6月22日2006/06/23 02:41

 決戦の日。さてどうなることやら。明日があるので、寝たいってのがホンネではあるんだけど…
 
 「コマンドマガジン日本語版」最新号に、Twilight Struggleの作戦研究が掲載されていた。鋭さの中に甘さが感じられる内容ではあったけど(苦笑)。多分、デフコンがバカスカ下がるゲーム展開に対する経験が薄いと思われる。このゲーム、「核戦争の恐怖で優位を固定する」って手段がかなり有効(特にソ連)なんだから、デフコンは低いこと前提で話をした方がいいと思うんだけど。
 
 それはともかく、「米帝の欧州セットアップ」には鋭さが感じられた。ちゃんと分析はしてある。ただ、出た結論は私と異なる。この記事では「西独に4、仏に3」を推奨していたけど、私は「西独に4,伊に3」を好んでいる。そこで、反論ってワケじゃないけど私なりの意見を述べておきたい。
 
 最初に仏に置くのは、悪い手ではない。色々理にかなっている。西独に対する「影響力排除」対策になるし、安定度が高いのでクーデターの危険性が低い。伊は「相手が置いた瞬間にクーデター」で一応対策になっていると考えれば、納得のいく手である。
 
 私がコレをやらないのは、「余計な被害を被る可能性が高いから」である。仏って土地は、「ドゴール」「スエズ動乱」で影響力を排除される危険がある。それ自体は仕方ない…というか防ぎようがないんだけど、問題は「いつ、どういう形で喰らうか」だ。
 
 記事では「先に喰らっておけば後顧の憂いをなくす」などと書いてあるけど、これは必ずしも正しくない。ゲーム開始直後はお互いに支配ポイントが乏しいので、影響力除去されたダメージが相対的に大きい。第2ターンならばともかく、ゲーム開始直後にもらうのはちょっとマズいんじゃないかと。
 
 私が伊にポイントを置くのは、「西独・仏・伊」のうち、1カ所なら失ってもいい…って計算に基づいている。仏に圧力かけられると、西独・伊は一時的に孤立する。この時、それぞれにある程度ポイントを置いてないと、仏もろとも奪取される危険性が出てくるのだ。伊に置く場合、クーデター成功されたら痛いのは事実だけど、そこでデフコンが下がるのでとりあえず追撃が来ない。ならばまだ戦えるでしょ。
 
 Twilight Struggleは囲碁に似ている。基本は「相打ち」なのだ。どこかを獲ればどこかを獲られる。おおむねそーゆーものである。問題は、どちらの打った手が「価値の高い手なのか」だ。伊や仏は、欧州のバトルグラウンドという、かなーり価値の高い土地である。それでも、原則としてアジアや中東のバトルグラウンド2カ所分の価値はないと思う。相手がそれなりの代償を支払ってくれるのなら、見捨てて他の土地を獲りに行くのも手である。その辺の感覚は大切でしょ。
 
 ま、コマンドマガジンの作戦研究はこんなモノでしょ。フツーに考えれば相当高度なモノだけど、私の周囲は腕達者が多いからねえ。西新宿鮫氏に至っては、世界のドコに出しても恥ずかしくないぐらい強いと思う。かく言う私もそこそこは戦える…んじゃないかな。回りが強いと自然と鍛えられるからね。とりあえず、異論がある人はかかってきて下さい。
 
 なお、今回のコマンドマガジンにはまた別に「語るべきこと」が多いんだけど、それは後日と言うことで。まだまとまってないんでね。

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