10月9日2006/10/10 02:42

 本日は祝日だけど、私は仕事。その代わり、明日が休みになった。実は、ホントに休んで「大丈夫」なのか疑問ではあるんだけど、他にロクな選択肢がないのも事実。やれやれ。
 
 本日は、ド高級オーディオのスゴさについて語る。土曜に聴く機会があったので。これはこれで貴重な体験だと思うぞ。フツーはそんなものに遭遇しないからねえ。私も個人宅で聴いたのは初めてだ。
 
 土曜は某所で貴族生活(注:F男定義。独身と同義語)を送る、「へなちょこ」氏のお宅へ遊びに行った。そこで遭遇したのが、ド高級オーディオ。どれぐらいスゴいかって…お金の話は下品だから詳細は語らないけど、新車並みとだけ言っておけば通じるでしょ。
 
 そりゃあ私も、そういうモノがこの世に存在してるってのは知っていた。これでもクラシック聴くのは嫌いじゃないし。でも、「具体的にどう違うんだ?」ってのは…そもそも実物に遭遇しないでしょ。私も、高校時代の音楽設備で片鱗を味わったってだけ。「メーカー名に聞き覚えがある」って程度の知識しかない。
 
 で、実際聴いてみての感想だけど…「違う」んだよ。全然。私の貧弱な耳で露骨にわかるくらい。低音が重々しく響き、そこに中音・高音が綺麗に乗る。これ以上はうまく言葉にできないけど。そもそもオーディオ雑誌読んでもモヤっとしかわからないものが、この私に表現できるわけないでしょ。でも、違うんだよ。
 
 さらに言うなら、「アンプが暖まって調子が出てきた」のがわかる。その昔の真空管アンプだとさらに露骨なんだろうけど、そうじゃなくても温度の影響受けるんだね。知識としては知っていたけど、実際経験する日が来るとは…いやもう、貴重な体験でした。
 
 確かに、投資費用はモーレツなものがある。オーディオセットにだけカネ遣えばいいってモノじゃないからねえ。それに足る部屋をチャンと用意し、さらに家具なんかもある程度吟味する必要がある。簡単に真似できるような趣味じゃない。思うに、この世の大半が「その素晴らしさ」を味わう機会なんて無いはずだ。
 
 それでも、考えてみれば決して「高い」趣味じゃないと思う。セットそのものは高くても、維持経費は電気代とCD代が中心。似たようなカネ遣わないと買えないし、駐車場ってスペースを必要とする上、ガス代ってモノがかかるクルマより安上がりではないかと。私の趣味嗜好(特殊きわまりないことは認める)からすれば、クルマ買うよりも「共感できるカネの遣い方」ではないかな。私はクルマ乗らないので。
 
 そりゃあ、私だってクルマの利便性は認める。しこたまカネ遣っていいクルマ買う人の気持ちだって、多少は理解している。けど、そこに「感心」はあっても、「感動」はない。クルマは私の趣味じゃないから。「趣味が合う・合わない」ってのは、結局のトコロそーゆーモノじゃないかな。わかる奴にはわかる。わからん奴にはわからん。まあ私は基本的に悪趣味もいいところだと思うけど(笑)。
 
 ただ、「経験したけどわからない」と、「経験無いからわからない」では、大きな違いがある。想像と知識だけじゃ、わかんないモノってのはあるからねえ。けど、世間じゃ混同してるんだよな。その点、高級オーディオってのは「理解されにくい」モノと言えるかも。そこらにゴロゴロ転がってるようなモノじゃないし。ただ、経験すれば一発でその価値がわかると思う。少なくとも私は理解させられた。あれほどとは…
 
 あーあ、オレもせめて、ヘッドホン高級品に買い換えようかなあ…かなり低いところに限界があるんだけど。正直、クラシック聴いて「違うなあ」ってのはいい。仕方ないのは当然なんだし、「オレが悪い」で我慢できる。けど…最後に聴かされた、某ゲームのサントラが「劣る」のは、なんかモーレツに納得いかない…某社のゲームサントラコンプリートセットを予約してしまっただけに…