特別編 英国旅行記2006/08/02 02:55

 帰ってきました。英国から。いやもう、今回は大変でした。全部自業自得なんだけどさあ。ま、それもまた旅の醍醐味ってことで。
 
 チケット確保が遅れたため、「本当に行けるのか?」って状態だったのが2週間前。1週前になってやっと航空券確保。でも、宿がない。どーすんだおい。しばし考えた末に、現地確保を決心。無謀だ…でも、それが私。前日に荷物詰め込んで、手荷物1個で出発。
 
 長い長い禁煙タイムの後、着いちゃいましたヒースロー空港。今年の英国は暑かった。でも、日本と異なり日陰では涼しい。空気が乾燥しているんだな。さて、宿を確保すべく…と、ここで問題1号発生。クレジットカードの「ピンナンバー」の控えを忘れてしまった…クレジットカードなんてサインすりゃいいだろ、と思っていたところ、最近は「ナンバーなしじゃロクに使えない」と教えられる。な、なにぃ~!ゴネまくってみたところ、アメックスの両替商なら対応してるというので、やっとの思いで現金を手にする。いやあ、ヤバかった。多少日本で換金しておいて、本当に良かった…皆さんも気をつけてください。
 
 問題その2。上記の騒ぎを起こしてる最中、アタマがクラクラしてへたり込む。暑さ+冷や汗+旅行疲れにより、軽い貧血を起こしたのだ。自分としてはさほど問題ないんだけど、周囲に思いっきり心配されてしまった。いやだからさあ、ミネラルウォーター確保するのもドキドキものなんだって。
 
 しかしだなあ。この後生じた問題に比べれば、こんなのトラブルのうちに入らない。地下鉄で移動中、何だか知らないけど運転停止しやがった。車両動かないどころか、駅封鎖。当然周囲は大騒ぎ。でも、私は多少余裕ある。別に「行くべきトコロ」あるわけじゃないからね。とはいえ、バスが来ない。待てど暮らせどバスが来ない。事情考えれば当たり前だけど。
 
 ここで私は考えた。このままロンドン市街に出ても、そこで宿を探さなくてはいけない。ならば、ここでとりあえず1晩過ごしてもいいではないかと。ただ、問題は留められた場所。Boston Manorとかいう、「ドコをどう見ても住宅地」。日本で言えば、Middle-Earth東京支部の例会やってる井荻に似てるかも。宿なんてあるんか?と思って駅員に「宿はあるか」と聞いたトコロ、「ココを15分歩け」などと言われる。ビミョーな距離だね。
 
 ただまあ、着いたホテルは中当たり。料金安め。シャワートイレ付き。バストイレ共同のボッタクリすら覚悟していたからなあ。疲れてるので、とにかくそのまま寝る。コレで初日終了。
 
 2日目。寝起きのアタマで必死に考える。とりあえず宿は見つけた。けど、このまま泊まり続けるべきかどうか。料金は合格。市街でこの料金の宿は、探すの苦労するレベルでしょ。設備・環境は悪くない。特に、夜静かなのはナイス。でも、駅から遠い。駅自体もヘンな位置にある。どうするべきかねえ…最終的に決め手となったのは、食。朝食がイングリッシュブレックファースト(たらふく食える)で、近くにコンビニモドキがあったから。朝食と夜食で苦労しなくてイイってのは、大きいと判断した。
 
 余談だけど、このコンビニモドキはかなーり割安だった。ロンドンはとにかく自由価格なので、ほとんどのモノが買う場所ごとに値段が異なる。宿の傍に「安い店」があるってのは大きいよ。交通経費の元は取れたかも。
 
 初日の目当てはRECING POST(競馬新聞)の入手…じゃなかった、観光。競馬が主目的とはいえ、相手がロンドンだとやるコトも多い。まず向かったのは、ロンドン自然博物館。その昔恐竜図鑑で見た標本が、山ほど展示してある。いわゆる「恐竜化石」は、常設展示で見た方がいい。日本の臨時博はどうしても混むからねえ。現地のガキが結構いたけど、日本の「恐竜博」とは比べものにならん。じーっくり観察してきました。まさに至福。
 
 個人的なオススメは、魚竜化石か。山ほど展示してあった。印象よりは小さいんだけど、それを確認できたことが感動モノ。ハナくっつきそうな距離でじっくり観察してきました。日本の恐竜博じゃ、こんなことできっこない。くっそお、1つ持ち帰りたかったなあ。あれだけでご飯3杯はイケるね!
 
 続いて向かったのは、お隣のヴィクトリア&アルバータ博物館。大英博物館ほどじゃないけど、かなりデカい。「戦後のファッション」なんかも展示してある。ま、一番良かったのはやはりラファエロかな。ルネサンス三傑はやっぱり違うよ。
 
 最後に向かったのは、近くにある陸軍博物館。ここは戦車だの飛行機だのと言った「ハデな」展示物は少ないけど、資料的価値は高い。特に、「ワーテルローの戦い」関連は充実してる。やはり英国にとって重要な勝利だったんだな。戦況図なんかは「知ってるよ」ってものだけど、こーゆー場所で見ると改めて感動します。やはりあれだな、ベルギー行って実際の戦場見たいなあ。しかも、馬に乗って。
 
 1人旅のいいところは、とにかく何の気兼ねもなく行動できる点にある。私にしてみればこの3カ所は「絶対外せない場所」なんだけど、誰が同行してもどれかしらに引くでしょ。**さんだと自然博物館でアクビしそうだし、○○さんだとヴィクトリア&アルバータ博物館で「早く次行きましょうよ」連発しそうだし、△△君は軍事関連まるきり駄目だし。フツーなら妥協とか配慮とかも重要だと思うけど、大ロンドンでそんなことやってられっか!
 
 2日目。競馬の日。だけど、その前にロンドン水族館へ。競馬場へ向かうウォータールー駅の傍だから。ものの本によると、英国人博物学者が水槽使って「海水魚の観察」をしたのが水槽飼育の始まりだとか。歴史と伝統だけはあるわけだ。そんなわけで突撃してみたんだけど…かなり楽しかったんだなこれが。
 
 技術的に感心したのは、クラゲ。結構デリケートで飼育が難しいって聞いたことがあるだけに。日本の水族館でも案外珍しいと思う。あと、エイが可愛かった。元々「水底でじっとしてるだけで、ちょっとつまらん」と思っていたんだけど、活発に泳ぎ回っているとかなり楽しい。特に、鼻先を水面から出してる姿にはグッとキましたねえ。淡水産エイは日本の熱帯魚屋でも扱ってるはずなので、今度じっくり観てみようかな。でもアナタ、ココの「トップ」は、何と言ってもアジアアロワナでしょ。アジアアロワナは養殖物しか入手不能なので、フツーはカラフルな連中しか拝めない。これはこれで素晴らしいけど、白色でドデカイ奴の素晴らしさと言ったら…ラファエロの絵・戦車・戦闘機などなどをさしおいて、今回盗んで帰りたかったモノ筆頭である!
 
