7月6日2006/07/07 01:40

 不調は続く。でも、更新は続けないと。週末は大事なイベントあるんだし、そろそろ何とかしないとね。
 
 サッカーネタばかりってのも何なので、本日はプロ野球の話題へと。結局灰色なんだけどさ。「阪神タイガース、新規参入扱い」について、思うところを述べてみようかと。
 
 村上ファンド騒動の余波により、阪急の傘下となった阪神。そこで「タイガースの親会社は新規参入扱いするべきか否か?」が問われることになった。結果は…何と「新規参入」扱い。相変わらずの「阪神タイガース」なのに、新参者と同じって判断が下された。その結果、30億円を無利子で10年間凍結する羽目に。
 
 これについて、「おかしいだろ」と思う人は多いでしょ。阪神タイガースのどこが新参者なんだと。これについては、いちいち説明する必要すら認められない。正直、私も感覚的には「ヘンだ」と思う。
 
 ただねえ。私なりの結論を言えば、これはやっぱり新参者扱いしていいと思う。そりゃあ阪神タイガースは身売りされてない。けど、阪神電鉄って会社は「身売りしちゃった」も同然。仮に阪神電鉄って会社が信用できるとしても、阪急が信用できなきゃ結局無意味でしょ。
 
 仮に村上ファンドが阪神電鉄株を5割以上買い占めていたらどうだろう。阪神タイガースの親会社が阪神電鉄、ってことは今回と同様だけど、誰もが「新規参入扱いすべきだ」と吼えただろう。信用できないと言えば、あれほど信用できない存在もないワケで。
 
 阪神電鉄の経営陣がどう思っているかはともかく、阪神電鉄は「結局乗っ取られた」ってのが私の見解。村上ファンドと阪急HDのうち、どちらかといえばマシな方に乗っ取られたってだけのことだと思うんですけど。最近は「トラのフロントにしてはマトモだなあ」と思っていたんだけど、本業がコレとはね。
 
 そもそもだなあ。阪急って、信用できる会社か?村上ファンドよりマシだってのは大いに認めるけど、「その昔ブレーブスを売っ払った」会社じゃねえか。だいたい、「新参者から預かり金を取る」って制度だって、元を辿ればこの時の身売り騒動が発端。今更あのときのコトをグダグダ言うつもりはないけど、「そもそも、思い起こせば18年前!」って気持ちはある。
 
 私は阪神ファンではない。だからまだ、この件に関しては冷静でいられる。けど、ファンにしてみりゃ「認めたくない」だろうなあ…しかし、正直同情する気にはなれない。もっと辛いことに耐えるよう要求された野球ファンなんて、腐るほどいるんだから。むしろ、このことはいいクスリじゃないかな。確かに苦いけど、耐えられないほどってワケじゃないでしょ。
 
 プロ野球に限らず、物事は「表の部分」だけで成り立っているワケではない。いわゆる「裏方」までは目が届くけど、本当は親会社のドロドロも含めて「裏」なんだよね。そこを直視すべきか、それともあえて無視するかは難しい問題ではあるんだけど、何かと影響があるのは間違いない。今回はそこが表に出てきちゃったってコトだろう。良くないことだとは思うけど、最近はそうも言ってられないような。
 
 だから…「阪神タイガースは守られた」って幻想にひたるだけじゃなく、心のどこかにイヤ~な事実のことを刻んでおく必要はあると思う。今回の件はその象徴じゃないかな。阪神タイガースは守られたワケではない。村上タイガースという最悪を避けるためとはいえ、実は「阪急タイガース」になっちまったんだと。

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