2月13日2006/02/14 00:26

 いやあ昨日の競馬は…って話題をやったら殺されそうだな(笑)。ええ、Twilight Struggleで3連敗しちゃいました。いかんねえ。
 
 相手は有楽斎殿。気合い入りまくり。前日に「迎えに行きますよ!起こしてください!」って電話かけてきて、朝から私を「拉致」してくぐらい(笑)。相変わらずノリの良さは天下一品である。ゲーム強いのは当然ですね。私だけでなく、皆様も見習って欲しいものだ。もっとも、こーゆー方が多数いたら大変だけど(苦笑)。
 
 負けてもちっとも不思議はない相手とはいえ、私が不甲斐なかったのは事実。判断が悪いとか研究不足ってのもあるけど、むしろ気になるのは「流れが悪かった」ことかな。どこか気合いが空回りしてたように思う。前日仕事だったので、精神的エネルギーが足りなかったのかも。むう、次はちゃんと調整しないと。
 
 そんな状態で、気合い入りまくった有楽斎殿と戦う。これじゃサンドバック状態なのも仕方ない。ま、敗戦は次回へのエネルギーになるから、あまり気にしないこととしよう。いくつか戦略のヒントが見つかったので、その辺を書いてみようかな。
 
 このゲーム、米国が厳しいって声がある。私も「どっちかと言えば」そうかなと。序盤のEary Warに米帝寄りのカードが少なく、イベント関連で後れを取りがちなのが原因かな。ただ、米帝はここをうまく乗り切るとうまく立ち回れる。「米帝が負けてばかり」ってのは、多少プレイを考えた方がいいかな。
 
 全体の世界事情強を見渡すと、まず欧州は米国に厳しいことを覚悟しなくてはいけない。特にイヤなのが、フランス情勢。ドゴールが政権握ると、仏が真っ赤に染まる可能性もある。これを防ぐのは容易じゃない。場合によると「仏は赤い国」と割り切る必要すらある。ロペスピエールが泣いて喜びそうだ。
 
 これに対抗するには、西独と伊をガッチリ堅め、なおかつバトルグラウンド以外の国を丹念に支配することかも。西独はまあ普通は守りきれる。保険で伊も力を入れて支配しておき、なおかつ普通の土地を多めに支配する。「マーシャルプラン」は凶悪なので、これは無茶ではない。これならボコボコに負けるってコトはないはず。ここで「多少不利」ぐらいなら、巻き返しの機会はきっと来る。
 
 次にアジア。実は、「ココの支配が勝敗を分ける」ってのが、プレイ後の有楽斎殿と私の共通見解。特に東南アジアは得点カウントが実質1回多いので、重要度が高い。ベトナムだのチャイナカードだのでソ連が優位を握りやすいけど、簡単には負けないよう工夫すること。豪州経由で早めに進出し、なおかつイラン~パキスタン~インド経由で西側からも進出路を作っておけば、何かと心強い。機会があるようならアフガンも塞いでおくこと。これは中東を後回しにしてもだ。
 
 中東は重要度が高いけど、ある意味どーしよーもない土地である。ソ連が本気で支配を目指すと、米国が対抗するのは至難の業。せめてイスラエルぐらいは何とかしたいけど、「スエズ動乱」「中東戦争」のおかげで信用できねえ。それよりはサウジに進出した方がいいかも。むしろ、ここでソ連を引きつけてる間に他を固めた方がいいのでは。
 
 アフリカ。イベントの回転次第で赤くも青くもなる。私が思う重要拠点はアルジェリアだ。ソ連は「赤いフランス」経由でここに進出してくることが多いので、できれば先手を打ちたい。特にドゴール「打ち上げ」に成功すれば、その余裕が出来るはず(笑)。ついでにリビアまで進出すれば、中東対策にもなるし。
 
 中米は地味に重要。キューバ赤化は仕方ないと諦めるとしても、メキシコは必ず先手を打ちたい。ここの赤化はかなり痛い。付近に赤い勢力が現れたら、クーデター・影響力排除を使って全力で取り除くこと。「不安定な土地だから」で諦めてはいけない。
 
 南米はソ連が進出しにくい土地なので、比較的安心できる。比較論だけど。中東・欧州で劣勢を覚悟し、ここを完全支配するってのも手。ただしクーデターの対象になりやすいので、守るのは大変だろうけど。
 
 あと、米国は宇宙開発で優位に立ちたい。下手に使うと「状況の先送り」になるだけって話はあるけど、打ち上げ対象を間違わなければいいだけの話だ。序盤点数的に苦しいことが多いので、ここで得られる点が馬鹿にならない。個人的見解としては、カード構成の関係上から米国の方が宇宙開発をやりやすいように感じる。
 
 ソ連側の場合、早期にサドンデス勝ちを狙うのが手っ取り早いかもしれない。後期になると厳しいカードが増えるので。とはいえ、欲かいてどこかを集中支配するより、世界中でジワジワ優位を握った方が勝ちやすいだろう。その辺のバランス感覚が大事だと思うね。
 
 このゲームの面白さは、「囲碁」と「ロールプレイ」という、全く異なる2つをミックスしたものだと思う。ゲームの雰囲気・作戦の考え方は「囲碁型」だ。その辺、どちらかと言えば「将棋型」のウォーシミュレイションゲームの中では異彩を放っている。そういうところが当初「地味なゲームだ」という意見に繋がったんだろう。しかーし!実際にカードを使う瞬間は「気分は超大国のお偉いさん」。特にソ連をプレイしてると、有利な時は赤の広場の軍事パレードで手を振ってるような気分になれるし、不利な時は不利な時でクレムリンで弾劾演説聞かされてる気がしてくる。テーマが「映像の世紀」なので、画が思い浮かぶんだな。
 
 昨日も何だかんだ言って、吼えながらプレイしてましたねえ。特に宇宙開発に失敗しまくったのが…何故か私の打ち上げるロケットは、月に当たらないんだよな。あんなにデッカイ目標なのに。やはりこのサイトで「スペースシャトルは失敗作だ」「ソユーズは骨董品だ」なんてコトを書いたのがいけなかったか。それとも文字通り…い、いかん、ツキのせいにしてはいかん!ケネディ大統領も「ツキが何をしてくれるかではなく、ツキのため何が出来るのかが重要である!」と言ってるではないか!(笑)