 そんなこんなで予定時間を少しだけオーバーした関係上、切符買ったら列車乗り遅れ。切符買うのに時間かかるってのは前回の経験で知っていたけど、今回はさらに時間かかっちゃいました。痛い…と思っていたところ、さらに列車事故で臨時停止。さすがに青くなりましたね。予定通りなら1レースに間に合うはずが、到着したのは3レース直前。ただ、この事故で「お詫びの品」としてミネラルウォーター配っていたのは感心した。この配慮は悪くないね。もっとも、そんなモノ用意してるカネとヒマがあるんなら、列車止めるな。
 
 やっとの思いでたどり着いたアスコット競馬場。駅から競馬場への道を覚えていたのは笑ったな。でも、スタンドは観たことない。大改装されていた。改装されていたのはスタンドだけじゃなく、馬場も。記憶にあるより坂が少し緩やかになった気が…それに、芝が短い!以前より少し「トンデモネー」感が薄くなっていた気がする。
 
 大きく変わったのは、観戦エリア配置。通常エリアとプレミアムエリアの2種類になっていた。ちなみに、通常エリアで25ポント(5千円以上!)もします。プレミアムエリアは売り切れだったけど、いくらするものなのやら。ダフ屋(「プレミアムチケット買うよ~」と叫んでる)から買うことも少しだけ考えてしまった…
 
 驚いたのは、パドック。通常エリアなのに、パドックがある。へ?それじゃあプレミアムチケットの連中は?と思ったら、昔のパドックがプレミアムエリア用になっていた…いやまあ、言いたいことはわかるんだけど、なんかおかしくねえか?ちなみに、通常エリアにあるのが「メインパドック」らしい。
 
 肝心の馬だけど、ハーツクライは「あんなもの」だと思う。うーん、JC・有馬記念の時よりは少し悪かったかな。でも展開向かなくて参考外の秋天ぐらいの出来にはあったと思う。むしろ問題は相手。ハリケーンランは良く見えた。前走の様子知らないけど、これでプライドに負けたとはとても思えない。それより良かったのはエレクトロキューショニスト。パドックの出来だけは1番だったような。
 
 馬券は…ハーツクライの単勝。だってそうでしょーが。ハリケーンランは、プライドに負けたのも気にくわないけど、何よりモンジュー産駒だよ?前回英国に来たとき、「リベンジしてやるぜ!」って吼えた私にとっては、立派なカタキ。意地と威信に賭けて買えない。エレクトロキューショニストは…いやまあ、天才の馬は世界中ドコでも買えるから(笑)。そう思いつつオッズとパドック見ていた時、アタマの中で「ブチッ」って音がして、気がついたら単勝握ってました。
 
 そうこうしてるうちにレース開始。展開は…ハーツクライはちょっと控えめ。ペースメーカーがいたので、控えたのかぁ?ただまあ元々追い込み馬なんだから、それも悪くはない。直線は3強の叩き合い。結果どうなったのかは、日本でも報道されたでしょ。1着ハリケーンラン。2着エレクトロキューショニスト。ハーツクライは3着だった…声がかれるほどさけんだんだけどねえ。
 
 内容は「惜しい」の一言かな。直線半ばで一旦先頭だったんだけど、そこから伸びきれなかった。結果としてちょっと早仕掛けだったかも。ハリケーンランは強いねえ。親父のモンジューに勝るとも劣らない、いい馬だと思う。でも、じゃあ何で前走よりによってプライドに負けたのか、今でも納得出来ん。エレクトロキューショニストは…馬自体の力や状態がどうこうより、やっぱり鞍上の天才でしょ。最後にグッと伸びて2着を確保するところが「天才の天才たる所以」だね。やっぱり天才のワザは違う。私が「海外競馬観戦」なんてものを趣味にしてる理由の1つが、この天才の技量見たさだからね。
 
 しかし、惜しかろうが何だろうが負けは負け。馬券は紙屑に…ちょっと待て。この金額は何だ。予定の倍額なんですけど(マジ)。計算するとだなあ…この後のレースはただ眺めてました。だって、カネないんだもの!日本なら笑い事だけど、海外でコレやっちまったのは、ファンタスティックライト様に「もし負けたら晩飯代もナシ」ってカネ張り込んで以来。あの時は勝ったから良かったんだけどね。とはいえ、後の馬券代程度で済んだのは良かった。
 
 3日目。メシ代がちょっと寂しいけど、朝食多めなので問題なし。向かった先は帝国戦争博物館。ここは戦車だの飛行機だのが置いてある。まず出迎えるのは、戦艦に搭載されていた15インチ砲。かなりデカいけど、戦艦陸奥の主砲を知るこちらにとってみれば、「思ったよりは小さかった」ってのがホンネかな。中に入るといきなり戦車が出迎える。独のヤークトパンター、赤軍のT34/85、シャーマン通常型にチャーチルにマチルダ。でも、一番感心したのはマ-クIかなあ。英国が開発した、世界最初の戦車。性能的にはゴミなんだろうけど、「コレが発展していったんだな」と思うと感慨深い。
 
 そのまま上を見上げると飛行機が展示してある。スピットファイアMkI・フォッケウルフA-8・P-51Dといった連中。やっぱかっこいい。もっとも、それらをさしおいてランカスターの機首部分に燃えていたって話はあるけど。妄想の中で爆撃手になって、テルピッツに1トン爆弾の照準合わせてました(笑)。
 
 この後は大人しく?テート・モダンとテート・ブリテンという美術館へ。面白かったのはモダンの方かな。日本じゃやたら評価の低い現代美術だけど、いいものはいいと思うんだけどなあ。特にカンディンスキーは…と思ったらカンディンスキーの特別展(入場料高い)やっていて、その関係からかカンディンスキーの展示は1つのみ。でも、他も面白かったよ。こういう作品はぼーっとアタマ真っ白にして眺めて、「おっ」と思えたらそれでいいと思うな。映像系の作品なんかも展示している。
 
 テート・ブリテンはイマイチ。私の「お目当ての品」は大半がモダンの方に行っちゃったからね。でも、ターナー(英国の有名な画家)は確かにイイ。万人向けの絵だし。ただまあ、そこが物足りないところでもあるんだけど。
 
 帰国の際はちょっと緊張しました。こんだけトラブル続きだったんだもの、また何かあるんじゃねーかと思って。でも、平和に帰国。これはこれでツマンネーぞ(笑)。もっとも、飛行機に間に合わなかったらシャレじゃ済まないわけだけど。
 
 旅行全体の感想としては、「リベンジならず!」の一言だね。エアシャカールのケツ追いかけていって、モンジューの前に沈められた前回と似た結果に終わったワケだから。その息子であるハリケーンランを倒して雪辱を…って思いがあったんだけど、リベンジならず。くそう。ただまあ、カタキが強いってのはそれはそれで嬉しいモノ。今度は、ハリケーンランの産駒相手にリベンジを挑むだけの話だ。こーゆーのもまた「血統のロマン」だね。追いかけるのはすごーく大変だけど(笑)。
 
 諸般の事情により、どうも凱旋門賞は行けそうもない。今回ハーツクライが勝っていればわからなかったけど(笑)。ディープインパクトVSハリケーンランは見応えありそうなんだけどなあ。でもまあ、いいんだ。世の中なんてそんなものだから。休みの取りやすさとかもあるけど、私はそれも含めてハーツクライに賭けたんだから。結果は残念なモノだったけど、それもまた競馬の楽しさ。いつかリベンジしてやるから、覚えていろよハリケーンラン!

