1月1日2006/01/02 05:39

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。旧年同様、意味不明な方向にぶっ飛ばしていきたいかなと。
 
 年明け初っぱなのネタは、例年同様年末の報告。ま、それぐらいしかネタがないからねえ。正月特番みたいなものか。マンネリと言わず、「お約束」ってことで我慢してくださいませ。
 
 コミケ初日。今年はいつもより少し早めに有明入り。買い物頼まれたからだ。しかも、企業ブースの行列サークルで。1時間ぐらい並ぶんだよね。ま、それはいい。計算してたことだ。問題はその買い物が終わり、「空いてる」企業サークルの買い物に取りかかった時。普通行列作らないはずの、雑誌のブース(しかも一迅社)でヘンな行列ができてやがる。列自体は短いけど、異様に進みが遅い。どうもこれは1時間コース…やってられるかぁ!とブチ切れて、翌日に回しました。この後東京大賞典が控えているってのに!
 
 その東京大賞典。「恥ずかしい紙袋」下げて馬券買っていました。まあ、良くある話でしょ。良くある話だと言ってくれ…ちなみに「同志」はちゃんと目撃しちゃいました。馬券は…だからさあ、アジュディミツオーをあんな綺麗に逃がしちゃダメだっての。「そこまで侮られてはいねーだろ」と思ったのにぃ…
 
 なお、この日はサッカー天皇杯準決勝。さいたまダービー。浦和で決まりかなあ…と思っていたら、結構大宮も頑張ってましたね。延長で力尽きたけど。まあ相手が相手だから仕方ない。本日の決勝も浦和が勝って、ご満悦ですな。わはは。
 
 翌日。コミケ2日目。毎回恒例の売り子。でも、何かと買い物が忙しくてブースを離れ気味。いけませんねえ。今回はなんか知らないけど、珍しく同人誌を多めに買った。理由は自分でもよくわからない。便せんあんまり買ってないのに。初日にはしこたま買っていたんだけどなあ(笑)。
 
 この後忘年会やって、しこたま寝た後HPL例会へ。年に1度しかやってない。今年は「ヒストリー・オブ・サムライ」と「超人ロック」の2本立て。「サムライ」は明智で伸び悩んだのが響いて敗北。ま、仕方ない。ロックはオクタヴィアス社長が大活躍し、とりあえず「ホリエモンよりイヤな社長」と認定。もう少しで三木谷社長を抜けたのに(笑)。作者が活躍しなかったのは、連載終了の影響か。Dr.ウォンがなさけなかったのは、きっと韓国の論文ねつ造の影響に違いない(苦笑)。
 
 とりあえずはこんな調子の年末でした。毎年のことだけどね。きっと今年の年末もこんな感じだろう。世の中なんてそんなものだ。何はともあれいつもと同じようにいこうと思っているので、色んな意味で今年もよろしくお願いします!

1月3日2006/01/03 22:56

 昨日から今日にかけて、イーストフロントのプレイをじっくり観賞する。今回はその辺について語ってみようかと。プレイ?そのうちやることでしょう。ふう…
 
 このゲーム、「面白い」って話は前々から聞いていたけど、実は諸般の事情により、一生懸命逃げていた。しかし、酔った勢いのおかげ?で、ついにプレイをじっくり観賞。一応「教えてもらいながらなら、プレイ可能」ってな状態に昇格しました。はい。
 
 このゲームのテーマは第二次大戦の東部戦線。ドイツとソビエトの戦い。このテーマのゲームは腐るほどあるけど、その中でも傑作の呼び名が高い。鹿内氏が「生涯のベストゲーム」と公言しているのは有名。
 
 このゲームのルールはおおむね聞いていたんだけど、実は「具体的にどーすりゃいいのか」がわかってなかった。じっくりプレイ観察すれば何となくわかってきそうなものだけど、そこはまあ逃げ回ってましたから。
 
 このゲームのキモは、司令部の移動だと思う。近くに司令部がいないとロクに移動・戦闘が出来ないので、部隊の前進についてゆく形で司令部を前進させ、その周囲に移動させたい部隊を集めなくてはイケナイ。司令部は1度使うと消耗するので、複数の司令部でうまくローテーションを組み、テンポ良く連続して前進する必要がある。ここでちょっと間違ったりすると、とたんに全軍が言うこと聞かなくなる。そこが難しくて楽しいんだな。
 
 今まで観てきたプレイは、比較的上級者の「上手いプレイ」が中心。これはこれで大いに参考になるけど、私のようによくわからん人間には「何でそうなるの?」ってのがイマイチわからなかった。しかし、今回このゲーム初心者のプレイを見て、逆に「なるほどね」ってのがわかってきた。
 
