8月5日2006/08/06 05:40

 暑いねえ。時差ボケ残りもあり、何だか生活が不規則。いかんねえ。そろそろ生活正していかないと。
 
 BSの「世界の競馬」でキングジョージを観た。自分がナマで観たレースだけど、「日本じゃどう報道されたのか」気になっていたので。うーん、いくつか説明が必要かなあ。スミヨンの手が動きまくっていたので、「ハリケーンランの手応えは悪い」と思われていたようだけど、私の見解では「馬には余裕ありまくり」でした。一瞬だけ「やる気ナシ!」と思ったけど、結果は勝利。あえて言うと、「ダービーの時のシンボリルドルフ&岡部」状態(鞍上の指示に対し、「まだ早い」と馬が無視した)でしたね。
 
 むしろ死にかけていたのは、エレクトロキューショニスト。ハリケーンランが抜け出して一瞬3着に落ちたとき、そのままズルズル行きそうに見えた。けど、そこで「もう一伸び」させるのが天才の腕。やっぱり天才は何かが違う。
 
 私は通常エリアで可能な限りゴール寄りの場所で観ていた。もちろん可能な限り「かぶりつき」。実はこの位置からだと、坂の関係で直線全体は見渡せない。4コーナーからしばらくはモニターに頼ることになる。なので、私の視界に馬が入ってきたときには、先頭はハーツクライだった。けど、それは一瞬に過ぎず、あっさりハリケーンランの末脚が点火。エレクトロキューショニストは、私の目の前付近でハーツクライを交わす。誤解を恐れずに言えば、私は「たったこれだけ」を目撃するために英国に遠征したわけだ。
 
 その代わりと言っては何だけど、声援は山ほど飛ばしてきました。英国は観客がやたら大人しい。一応「カモン!」とか言ってるけど、控えめもいいところ。ギャアギャア叫んでるのは大抵日本人(笑)。キングジョージはともかく、その前のレースで天才の馬買って「フランキー~!」って叫んだら、かなり響いてました。競馬は「貴族様の」スポーツだからか?前回も感じたことだけど、英国は「世界で2番目に」観客がヌルいかも。
 
 日本人にとっては、英国は多少馬券買いにくいかもしれない。なにしろ売り場ごとに売ってる馬券の種類が違い、オッズも違う。何がどーなっているのを把握するのは大変だ。私は基本が単勝党なので、「世界中ドコでも対応できる」けど、色々買い散らす人は大変かも。正直、私だけじゃ調査しきれなかった。つーわけで、「英国での馬券の買い方」は、まだ掴んでいない。
 
 ハーツクライが負けた今、課題となっているのは「じゃあディープインパクトは?」でしょ。ハーツクライが善戦したので、現時点では楽観論が強まっているような気もするけど。まあ、実力から言えば通用しても不思議はない。ただ、海外競馬は実力だけで語れるほど甘くはないからなあ。輸送・滞在をこなせるかは未知数だし、宝塚以来で競馬カンがどこまで戻るかって問題もある。ただまあ、いちいち渡仏するような輩は、そんなこと承知してると思うけど。
 
 競馬には独特の怖さがある。ましてや海外遠征だ。正直、応援に出掛けるだけで怖くて仕方がない。それに応援対象はヒトの言葉を解さないので、無力感も強い。「行っても無駄じゃないのか」「日本にて応援すれば充分だろ」ってな感覚は、私にすらある。
 
 けどね、そんな気持ちと戦って打ち勝ち、なおかつ「日本じゃない」土地で競馬場へ行くっていうハードルを越えるって苦しさがあるからこそ、海外競馬は面白いんだと思う。こういう感覚は、ある種独特かもね。
 
 今回TV録画を見て、ハーツクライが負けたところを再び見たわけだけど…やっぱり悔しいねえ。けど、この悔しさは「目の前で走るところ見て、馬券ハズした悔しさ」なんだな。コレを味わえるのは、とっても幸せなことだと思う。少なくとも私にとっては。できればずっとこーゆー幸せに浸りたいんだけど…凱旋門賞の時、また「何でオレは日本なんかにいたんだぁ!」って吼えることになるんだろうな。結果がいずれにせよ。

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