8月3日2006/08/04 03:28

 時差ボケ中。修正にはまだ時間かかりそう。よって、体調はさほど良くない。あーくそ、英国の方が過ごしやすかった気が…
 
 英国旅行記の落ち穂をいくつか。まずは英国で食べてた夜食の話。宿の近くのコンビニモドキで仕入れて食っていたんだけど、実は毎回「同じモノ」食べてました。ポットヌードルとかいう、英国製カップ麺。かなーり謎な食べ物である。
 
 アレが何なのかは、よくわからん。多分日本式ラーメンだったのでは。日本のカップうどんよりは細く、カップラーメンよりは太めの麺が怪しげなツユに浸かっていた。正直、怖いモノ見たさで手を出した食い物である。
 
 味は…恐ろしいことに、「まあまあ」だった。少なくともマズくはなかった。最初に手を出したビーフ味は「もういいや…」だけど、チキン味は「これなら何とか…」とか思ってしまいました。なにせ醤油(ソイソース)ついてたし。
 
 もう1つ恐ろしいのは、お値段。日本円にして150円程度。向こうは消費税がバカ高いことを考えれば、恐ろしいぐらいリーズナブル。これで「お湯を注いで3分待つだけ」なのだ。ついつい食べちゃったのも、わかってもらえるかと。
 
 ちなみに、日本製のカップ麺は見かけなかった。ガイドブックによると「日本の倍ぐらいする」そうだけど。もし日本製カップ麺と並べておいてあったら?同じ値段だったら間違いなく日本製を買うけど、値段倍だからなあ…まあ、少なくとも悩むのは間違いない。
 
 ロンドン市街で売ってるところを見たことがないので、フツーの観光客なら遭遇しない食い物ではないかと思われる。バックパッカーなら御用達にしていそうだけど。向こうじゃメジャーなのか、マイナーなのかもよくわからん。専用のサイトまで持ってる(パッケージにURLが書いてあった。怖くてアクセスしてないけど)ところを見ると、おそらくはメジャーな食い物と思われるが。
 
 皆様も機会があったら食べてみて欲しい。色んな意味で話のタネにはなる食い物だと思う。ま、探すの大変だとは思うけど。つーか、オレは何でこんなモノに遭遇するかなあ。そういう体質なのかぁ?
 
 これだけじゃ寂しいので、もう1つ小ネタを。旅行に行くと、色んな人に声をかけられるコトがある。これもまた旅の醍醐味だね。その辺の話なんぞ。
 
 今回は何故か「人に頼られる」機会が多かった。正直、見る目ねえなと思うけど(笑)。なにせコッチはタダの観光客。ロンドンも2度目に過ぎない。英会話能力もゴミ。フツーに考えるなら、これほど頼りない存在も珍しいはずなのに。
 
 1件目。初日に地下鉄で足止め喰らった時、同じ日本人に「何があったんですかねえ」と聞かれた。聞きたいのはコッチも同じだってーの。ま、これは私がなんか余裕ありそうに見えたからだろうな。単に「予定もないし、宿もない」からだけど。ギュウギュウ詰めのバスに揺られてどっか行ったみたいだけど、無事だったんだろうか。
 
 2件目。ウォータールー駅で切符買った後、やることないのでボーっと時刻表眺めていたら、「**に行きたいんだけど…」と声をかけてきた奴がいた。英語で。国籍不明だけど白人。若い。おそらくバックパッカー。
 
 瞬間、「バカかコイツは」と思いましたね。よりによって東洋からの旅行者にそんなこと聞くなよ。「声をかけるなら、役に立ちそうな奴」ってのは、海外旅行の基本だぞ。ただまあ、私も前回来たとき、同じところで似たようなこと聞いたんだよね。そこで目的地へのポケット時刻表探して渡してあげました。
 
 私がそうであるように、多分彼も私の顔なんかはすぐ忘れちゃったと思う。けど、その昔私が教えられた「ウォータールー駅で目的地への時刻表を探す方法」はしっかりと覚えたんじゃないかな。知識ってのはこうやって受け継がれてゆくんだねえ。次回ロンドンに来たときは、この知識を誰かに伝授してあげて欲しい。真面目な話、それが私に対する何よりの「恩返し」だよ。
 
 3件目は日本人観光客。初老のオッサンに「帝国戦争博物館はコッチでいいんですか?」と聞かれた。私が日本語のガイドブック片手に道を探してたからだろう。このように、「周囲にいる、自分にとって役に立ちそうな奴」を探すのが正しい。実はコッチもそのオッサンを密かに観察していて、自信満々に歩き始めたら尾行しようと狙っていたのだ。「目的地は同じだ」って確信があったので。
 
 4件目。これは正確には「頼られた」ワケではない。ただ、何かしら頼りたかったんだと思う。そーゆー顔してたもの。帰りのヒースロー空港で後ろにいたネーチャンから、「アー・ユー・チャイニーズ?」と声をかけられたのだ。ジャパニーズだっての。普通同じ東洋系なら「ドコの奴か」ある程度わかると思うんだけどなあ。私がこのネーチャン見たときも「日本人じゃねーな」って思ったし。私ってそんなにチャイナ風かぁ?
 
 正直、私の海外旅行スタイルは「オススメ」できない。どう考えても無謀もいいところでしょ。でもね、それだからこそ会得したモノってのも色々あるんよ。今回の記事から、そーゆーモノを多少なりとも感じ取っていただけたら嬉しいな。

8月5日2006/08/06 05:40

 暑いねえ。時差ボケ残りもあり、何だか生活が不規則。いかんねえ。そろそろ生活正していかないと。
 
 BSの「世界の競馬」でキングジョージを観た。自分がナマで観たレースだけど、「日本じゃどう報道されたのか」気になっていたので。うーん、いくつか説明が必要かなあ。スミヨンの手が動きまくっていたので、「ハリケーンランの手応えは悪い」と思われていたようだけど、私の見解では「馬には余裕ありまくり」でした。一瞬だけ「やる気ナシ!」と思ったけど、結果は勝利。あえて言うと、「ダービーの時のシンボリルドルフ&岡部」状態(鞍上の指示に対し、「まだ早い」と馬が無視した)でしたね。
 
 むしろ死にかけていたのは、エレクトロキューショニスト。ハリケーンランが抜け出して一瞬3着に落ちたとき、そのままズルズル行きそうに見えた。けど、そこで「もう一伸び」させるのが天才の腕。やっぱり天才は何かが違う。
 
 私は通常エリアで可能な限りゴール寄りの場所で観ていた。もちろん可能な限り「かぶりつき」。実はこの位置からだと、坂の関係で直線全体は見渡せない。4コーナーからしばらくはモニターに頼ることになる。なので、私の視界に馬が入ってきたときには、先頭はハーツクライだった。けど、それは一瞬に過ぎず、あっさりハリケーンランの末脚が点火。エレクトロキューショニストは、私の目の前付近でハーツクライを交わす。誤解を恐れずに言えば、私は「たったこれだけ」を目撃するために英国に遠征したわけだ。
 