 これは、ささやかながら重要な教訓ではないかと思う。レベルが違いすぎると、レベルが高い勝負を見ても理解不能である。まあ時間と熱意をかければ理解可能かも知れないけど、それは簡単なコトじゃないと思う。レベルが高いモノを知りたければ、ちゃんとレベルが低いモノも観ろってことだね。今回観たのは初心者同士とはいえ「ちゃんとした」プレイであり、フツーに考えれば十分レベルが高かったと思うけど、そこはほら、Jリーグと欧州のリーグと同じような差はありますから。
 
 このゲームは今のところ「上級者」と「そうでない人」の間に猛烈な差があり、今すぐ公式戦って話は出てこないとは思う。けど、ちょっと盛り上がってくればその話が出てきそうだ。プレイ人口が増えてきそうな兆しがあるので、今年の後半には公式戦が開催されそうな気がする。となると、私も真剣に覚えた方がいいだろうな。
 
 ま、それはそれでいいんだけど…私がこのゲームから逃げ回っていた理由は1つ。「賭け」である。今のうちはまだ「覚えたてですから」で逃げられるけど、そのうち逃げられなくなりそうな…しかも、予想される相手は鹿内氏。言ってみれば、沙田1000のサイレントウィットネス様。朝日杯3歳Sのアイリスフウジン(古)。範馬勇次郎。バスターランチャー。私がヒヨコのうちはともかく、育ったところで本気の勝負を挑まれるのは必定。文字通り修羅の道が待っている。あ、あの、そこまで覚悟決めろと?
 
 まあ、何はともあれ覚え始めて興味を持ったのは事実。行く先にすさまじい困難が見えてる気もするけど、私もイーストフロント覚えてみようかなと。なんか今までの人生で最大の決断のような気もするけど、気のせいだとしておこう。気のせいだと言ってくれ…

1月4日2006/01/05 02:35

 まだ名を知らぬ、新しい命に。第2子ですかぁ。素晴らしいですねえ。友人知人ひっくるめて、私と似たような年代としては初めてですなあ。私の周囲の出生率はどーなってんだか(苦笑)。
 
 年明け早々ってことで、「今年のカレンダー」を語りましょ。これから比較的長い付き合いになるんだし。我ながらかなーり壮絶なラインナップだったりするので、一応ヲタク話題に分類しておきます。
 
 普通の人は、自分の部屋に飾るカレンダーは1つだと思う。私は諸般の事情により、山ほど飾る。しかも、同人版が半数以上。それが趣味だから。視界のどこかにカレンダーがないと、なんか不安なんだよね。
 
 一応メインになるのが、競馬カレンダー。今年はJRAカレンダーを買い忘れたので、競馬ブック版にしてある。そのため、JCが入ってない。これは失態かもなあ。天才デットーリ様の姿が収録されてないってことだからね。来年はまたJRA版にしたいモノだ。青い勝負服の天才が掲載されているといいなあ…
 
 朝起きて目の前にあるのは、同人の美少女カレンダー。単にサイズが適当だから。私は血圧低いので、コレ見てぼーっと「今日は○日か…」と考えながら起きることになる。重要といえば重要だけど、あまり重視はしてない。この時以外目立たない位置にある。
 
 机に向かっているときに一番良く見える位置にあるのが、Fateってゲームのカレンダー。美少女モノだねえ。フツーに売っていたもの。どっちかと言えば大きさと日付配置で選んだ。1ヶ月につき6段使っているんだよね。私はコレが好み。惜しむらくは曜日配置がJRA方式(月曜から始まる奴)じゃないってことか。
 
 比較的どーでもいい扱いを受けているのが、ZERO-SUMカレンダーと熱帯魚カレンダー。単に視界の端にちらつくだけって位置にある。まあポスターの1種扱いだな。機能面でもポスターと変わらないし。
 
 この他に、テーブルサイズのカレンダーが6つある。「何で?」と聞かれても困る。そーゆーもんだ。普通に売ってたのが1つ、後は全部同人。曜日配置がJRA方式のモノが1つ。コレはモーレツに見やすい位置に置いてある。後は部屋の飾り同然かな。
 
 私の部屋がカレンダーだらけなのは「デフォルト」なので、一応バラエティーに富むよう工夫してある。まあ見苦しいのはあまり飾らないけど。ただ、日めくり・週めくりは趣味じゃないので採用してない。だったらタダで配ってるモノで…って意見もありそうだけど、「無難な」造りが気にくわないことが多いので、大抵採用されない。カレンダーだらけの部屋なので、無難なモノは埋没するんだよね。
 
 同人モノが多いので、写真モノは少なくなる。競争馬と熱帯魚だけ。この2つは、私認定の「美しい生物」である。競走馬はともかく、熱帯魚はホンモノが欲しいんだけどねえ…まあ世話するの大変だし。ちなみに美少女モノも格好は「おとなしい」のばかり。水着姿すら、夏(7・8月)ぐらいしか拝めない。
 
