1月28日2006/01/29 01:03

 久々にデジカメの話題。というより、カメラ全体に関する話題。ある意味覚悟してたとはいえ、結構ショッキングなニュースが相次いだことだし。
 
 ニコンが銀塩カメラから事実上撤退。コミカミノルタに至っては、カメラ事業全体をソニーに譲渡。カメラ事業全体が激動の時代を迎えているとはいえ、昔を知る身としては寂しくなりましたね。
 
 こうなった原動力はデジカメ…というより、携帯電話のような気がする。「日常的に持ち歩くモノ」にカメラが付いてるってことだからねえ。ま、カメラがデジタル化したからこその現象ではあるんだけど。こんな世の中じゃ、カメラそのものでは苦しくなるのも仕方ないような。
 
 かく言う私は、カメラ付き携帯電話を持ってない。持つ気もない。仮に機種更新でカメラが付いてきても、「だからどーした」で片付けるつもり。正直言ってほとんど使いそうにない。その代わりと言っては何だけど、高性能デジカメは欲しがっている。
 
 何で高性能デジカメなのか?それは、コレが一番「腕のなさ」を補ってくれるから。写真ってのは「ただ写っていればいい」ってモノじゃないと思うので。一般に携帯電話のデジカメはレンズ性能の限界が低い(サイズ考えれば当たり前だ)ので、ホントに写っているだけ。銀塩カメラはド素人が使いこなせるシロモノとは思えない。てなわけで「本格的な」デジカメが一番だと思う。つーか、私はそれ以外のモノで写真撮ろうと思わない。そうじゃないと、自分自身で納得いかないモノしか撮れないんだもの。
 
 私はカメラを携帯しない人だ。旅行の時にすら平然と忘れる。その程度の意識しかないんだったら、携帯のカメラでいいんじゃない?と思う人もいるだろう。けど、私は正直「質の低い写真」が嫌いだ。出来が悪いモノしか残らないんだったら、逆に何も残らない方がいい。真剣にそう思う。少なくとも「記憶」は残るんだし。出来の悪い映像は、記憶に悪いバイアスかけるだけとしか思えないんだな。
 
 そもそも、私は「プロが職業用に撮ったモノ」でさえ、「カメラって時点で画質が悪い」と判断する。つまり、ナマで観るのが一番ってコトだね。写真はともかく、テレビ映像なんてヒドいもんだと思う。ありゃあ間違いなく「重要な何か」が抜けてるね。特に競馬はそう感じる。私が現場にこだわるのは、馬券だけが理由じゃねーぞ。
 
 世の大半の人間は、あまり映像の画質を気にしないらしい。確かに「気にしなければ気にならない」モノだとは思う。けどね、一度気にし出すと、とことん気になるんだよ。いいモノとヒドいモノの差ってのは、素人が見てもわかるレベルなんだし。具体的にどう違うかは指摘しにくいけど。
 
 まあ、携帯電話のカメラも使い方次第で便利だとは思う。「なるほど」って思う使い方してる人もいるし。けど、それは羨ましくなるとか、真似したくなるような性質のモノじゃない。私には私なりの考えがあり、やり方がある。それが支持されてないのは確実だけど、だからって自分の本質を変えるつもりはない。私がヘナチョコなのは間違いないけど、鍛えるべきはそーゆー点じゃない。別の部分だ。
 
 閑話休題。衰退著しい銀塩カメラだけど、とりあえずキヤノンとフジは継続していくつもりらしい。良かった。やっぱり腕のいい人が撮った銀塩カメラの写真が一番だからね。ただまあ、「印刷物にした時点で良さが消えちゃう」ってレベルであり、Webに至っては何をか言わんや。いわゆるプロの間でもデジタル化が進むのは、わかる気がするね。とはいえ、「良いものは良い」って言っていかないと、「安かろう悪かろう」ってモノに駆逐されちゃうのは確か。少なくとも私は銀塩カメラの優秀性を信じているので、世の銀塩カメラユーザーは頑張ってください。私はデジカメ使うけど(苦笑)。