 その代わりと言っては何だけど、声援は山ほど飛ばしてきました。英国は観客がやたら大人しい。一応「カモン!」とか言ってるけど、控えめもいいところ。ギャアギャア叫んでるのは大抵日本人(笑)。キングジョージはともかく、その前のレースで天才の馬買って「フランキー~!」って叫んだら、かなり響いてました。競馬は「貴族様の」スポーツだからか?前回も感じたことだけど、英国は「世界で2番目に」観客がヌルいかも。
 
 日本人にとっては、英国は多少馬券買いにくいかもしれない。なにしろ売り場ごとに売ってる馬券の種類が違い、オッズも違う。何がどーなっているのを把握するのは大変だ。私は基本が単勝党なので、「世界中ドコでも対応できる」けど、色々買い散らす人は大変かも。正直、私だけじゃ調査しきれなかった。つーわけで、「英国での馬券の買い方」は、まだ掴んでいない。
 
 ハーツクライが負けた今、課題となっているのは「じゃあディープインパクトは?」でしょ。ハーツクライが善戦したので、現時点では楽観論が強まっているような気もするけど。まあ、実力から言えば通用しても不思議はない。ただ、海外競馬は実力だけで語れるほど甘くはないからなあ。輸送・滞在をこなせるかは未知数だし、宝塚以来で競馬カンがどこまで戻るかって問題もある。ただまあ、いちいち渡仏するような輩は、そんなこと承知してると思うけど。
 
 競馬には独特の怖さがある。ましてや海外遠征だ。正直、応援に出掛けるだけで怖くて仕方がない。それに応援対象はヒトの言葉を解さないので、無力感も強い。「行っても無駄じゃないのか」「日本にて応援すれば充分だろ」ってな感覚は、私にすらある。
 
 けどね、そんな気持ちと戦って打ち勝ち、なおかつ「日本じゃない」土地で競馬場へ行くっていうハードルを越えるって苦しさがあるからこそ、海外競馬は面白いんだと思う。こういう感覚は、ある種独特かもね。
 
 今回TV録画を見て、ハーツクライが負けたところを再び見たわけだけど…やっぱり悔しいねえ。けど、この悔しさは「目の前で走るところ見て、馬券ハズした悔しさ」なんだな。コレを味わえるのは、とっても幸せなことだと思う。少なくとも私にとっては。できればずっとこーゆー幸せに浸りたいんだけど…凱旋門賞の時、また「何でオレは日本なんかにいたんだぁ!」って吼えることになるんだろうな。結果がいずれにせよ。

8月6日2006/08/07 02:46

 私が英国ネタばかり採り上げてる間にも、色々あった。個人的に一番衝撃受けたのは、元日大アメフト部の篠竹監督がお亡くなりになったことだけどね。疑いようもなく、日本アメフト界最高の名将でした。ご冥福を祈ります。
 
 とはいえ、ネタとなるようなニュースとなると、やはり例の判定問題か。つい先日も怪しげな判定があったみたいだし。つーわけで、どっちかと言えば「格闘技の判定」全体をネタとして採り上げてみようかと。
 
 実を言えば、私は亀田の世界戦は見てない。時差ボケの真っ最中だったので、寝てたのだ。だから、具体的に「どうだった」のかは知らない。ただまあ、報道などから何となく雰囲気は掴める。
 
 ボクシングの判定ってのは、結構ビミョーだ。特に、「相手に打たせ、有効打を返して勝つ」っていうカウンタータイプのボクサーの判定は、詳しくない奴から見ると「何で?」ってなることも多い。ただまあ、とりあえず亀田はそーゆータイプではないんだけど。
 
 とはいえ、この世界じゃ「ホームサイドデシジョン」は良くある話。多少アヤしい判定ぐらいなら、「そんなもんだ」で片付くコトだと思うんだけどな。そうなってないトコロを見ると、相当なモノだったのか。でも、ジャッジの数字見てる限りじゃ、よくある「アヤしいなあ」って域を逸脱してたとは思えないんだけどね。
 
 こうやって見てゆくと、今回の騒動は「騒ぐのはわかるけど、ココまで騒ぐ話か?」って感想が出てくる。もっとも、その理由は単純だけど。TV局を初めとするスポーツマスコミが、「こうなる」危険を顧みずに煽りまくったからだ。その結果がコレでは、反動がデッカイのも仕方あるまい。
 
 正直、私は当初から「TBSも度胸あるなあ」と、試合結果・内容を危ぶんでいた。確かに亀田は強いらしい。けど、1RでKO負け喰らう可能性は否定できない。判定負けだってあり得たろうし、勝ってもショッパイ試合(今回はコレに該当する)ってのも考えれば、あの試合「だけ」であの枠を確保し、盛り上げまくる…ってのは危険じゃないかと。
 
 元々、ボクシングってのは「勝つことに意義がある」スポーツだ。プロの試合であっても、「魅せる」ことはさほど重要ではない。そこがまたイイんだけど、これだと「ショッパイ試合」となる可能性を否定できない。「たまにショッパイ試合があるから面白いんじゃねえか」などとヌカす輩は、格闘技マニアの中でも少数派でしょ。
 
 何でこんなコトになったのか?多分、日本中が「格闘技ブーム」ってのが何なのか、よくわかってないからだと思う。正直、ハッスルもK-1もボクシングも柔道も全部「格闘技」って言葉でくくるのは、野球と砲丸投げとお手玉とパチンコを「球技」でくくるのと同程度にアホらしいと思う。つまりだ。K-1だのPRIDEだのがウケてるからって、ボクシングでも同じコトを…って考えるのは「演出上のミス」があるんだぞと。
 
 ただ、コレを混同してるのはTV局だけではない。格闘技ファン全体だ。何でそうなったのかは…結局猪木と大山倍達と梶原一騎が悪いってコトになるのかなあ。私は「○○最強伝説」ってのは一種のファンタジーとして楽しんでるんだけど、もっと別の受け取り方をしてる人は多い…というより、主流でしょ。
 
 もっとも、格闘技マニアが幻想を信じてる…ってだけなら害はない。それはそれで悪いこととは思わないし、無理に幻想を打ち砕く必要はないでしょ。ただ、それを利用して一般視聴者(格闘技は詳しくない)に見てもらおうと工夫するマスコミには、「ちょっと待て」と言いたいね。
 
 私は「何せよ注目されるのはいいことだ」と思っている。日本人は「自分達の知らないモノ=悪いもの、価値のないモノ」と考えがちであり、そこから解放される効果は大きいから。けど、弊害が伴うことも事実。格闘技の場合、影響はわかりやすい。演出過剰である。「リング上の演出」ではない。それ以外の演出である。サクラみたいな芸能人を大量動員するとか、試合と関係ない映像を延々と流すとか…
 
 ついでに言うと、「リング上の演出」も影響を受ける。先日の桜庭戦、アレを途中で止めないのはヤバいでしょ。逆転勝利は見事だと思うけど、あれじゃ桜庭の強さより相手の弱さ(試合運び次第で勝てたはずだ)の方が印象強くて…あーゆーのは本来は「リング上で許される、正しい演出」の一環だとは思うけど、桜庭が深刻な故障を抱えちゃうリスクを抱るほどってのはどうよ。あれも桜庭じゃなけりゃ途中でストップ入ったはずであり、「やりすぎだな」って印象がある。
 
