2月1日2007/02/02 02:53

 もう2月かよ。月日が経つのが早いねえ。ま、世の中なんてそんなもんだ。あまり気にしないことにしよう。
 
 本日は、久々に競馬の話題。もちろん、週末のフサイチホウオーVSニュービギニングの話ではない。そーゆー話題は他にまかせる。大井で導入予定と報道された、現役外国馬導入問題についてだ。
 
 現役外国馬導入問題とは?外国で現在走っている馬が、移籍してきていいよって話である。中央・地方や地方同士での移籍(転厩という)は良くある話だけど、国内の馬産を保護するため、今まで全くもって認められなかったことだ。
 
 このニュースを某スポーツ新聞で読んだ最初の感想は、「細かいこと報道しろ!」である。大井がこの制度の導入を検討中。それはいい。けど、問題は大井の態度だけじゃないでしょ。同じ南関東(地方競馬のブロック)の浦和・川崎・船橋はこれに賛成なの?仮に賛成としても、「様子見てウチも…」って態度なのか、「賛成できないけど、大井には逆らえないから…」って態度なのかで色々違うでしょ。地方競馬を統括するNRAは何考えていて、さらに言うなら中央競馬はどうなのよ。わからないことが多すぎる。
 
 本来なら、これらをきちんと調べた上でココに書き込む。それが私の流儀。けど、問題がデカいからねえ。拙速を承知の上で取り上げてみました。というわけで、知ってることあったら教えてください。今現在、情報に飢えてる状態です。
 
 まあ、日本もパートI国(競馬一流国?)になった。今更現役外国馬を閉め出しても意味がなさそうな気がする。そう考えると、JRAはこの制度に反対はしないような。つーか、「GIのたびに外国馬が遠征してくる」ってことを夢見ているはずのJRAが、いちいち「大井経由でやってくる外国馬」を警戒する理由はない…はずだ。ただまあ、生産者との関係を考えると、JRA自体がこの制度を認めるとは思えないけど。
 
 現役外国馬って本当に強いのか?そりゃあ強い馬はね。馬場がどうこうってことを差し引いても、強い馬は強い。コレは間違いない。けど、そーゆー馬が大井に転厩してくるかは、完全に別問題。おそらくはそんなことにはならないでしょ。ある例外を除いて。
 
 大井に先んじてこの制度を導入してる香港では、「外国で走っていた馬」のウエイトはかなりなものである。正確な比率は私も知らないけど、相当数が海外出走歴を持っている。北半球生まれはまずそうだし、南半球産でも2歳のうちは豪州で走った経験あり…ってのがいる。香港は古馬天国だから、2歳馬なんて走らす意味あんまりないからなあ。
 
 ただ、香港に輸入される「現役外国馬」は、大半が大したことない馬である。そりゃそーだ。強い馬だったら売らないでしょ。もちろん例外はいるけどね。そりゃあレベルの差ってモノがあるから、それでもソコソコの活躍は見込めるだろう。けど、それだけで語れるほど香港馬のレベルは低くない。
 
 ここから推測すると、大井に移籍してくる外国馬ってのも「さほど強くない」馬ばかりと推測される。まあ、一流はまず来ない。豪州か米国で誰も知らないレースを1~2勝した馬ってのが標準じゃないかなあ。これって外国産馬(外国から買った来た、まだ走ってない馬)と何が違うんだろ?せいぜいが「夢がないけど、堅実ではある」ってあたりになるんじゃ。これで大井の人気が回復するのかは、ちょっと疑問だねえ。
 
 私は「日本の馬産が滅んでも、外国産馬で競馬やるんなら馬券買う」と公言している人間だ。だから、現役外国馬導入に反対って立場ではない。これはこれで興味深いとは思う。けど、今このタイミングでこんなことを実行する意図はよくわからん。どの地域からどのクラスの馬が転厩してきそうなのか、きちんと把握しているんだろうか?コレは個人的推測だけど、どうもムシのいい夢を見ているんじゃ…って気がするのは事実だね。
 
 そりゃあね、何の代償もないって言うのなら、こういう制度も悪くない。けど、どう考えてもマイナス面が出る。日本の生産者は激怒してるみたいだし。まあ地方競馬が苦しい現状を考えれば、生産者は立場弱いのかも知れない。けど、余計な軋轢を増やす価値があるのかは疑問じゃないかなあ。
 
 まあ、この辺は私の「あまり意味のない推測」が山ほど入るため、「不安だね」以上の意味は持たないと思う。なので、ここは1つ妄想をたくましくして景気良い話題をしてみましょ。さっき「ある例外を除いて」一流馬は入ってこないのではと述べた。この例外として考えられるのは、何と言ってもゴドルフィンの馬。一流も一流、超弩級だ。
 
 なにせゴドルフィンの前には常識は通用しない。なにせ船橋にシャレじゃ済まないレベルの馬をドンドン送り込んでるぐらいだ。それが日本競馬征服?にとってプラスになるのなら、ドバイワールドC勝った馬を大井に転厩させかねない。コレは大げさだとしても、中堅クラス(日本でも相当なレベル)なら平然と送り込んでくるでしょ。
 
 まあ、ゴドルフィンが本当にそんなことしてくるかはわからない。すでに拠点築いていて、今週フリオーソ(ゴドルフィンの手先ダーレージャパンの馬)が中央重賞制覇なるかってレベルに達している以上、あえて大井征服に乗り出す意味は薄めだから。けど、「適性を考えて持ってる馬をあちこち振り分ける」ってのはゴドルフィンの十八番。現役馬でコレができるとなりゃあ、何をやらかすかわかったものじゃないのも事実。ゴドルフィンの手先の1人である私にとっては、妄想ふくらみますねえ。
 
 とまあ景気の良い妄想を述べてはみたけれど、これはあくまで私の妄想。私ほどゴドルフィンに忠誠誓ってるわけでもない(それがフツーだ)大井の関係者が、こういう妄想に従って現役外国馬を解放するのは、どうなんでしょ。こういう意味不明な劇薬に頼る以前に、大井にはやるべきコトがあるような気がするんですけど。
 
 最後にこれだけは言っておこう。「外国で出走歴がある馬」を解放したところで、一流馬がやってくる見込みは薄い。ならば、やはりスターホースは自前で作るしかないでしょ。もし大井が「スターホースがいなけりゃ、連れてきてもらえばいい」なんて甘ったれた根性でこの制度を導入したんなら、未来永劫スターホースは誕生しないだろうね。原居民様(欧州から香港に移籍)を尊敬している私としては、心底そう思うぞ。

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