９月28日 ― 2006/09/29 01:42
競馬の話題。いきなり切り込んで、「ディープインパクトは勝てるか？」といこう。世間はともかく、私にとっては日本国内のレースより「格下の話題」なので。
なんか、滅茶苦茶期待されてるディープインパクト。一般紙でさえレース前からデカデカ扱ってるときがあるからなあ。ま、その気持ちはわかる。わかるけど、冷静なところどーなんでしょ。
体調はいいらしい…と言いたいけど、ここまで来て「体調に不安あり」なんて書けるワケがないので、「順当に来てる」ぐらいの評価が適切か。なにせ宝塚以来の久々なんだから。とりあえず不安がないだけで満足すべきでしょ。
それより大きいのは、良馬場予想ってことかな。道悪がどうこうってレベルじゃなく、馬場が渋れば「異質な世界」が待っているからねえ。むしろダート得意かどうかを気にしたくなるぐらいだ。良馬場なら信用度は高まる。
後は相手だね。ハリケーンランは強い。親父のモンジューもスゴかったけど、それに匹敵するね。相手としては最悪の部類だな。強いて言うなら、今回の鞍上はスキがありそうだけど（笑）。
シロッコは…戦績しか知らないだけに、よくわからん。弱くないのは間違いないけど。鞍上が天才だの魔神だのになるって話が流れたけど、とりあえず主戦のスミヨンが乗るらしい。いずれにせよイヤな鞍上だなあ。勝っても何の不思議もない馬だとは思う。
他の馬は…何か相当特別なことがない限り、勝つのは難しいでしょ。強いて言うなら、鞍上天才のシックスティーズアイコンかなあ。天才は本当にヤバいから。魔神も相当ヤバイんだけど、今回は鞍がない。ちっ、そうとわかっていれば遠征するのも手だったなあ…
これで終わりでは、スポーツ新聞の予想と変わらない。それはつまらん。あえて踏み込むなら…正直言おう。ハリケーンラン。ディープインパクトも強いけど、この馬の方が少しだけ上って気がする。シロッコについてはわからないけど、ディープインパクトとの比較はできるからね。
確かに前哨戦で負けてる馬ではある。その意味では隙があるのも事実。それに、親父のモンジューは４歳秋には「終わっていた」馬。その息子である以上、ここで終わっていても不思議はない。だから、必ずしも勝てるとは言えない。けど、私が馬券買うならこの馬だ。ディープインパクトには本当に悪いんだけど。
正直、馬体はそれほど好みではない。それに「いかにも欧州向き」って感じであり、日本で走るとしたら遠慮無く蹴飛ばす。けど…私の知ってるロンシャンで私の知ってるハリケーンランが走った場合、負けるイメージが出てこない。少なくともエレクトロキューショニストとハーツクライじゃ駄目。ディープインパクトでも…ビミョーではあるけど、駄目な気がする。
こう言っては何だけど、私だって一応日本人。こーゆー予想をするのは、多少不本意ではある。あえて語らないけど、確かにディープインパクトは強いんだから。あれで勝てなければ、次のチャンスはいつになるやら。勝って欲しいのは、間違いなくディープの方。いくら私が愛国心薄いからって、それは間違いない。
けど…有利不利を語るなら、ディープインパクトの方が「不利」だと思う。なにせ凱旋門賞は、未だかつて欧州以外で調教された馬が優勝していない。２着でさえ２回しかない。そのうちの１頭が日本のエルコンドルパサーではあるんだけどね。武豊が言っていたように、この事実はとてつもなく重い。何だかんだ言って馬場適性未知数のディープインパクトに、過度の期待は出来ないなあ。
それでも、私はハーツクライの馬券を「死ぬほど」買った。それは事実だ。使っちゃイケナイ金まで総動員、ブックメーカーのオッチャンに「Big bet！」と感心され、後のレース一切買えず、夕食をカップ麺だけにしようかと真剣に悩むほど突っ込んだのだ。だから、「それでもディープインパクト」って気持ちはよーくわかる。わかるんだけど…
正直、私はディープインパクトにソコまではイレ込めない。やっぱり、去年の有馬記念の印象があるからねえ。あの時ハーツクライに突っ込んで勝ったって事実がある以上、どうしても思い入れが弱くなるんだよね。あの時、「それでもディープインパクト！」って言ってたなら、ここでも「それでもディープインパクト！」って吼えていた…どころか、今頃私はパリの安宿に宿泊してるはず（笑）。
私にとって、海外ってのは「怖い土地」である。何度も行ってる香港でさえ、どこか心休まらない土地なのだ。ましてや欧州に至っては。大げさに言えば、「野垂れ死にしても後悔しない！」って踏ん切りが付かない限り、とてもじゃないけど行く気になれない。ただ、応援してる競走馬が「アイツもあんな思いをしてないか」って考えるだけで、野垂れ死にする覚悟ができる。それだけの話だ。
その意味でいえば、ディープインパクトは「オレが心配しなくても、みんな心配してくれるだろ」って思いがある。だったら応援に行かなくてもいいし、予想でも冷静に遠慮無く蹴飛ばせる。さらに言うなら、仮に実際馬券買って外したとしても、「スミヨンのボケ！金返せ！」だの「ユタカ～！余計なことすんじゃねえ～！」などと吼えたりせず、素直に祝福できるだろう。それが「思い入れの薄さ」ってものだ。
でもなあ…こうやって冷静ぶっていられるのも、私が現地にいないからだろうな。向こうに行ったら、色々と考えが変わってきそうだね。海外競馬には魔力があるから。やっぱり、こういうレースは日本で見るものじゃないよ。あーくそ、何でオレは日本なんかにいるんだ！悔しいぜ！
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