 私が思うに、勝負事に演出は不要である。勝負事ってのは、それだけで美しいんだから。けど、それを理解できるのは少数派だと思う。勝ち負けだけでなく、ショッパイ勝負を見せられる可能性も含めて「先がわからないから面白い」ってトコロまで割り切ってナンボだからなあ。でも、TVってのは「そーゆー連中」だけ相手にしているワケにはいかないメディア。必然的に演出過剰に走るんだよなあ。
 
 まあ、ヒドい判定に文句を言いたい気持ちはわかる。けどね、そーやって文句を付けるため電話すること自体、「抗議の電話がこんなに!」って形でスポーツマスコミを煽る原動力になっているんだよね。正直、そーゆーのはどっかで止めて欲しいんだけどなあ。第一、金も払わずTVで試合観てただけなのに、ケチつけようってのはどうなのよ。罵声あびせたきゃ、何らかのリスク背負わなきゃ。つーわけで、TBSに文句の電話かけるのは「どうなのよ」と思うけど、競馬場で「バカヤロー、カネ返せ!」と叫ぶのは正しい(笑)。

8月7日2006/08/08 02:15

 F1でホンダが勝利。めでたいけど、ビックリ仰天である。今期のホンダは正直言って「あんまり速くない」マシンだったからなあ。ルノー・フェラーリの2強だけじゃなく、マクラーレンやトヨタ相手にすら苦戦気味だったのに。いやはや、こーゆーこともあるんだねえ。
 
 本日の話題は、Macについて。あと数時間すると「重要な発表会」があるので、その前に思うところを書いてみようかと。
 
 とはいえ、導入部はWindows系PCの話になる。何と言ってもコッチが今の主力なんだし。先日、Intelは新CPUを発表した。最近は何かと「大したことない」と叩かれてきたIntel製CPUだけど、やっと反撃体制が整ったようだ。
 
 このニュースの後の発表会だけに、その筋のヒトの間では「ついにIntelパワーマック登場か」って噂が流れている。今までのMacと異なり、PowerMacは「プロ御用達」でもあるので、今までのIntel搭載MacのCPUじゃ「物足りない」って意見があった。ソコが改善された以上、ここで一気に…ってな噂が出るのは当然だね。
 
 ココまでは、PC系のサイトを見ていれば誰でも語れる。むしろ問題は「その後」だ。あくまで私の予想だけど、その辺について何かしら動きが出てくる可能性もあるなと思っているんですが。かなり気の早い話だけどね。
 
 その後が重要になるのは、何と言ってもAMDがATIを買収したからだ。Intelと並ぶCPUメーカーのAMDが、グラフィックの雄ATIを買収するとは。一瞬「逆じゃねえのか」とツッコみたくなったけど(笑)。この買収によって短期的な変化は出てこないと言われているけど、来年辺りには「何か動きがあるだろう」と予測されている。妨害するとか、妨害するとか、妨害するとか(苦笑)。
 
 この買収、私にとっては「実に迷惑」である。私はATIの対抗馬nVIDIAのグラフィックは好きじゃない。今まではそれでもVGAの選択肢が狭まった程度だったけど、今後はCPUの選択肢まで狭められる危険性が…いやね、AMDのCPUはさほど嫌いじゃない(昔使っていた)けど、なんかイマイチ信用しきれないトコロがあるんだよな…
 
 この動きは、確実にMacにも波及する。今のMacは実質的に「Intelの手先」だからね。これは色んな意味で「業界標準」なので、だからって嘆くほどじゃない。けど、MacでATIのVGA使えなくなるってのは…うーん、考えちゃいますなあ。
 
 私が予測する「次の動き」ってのは、この辺が絡んでくる。AppleがAMD・ATI連合に対し、どんな姿勢を示すのか。AA連合の方はどうするのか。このタイミングで何かしら動きがあるかもしれない。
 
 Macってのはどう考えても「少数派」だ。だけど、とりあえずは一定の存在感がある。それだけに、このマシンがどーゆー態度を取るかは、市場規模の割には影響があると思う。他が同じなら、「Macでも使えます」ってのと「Macじゃ使えません」ってものを比べた場合、Mac対応を選ぶケースは多いから。
 
 さらに言えば、サーバー市場の動向とかも関係しているんだけど、ややこしいので説明省略。いずれにせよ、今後この会社がどうなるのかは結構重要だと思うぞ。つーか、私にとっては重要なんですけど。次はマジにMacに戻る(ついでにWindowsインストールする)可能性があるので。いやはや。

8月10日2006/08/11 05:42

 明日からコミケ。色々と大変である。今回は70回目だそうな。もうそんなにやってるのか…なんか墓穴掘りそうなので、深く考えないようにしよう。
 
 前回触れ方が甘かったので、本日はロンドン水族館を軸に、「動物園・水族館」の魅力について語ろう。メインの目的が「馬しかいない動物園」だったんだし(笑)。
 
 このネタ、本当なら「好きな人」に個別に話して終わり…って扱いのはず。なのにいちいち採り上げたのは、先日まで売ってたニューズウイーク日本語版(やっと読んだ)が、「世界の動物園・水族館」なんて特集組んでたからだ。ちなみに内容はと言うと…「一般人の考えることなんて、そんなもんよ」ってところかねえ。最後に「けっ!」って付けてもいいかも。
 
 どの辺が気に入らなかったと言えば、まあロンドン水族館の扱いだな。ココの目玉は「ロボットフィッシュ」だそうですよ。確かに見ました。良く出来ていた。それなりに面白かった。けど、この3語で終わりにして良し。感心はしても感動するモノじゃねえ。
 
 誤解を受けないように言っておくけど、これはこれで一見の価値があるのは間違いない。ちゃんとサカナっぽい動きをしてるってのはスゴいと思うし、動力系とか制御系がどーなってるのかは私も多いに興味がある。けど、そーゆーのは専門的な解説がセットになって初めて面白いモノ。水族館で見るのは、「ちょっと違う」と思うんだよね。
 
 ついでに言うとだ。良く出来てはいるけど、やはりホンモノと比べてしまうとアラが目立つ。やはりギクシャクしてるし、動きは単調。「人間の技術はココまで来たのか!」と感じるのは事実だけど、それでもまだ「今後やるべきコト」は多い。アタマを空っぽにして観賞するんなら、正直言って「まだまだつまらん」シロモノだと思う。実際、小学生ぐらいのガキはロクに観察してなかった。
 
 じゃあ、ホンモノのサカナは?そりゃあアナタ、「日本にいる、平凡なドコにでもいるサカナ」でさえ長時間観賞して飽きない私。「異国の平凡なサカナ」には感動しまくり。釣り道具担いで郊外へ出掛けたくなったぐらい。特に生きて動いてる「ミノー」を見た感動と言ったら!ちなみに、日本でミノーと言ったら、ルアー(疑似餌)の一種。知識としては「小魚一般ってだけじゃなく、そう呼ばれるサカナがいる」ってのは知っていたけど、実物拝む日が来るとは。その昔釣りをかじっていた身としては、実に感慨深い。
 
 日本にいる連中だって結構楽しい。向こうで「マス」って言ったらコレだってのは知っていても、ブラウントラウト(日本じゃ輸入希少魚で、釣りの対象)の群舞はグッとクる。くそう、腕が完全にサビついてなければ、釣り竿担いで中禅寺湖にでも出掛けたのに…いや、それより現地で釣り糸垂らせば…
 
 ジャパニーズ「錦鯉」もいた。これこそ平凡…と思ったら大間違い。何を考えたか、大半が「ショートボディ」。これは観賞魚の専門用語で、体全体が丸っこくて寸詰まりになってる奴である。その究極形が金魚の流金とからんちゅうだね。日本じゃ錦鯉のショートボディはあまり評価されないと思うんだけど、それだけに物珍しさがある。私は観賞魚は「精悍なタイプ」が好みなので、どっちかと言えば可愛さ強調のショートボディタイプは魚種にかかわらず好まない。にもかかわらず、感じるモノはありましたね。向こうじゃコッチの方がウケるのかな?
 
