)だから、衰えるのもユルユルと…ってだけだと思うんだよね。
 
 ただまあ、こんなことを私だけが言っても何も始まらない。一応「本当にヤバいと感じるようになったら、完全に手遅れ」だとは思うけど、だからって何かできるとは思えないし。とりあえず問題発言をして問題提起になればそれでいいのかな、って程度だね。まずは自分が楽しいことが一番!ってのも真実だと思うし。
 
 つーわけで、〆になってないような気がするけど、この辺で終わりにしておこうかと。後はゲーマー各自が自分なりに考えて欲しい。みんないい大人(しかいないことになっている)なんだし。賛同者が得られるとは思ってないので、遠慮無く批判してください。その程度でメゲるようなら、戦線の張り方なんて…