 川魚に比べると、海の魚は少し「平凡感」がある。日本の水族館にもいる連中が増えるから。でも、サメはいつ見ても楽しいし、今回は「活発に泳ぎまくるエイ」がいかに楽しいかを学習させられた。エイは日本の水族館で何度も見てるけど、基本的に底の方でじっとしてる姿が中心でねえ。ヒラヒラ・フワフワ水中を漂うエイがああも可愛いとは、初めて知りました。
 
 でもアナタ、ロンドン水族館の「最高傑作」は、何と言ってもアロワナっすよ!最初見たとき、目を疑いました。だって体系はどう見てもアジアなのに、色は白っぽい…こ、これはワシントン条約により規制されてる、アジアアロワナ天然モノ!希少種ですよ!私も初めて見ました。
 
 それだけでもカンドーなのに、こいつの出来の良さといったら…大きさはメーター近く。体型はまさに完璧。アジアアロワナ自体は今まで何匹も見たけど、私が理想とする体型に一番近かったなあ。おまけに体色も綺麗でねえ。ぱっと見は白一色という「つまらん色」だけど、よーく見るとうっすらと青光りしていて…好みの差ってのはわかるけど、私は養殖物のカラフルさよりも、あの微妙で繊細な色を評価するなあ。
 
 しかもねえ。トドメにこいつが芸達者で…偶然だか何だか知らないけど、水槽にハナくっつけてる私の前で「よく見るか?」って言いたげにすうっと近寄ってきてくれた。さらに、私の目の前で180度ターンのサービス。右側面・真正面・左側面を余すところ無く見せてくれる。誘惑か?誘惑してんのか!その場で「強奪」してこないあたり、私も臆病者だね。
 
 ちなみに水族館内は写真OKだったけど、このアジアアロワナの写真は撮ってこなかった。つーか、撮ったけど消去した。だって、「真実」が写ってないんだもの!撮影条件(暗かった)と私の技量考えればそんなもんだ。だったら、イメージの邪魔になるだけ。どーせこんなものを喜ぶのは私だけだから、誰に迷惑かけるワケでもないし。不満があるなら直接ロンドンへ行くべし。その代わり、イメージが消えないくらいじっくり観てきたからいいの。私の頭の中の妄想水族館に、「ロンドン水族館から強奪してきたアジアアロワナ」入れてあるし。
 
 水族館だの動物園だのは、「コドモが喜ぶモノ」と思われがち。でもね、好きな奴にとってはいつまでも楽しいのよ。オトナになって知識増えたからこそ楽しいって面は必ずあるし、「気に入った」動物はいつ何度観てもイイものだし。私が競馬を好んでいる理由の1つに、「馬を観てるとそれだけで楽しいから」ってのがあるのは間違いない。
 
 特に、「動物の個体識別」が可能になると、動物園はグッと楽しくなる。コレが可能になるには、相当な修行が必要だけどね。やることは「じーっくり、熱心に観察する」だけなんだけど、個体識別可能なレベルに達するのは大変だ。私の場合、サラブレッド(いつも観てる)でもちょっとアヤしいかな。今回で言えば、ハーツクライはともかくマラーヘル(香港で一度見た)は「覚えがあるような、無いような」って程度の感想しか受けなかったし。目立つ馬じゃないとはいえ、だらしないねオレも。
 
 サファリツアーみたいな「天然物を天然の状態で眺める」のが悪いとは言わない。素晴らしいと思うし、私も行ってみたい。けど、これで「個体識別可能なレベルに達する」となると、生活を犠牲にするかそれを仕事にするか…ってレベルでのめり込む必要があるのでは。けど、動物園ならもっと気楽に修行出来る。天然の観察は、動物園で修行を積んでからの方が楽しいと思うんだけど、どうだろう。
 
 最近の動物園は「見せる工夫・飼育する工夫」が問われている。その意味・意義は私にもよくわかる。けど、その優劣ばかりが採り上げられるのはどうかと思う。そこにちょっと珍しい動物がいて、それを眺めに出掛ける。それが動物園の一番重要な意義であり、楽しいところじゃなかろーか。ただゴロンと寝ころんでる姿を見るだけでも、写真やTV映像とは比べものにならないぐらい「学べる」コトは多い。
 
 私は、動物園などのウリは「珍しい動物」であって欲しい。そりゃあ「よく知られた動物の、珍しい見せ方」にも惹かれるモノは多い(高名な旭川動物園はやはり行ってみたい)けど、リアルを知ってるのと知らないとでは大違いだからね。動物好きとしては、「リアルを知らない生き物」は可能な限り減らしたい。それに、そーゆー気持ちがカケラもない奴に「珍しい見せ方」の魅力を説いても無駄だと思うんだけどな。
 
 最近はネットで大量の情報をあされるだけに、「知識として仕入れただけで観たつもりになってる」奴が増えた。正直、私もその1人だけど。けど、現実は違う。ベラボーに違う。いいことばかりじゃないかも知れないけど、それでも「現実を知ってる」と「現実を知らない」では大違いだ。情報化社会だからこそ、こういう気持ちは大事だと思うぞ。なので、渋谷でパブリックビューイングできたレースを見るため、大枚はたいて英国くんだりまで行き、現地で馬券ハズして灰になってきた…ってのは、バカなことじゃない(笑)

8月15日2006/08/16 00:04

 疲れた…やっぱり夏のコミケは厳しいよ。つーわけで、3日間トータルのレポートを。オマケが入るのは、私のお約束。
 
 初日。この日に企業ブースを攻略することにした。どーせいつ行っても混んでるけど、この日が一番マシじゃねえかと。それと、天気も良さそうだったので。ちなみに、この場合の「良い天気」とは、曇っているけど雨の気配なしってモノ。何でそうなるのかは、行けばわかる。
 
 その途中で、アラブ人の格好してるスタッフを見かける。コスプレで。でも、ちらっと観察した限りでは、頭飾り(シャルジャという)は「間違って」いたと思う。多分アレがどーなっているのか、よくわかってないんでは。それがフツーだとは思うけど、「実用性を求めて」アレを被る私の目は誤魔化せない。アレは涼しいので、来年は私が「ホンモノ」見せてやろうか?
 
 また、この日若いネーチャンの、ツッコミ所満載会話を盗み聞き。いやね、サークルチケット持ってるか、開場前から行列に並んでいたかのどっちか確定って場所での会話なのに、「(自分達は)ヲタクじゃない」なんてヌカしてやがるから…その他心の中で山のようにツッコミながら聞いていたんだけど、一番のギャグは「一斉点検放送」(不審物のチェックを呼びかける放送)の時、「脅迫状とか、発火物とか持ち込む奴なんているの~」と笑っていたところかな。ホントにいたんだよ!コミケ史に残る大事件を知らないとは、最近の若いモノは…ブツブツ。
 
 2日目。競馬・メカミリなどをひととおり回り、午前中にビッグサイトを離脱…する予定だったけど、「知人との予定外の遭遇」が多かった関係上やや遅くなる。ま、このイベントじゃ良くある話だ。そのままMiddle-Earth東京支部長の例会に参加。East Front第2版の赤軍をプレイしました。初プレイだけあってマズいことになりまくったけど、レニングラードを占領された「だけ」で済みました。
 
 正直に言うと、レニングラードはちょっとあっさり陥とされすぎ。粘れなかったのは、明らかに私のミス。またミスでオデッサも失っている。とはいえ、初プレイなんてこんなものだ。全体としてはギリギリ破綻してなかったと思う。本当はもう少しだけ余裕あるはずだけどね。ま、おかげで赤軍の内情がわかったので、次回はもう少しマシなプレイができるのでは。
 
 なお、この日は関ヶ原トーナメントの「西軍東京支部長VS東軍西新宿鮫」対決が行われていました。終盤、激闘の末に石田三成と徳川家康がほぼ同時に戦死。すさまじい戦いでしたね。一応そこでサスペンデッドとなったけど、後で確認したら東軍が押し切ったとか。東軍にはまだ元気な部隊が残っていたのに対し、西軍は文字通りボロボロだったからなあ。観戦して楽しい戦いでしたね。
 
 3日目。この日は知人のスペースで売り子。どっちかと言えば平和でしたねえ。もっとも、この日ちょっとした打ち合わせをした結論として、来年の夏に同人誌制作が内定。私の仕事として、印刷経費や即売会に関する下調査を行うことに。同人誌作るのは久しぶりだなあ。ガンバロっと。
 
 なお、今回は「私にしては」同人誌を買ったかなと。いつもだと便せんばかりで本はあまり買わないんだけど。とはいえ、便せん:同人誌が9:1から7:3になった程度。理由としては、「チャンとした新刊があれば買う」トコロが片っ端から「チャンとした新刊」出してくれたから。珍しい。他にも無料便せんだけもらうのは気が引けたので、ついでで本買ったとかもある。いずれにせよ金額は大したことないけど。
 
 ま、ネット上で発表できる内容となるとこんなものかな。後は相手次第で補足事項があるのみかと。一応「部外秘」もあるわけだし(苦笑)。部外秘って何かって?そりゃあまあ、知りたければ3日目に…(以下略)
 
 毎年、コミケが終わると「夏の盛りは過ぎたなあ」って気がする。季節の風物詩だからね。もっとも、風流のカケラもないけど。とはいえ、まだまだ夏が続く気がするのも間違いない。私にとって夏の終わりとは、中山に馬が戻ってくることだから。まだまだやるべきことはあるので、これからも元気に夏をエンジョイしましょうかね。と言っても、やることはインドアものだけど(笑)。

8月16日2006/08/17 03:25

 靖国参拝問題とオシムジャパンについては、どーせ誰かが語ってるのでパス。いくつか言いたいこともあるけど、メジャーなことはあまり語りたくない。
 
 つーわけで、本日の話題は本屋について。近所の本屋が少し改装したので、その記念と言うことで。主に、「私がネット書店を利用しないワケ」を中心にお届けしたい。
 
 私はネット書店は利用しない。全く利用したことない。色々検討した結果、私にとっては利用する価値がないと判断している。
 
 こんなこと断言できるのは、私が「恵まれた環境」にあるからだ。それは否定しない。東京の大書店にアクセスしやすい場所に住んでるし、最寄り駅近辺の書店も充実しまくっている。最近増加中と言われる「書店難民」とは縁のない環境だ。実験してみたワケではないけど、この私に「ネット書店でしか買えない」ものはないと信じている。
 
 ただし、私と似たような環境にある人間が、みんな私と同じように考えているワケではない。世の中には、本好きのクセに「ネット書店しか利用しなくなった」って人間が増えているらしい。私と似たようなところに住んでいるクセに。
 
 まあ、何でそうなるのかは何となくわかる。私は相当特殊だから。私が本屋へ行くのは喫煙・飲酒などと並ぶ「嗜好性の生活習慣」だ。生活の中にガッチリと「本屋」が組み込まれているので、「出向くのが面倒」とか「配送してくれるのが嬉しい」なんてことは全く感じない。もちろん、「そーゆーものだ」と完璧に割り切っているので、「探すのが面倒」なんてことも感じない。言われれば利点があるのは認めるけど、私にしてみれば「だからどーした」ってことになる。
 
 とはいえ、私がネット書店を利用しないのは「巨大なデメリットがあるから」ってのが理由となる。ネット書店のデメリットって?立ち読みのことはさておくとしても、衝動買いができない。この時点で完璧にアウトだ。
 
 使ってないからネット書店のことはあまり詳しくないけど、ネット書店に「本日発売の新刊」なるリストがあるとは聞いたことがない。せいぜいが売り上げの良い本やオススメを紹介してる程度。そんな貧弱なリストじゃ、せいぜいが「目的の本」を探す補助にしかならない。私はそーゆーのはイヤだなあ。
 
 私に言わせると、「本屋に行って、買ってくるモノが完璧に決まっている」なんてのは信じられない。ネット時代の今でさえだ。そりゃあね、新刊・近刊リストなんてのは探せば結構あるから、そこから色々ピックアップして…ってスタイルがあるのはわかる。わかるけど、私の場合はまず役に立たない。好みのジャンルが多数あり、どれもマイナーだから。これでも結構マメに「各種新刊リスト」見ているんだけど、それでもカバーしきれてない。
 
 そもそもだ。ネット書店は「読みたい本が決まっている」時は確かに手っ取り早い。けど、「読みたい本」って、どーやって決めるの?広告で読んだ、新聞などの書評を読んだ、雑誌で読んでいたモノの単行本だ…といった、「本屋以外での接触」も無視できない。けど、本屋で実際手にとって、「これ面白そうだな」って感じる以上の手段があるとは、私には思えないね。
 
 ネット書店のありがたさは、私も認める。実を言えば本の検索・版次のチェックをする必要があるので、職場じゃサイト利用しまくっているし。けどね、少なくとも私はプライベートで利用することはないだろうなあ。本好きってのはそーゆーモノだと思うんだけど、どうかね。

8月17日2006/08/18 04:42

 テロの余波、某社のバッテリー発火疑惑…といった事情により、ノートPCが飛行機に持ち込めなくなるのではと予想されている。イヤですねえ。そこで、「そんな時はどーすればいいのか」を考えてみたい。
 
 確かに、出先に自分のPCがあると便利だと思う。特にビジネスで利用する人は。ただ、だからって「飛行機持ち込み不可」となったら、どーしよーもない。国内ならまだいい。鉄道を利用すれば、まあ何とか我慢できる範囲で旅ができる。でも、海外(ここでは沖縄などを含む)ともなればお手上げだ。
 
 そんな時どうするか?こっそり持ち込む…ってのは、シャレにならない可能性があるのでオススメしない。成田で取り上げられるならまだしも、帰りにバレたら異国の刑務所入りも覚悟しないとイケナイ。余談だけど、旅行代理店と航空会社に「本当に持ち込み可なのか」はしつこく確認した方がいいでしょ。向こうの出国審査で止められたら、シャレにならん。
 
 単純に「機内持ち込みにせず、預けちゃう」ってのが、今のところの正解でしょ。ノートPCは「発火の危険があり、飛行機持ち込み全面禁止」になるかもしれないけど、今のところ大丈夫だ。ただし…旅行前に必ずバックアップを取り、衝撃に耐えられるよう収納方法は工夫すること。多分大丈夫だけど、保障できる性質の問題じゃないからなあ。え?機内で使いたい?それはさすがに我慢しなさい。機長は「手に負えない乗客を空港に捨てていく権利」持ってるんだから。
 
 他のモノで代用する…ってのは、一考に値する。今は「とにかく電子機器の機内持ち込みは駄目」って状態らしいけど、小型のモノならそのうち許可されそうだし。いかに機能が貧弱でも、ゼロよりはマシでしょ。ただ…PDAなどで何ができるのかは、考えた方がいい。当たり前だけど、できないことは多いんだから。
 
 現地でパソコン借りるってのも、1つの手かな。ビジネス客向けに貸し出し対応しているホテルは多いし、うまくすればネット閲覧用PC付きだ。最初から「そーゆー」ホテルを選んでおけば、まあ大抵何とかなる。何?英語で「PC貸してくれ」って交渉するのがイヤ?それぐらい何とかしなさい。「パソコン」は和製英語(通用しない)だけど、「PC」なら通用するはずだから。
 
 間違って安宿選んじゃいました…って場合は?街へ出なさい。デカい都市なら、ネットカフェがあるかもしれない。私は香港(ネットゲームカフェ)・フランクフルト(空港)・ロンドン(至る所)・ドバイ(PCショップのそばにあった)で存在を確認している。日本語入力は期待しない方がいいけど、表示なら何とかなるはず。「大事な仕事」に使うのはどうかと思うけど、メールチェックやデジカメのデータ転送ぐらいには使えるのでは。
 
 そりゃあ自前のPC持ち込めるんなら、それを使うのが正しい。けど、それが駄目になったからって「どーしよーもない」と考えるのは、発想が貧困だ。工夫と努力次第で代用案はいくらでも見つかるはず。もちろん諦めるべきトコロは諦める必要があるけど、対応策ゼロってことはむしろ少ない。先人の経験を仕入れ、それを自分なりにアレンジするのはそう難しくないでしょ。
 
 ただ、これだけは言っておきたい。先人の経験ってのは、知恵と勇気の結晶である。無い知恵一生懸命振り絞り、不安と戦いながらも挑戦してみた結果がノウハウとして語られているのだ。ノウハウを仕入れ、その通りに行動するのは賢いことだけど、「前人未踏の領域」に遭遇したからって諦めないで欲しい。その時の成功・失敗がノウハウとして後世に伝わるんだから。
 
 今後「電子機器の機内持ち込み禁止」が緩和されるのか、継続されるのかはわからない。おそらくは緩和されると思うけど、断言はできないね。そうなったらそうなったで「どうすればいい」ってマニュアルが出回るんだと思う。ただ、現状はその下地となる情報・経験を漁っている段階。色々と不快な思いをする可能性はある。でも、あえてそーゆーことにチャレンジしてみる度胸ってのも、必要なコトじゃないかなあ。ま、無理には勧めないけど。先人の経験なしで突撃するのがどんなに「痛い」のかは、よーく知ってるから…

8月18日2006/08/19 01:57

 IT系のサイトを覗いていたら、何故かド硬派な「太平洋戦争のゲーム紹介」をしていた。つーわけで、これについて私が思うところを。
 
 この記事のどこが硬派だって、ド真正面から「太平洋戦争のキャンペーン級シミュレイションゲーム」を紹介していることだ。「VGのパシフィックウォー」とか、「HJの太平洋艦隊」なんて用語を、IT系サイトで拝めるなんて思いもしなかった。ま、専門家(一応私は該当する)に言わせると「少し甘い」けど、掲載してるサイトを考えたらそれが当然だろ。本気で紹介したら、それだけで読者引くから。
 
 正直言って、私はこのテーマのゲームはプレイしない。誘われたら話は別かもしれないけど、まあ誘われることはないでしょ。理由は「とにかく面倒だから」である。
 
 いやね、面倒って言うのなら、シミュレイションゲーム全般が面倒だ。それに、面倒でも「やってみてえ!」と思うゲームはある。でも、太平洋戦争モノ、しかもキャンペーンはちょっと…同じ面倒でも、面倒の性質が「違う」と思うんだな。
 
 どう「違う」のか?太平洋戦争モノってのは、陸・海・空の3軍をうまく組み合わせて戦う必要がある。それはいい。けど、その主役を海にしなければならない(当たり前だ)関係上、システムがえらくフクザツになる。正直言って、直感的に理解しにくいのだ。直感的に理解しやすいモノの延長上なら、多少フクザツでも修得しやすい。けど、太平洋戦争キャンペーンはそうじゃない。
 
 それと、太平洋戦争キャンペーンは「作戦を練る面白さ」が薄めと言えるかも。案外やるべきことが固定されているので。何でそうなるのかは長くなるので割愛するけど、太平洋戦争にはそういう側面があると思う。
 
 それでも、プレイしてみれば楽しいとは思う。どーしよーもないと言えばこれほどどーしよーもない戦いもないとは思うけど、それでも「1年間暴れてみせる」のは楽しそうだし、その後押されまくってるときでも、「死に様を見せる」ことはできそうだし。ただ、そのためのハードルがとにかく高い。もう少しお手軽なものが欲しいってのがホンネかな。
 
 その意味では、カードドリブンの太平洋戦争にはちょっと期待していた。お手軽にプレイできるんじゃねえかと思って。けど、噂を聞く限りではそーゆーものではないらしい。実際プレイしてみればそうでもないのかもしれないけど、どーも自分で確かめる気にもなれなくて…
 
 まあ、こーゆーのは「伝道者」がいると違うモノではある。そういうヒトがいた方がルール修得しやすいし、何よりプレイしようって気になる。けど、とりあえず私の周囲に太平洋戦争キャンペーンの伝道師はいない。また、私自身が伝道師になるほどこのテーマに執着があるわけでもない。
 
 なお、最後に付け加えておく。太平洋戦争キャンペーンは、ホントにどーしよーもない。ゲーム上の勝ち負けはともかく、「ドコが勝ちなんだ」って考えたくなるような状況にしかなりようがない。はっきり言って「愚行」以外の何者でもないでしょ。右か左かはともかく、あの戦争の愚かさっぷりは知っておいて損はないと思うぞ。