 なお、PCのデスクトップはカレンダーではない。けど、一応カレンダーファイルも用意してある。これは飾るためと言うより、なんとなく確認したくなった時のため。「部屋中カレンダーなんだから、そんな時なんかあるかぁ!」って気もするけど、何事も用心に越したことはない。って、何の用心だ。
 
 これはこれで色々不満もあるんだけど、それはそれで仕方ない。今年の年末に考えることだ。年が明けた以上、不満なんぞ忘れて気持ちよくカレンダーに囲まれることにしたいモノだ。

1月6日2006/01/07 01:45

 金杯は完敗…ヴィータローザが復活するなんて、聞いてない…まあ、気を取り直して今年も頑張ろう。トホホ…
 
 旧年暮れに出ていた(らしい)、塩野七生の「ローマ人の物語」の新刊「キリスト教の勝利」をやっと入手。まだ読み終わっていないけど、これに関した話題で。題して「皇帝って何?」といこう。
 
 皇帝ってどんな奴を差すのか?実は、これは定義がややこしい。フツーは「複数民族を支配している君主」のことを差すんだけど、それだけじゃ説明できない事例が多いんだな。そこで、少しだけ細かく説明しようかと。
 
 まずは説明が楽な「中国の皇帝」から。始皇帝が「王の上に立つ称号って何だ?」ってんで考えた称号が皇帝。これ以降、「中華の支配者=皇帝」って称号が定着する。なお、この「中国型皇帝」がよその土地に追われて「オレこそ正統皇帝」って名乗った例は、ないも同然。少なくとも長続きしてない。ただ、もし中華民国及び中華人民共和国が君主制の国だったら、中国と台湾に皇帝が存在したかもね。
 
 中国の皇帝は「王の上に立つ者」なので、中国周辺の王国ってのは「名目上は属国」ってことになる。実質はともかく。ベトナムとかシャム(タイ)とか、琉球王国もこれに該当するな。朝鮮半島が「中国の属国が独立国か」やや曖昧なのは、この辺りにも原因がある。
 
 さて、ややこしいのが西洋の皇帝。ローマ皇帝が起源なのは間違いない。問題は、この称号は中国と違って「王様じゃありません、皇帝に過ぎませんから」ってな感覚で付けられた称号だってことにある。元々ローマってのは王政で、王様を追い出して共和制になった。そのため、「王様アレルギー」ってのが色濃く残っていたんだな。
 
 しかし、ローマはデッカくなりすぎ、共和制じゃなにかとうまくいかなくなっていた。そこでカエサル(シーザー)が共和制をブッ潰そうとしたんだけど、暗殺されちゃった。結局ローマはカエサルの後継者のアウグストゥスによって帝政になるんだけど、この時「私は王様じゃありません。あくまで市民の第一人者です」って主張して、これが皇帝になった。つまり、結構いーかげんな称号だったのだ。
 
 その後紆余曲折あって、ローマの国教はキリスト教ってコトになった。そのため、「教会が認めた奴が皇帝」ってコトになったんだな。とはいえ、教会の立場ってのも滅茶苦茶強いワケじゃない。「オレは皇帝の子孫なんだから、皇帝ってコトでいいよな?」って主張されると、あまり深く考えず認めていたフシがある。
 
 最後の定義は、「複数民族を支配した、デッカイ国の君主」ってもの。アッシリアとはササン朝ペルシアなんてのは「帝国」扱いされてるけど、皇帝がいたわけじゃない。単なる王様だ。モンゴルの「○○汗国」もこの定義により帝国扱いされ、その末裔を名乗る国も帝国扱い。あと、イスラム社会のスルタンとかカリフも皇帝扱いされる。
 
 ヨーロッパの「皇帝」ってのは、この辺がごちゃまぜになっている。「神聖ローマ帝国」ってのは「神聖でも、ローマでも、帝国でもない」なんて言われる国だけど、一応は西ローマ帝国の末裔ってコトで帝国扱い。じゃあオーストリアは?これは長らく神聖ローマ皇帝だったハプスブルグ家の支配してた国ってコトで、やや強引に皇帝を名乗り続けたらしい。これまた一応は西ローマの末裔扱い。ナポレオンもローマ教皇に「アンタは皇帝」と認められてるところを見ると、一応は西ローマの末裔ってコトになるんだろ。プロシアは?これは普墺・普仏戦争に勝った結果、「いやあ、コレは神聖ローマ帝国の復活でしょ」と周囲(北ドイツの諸国)におだてられ?、皇帝になることにしたモノだとか。もちろん、独第三帝国(ヒトラー政権のこと)は勝手に名乗っただけで、実質は何も伴ってない。
 
 東ローマの末裔を名乗っていたのは、ロシア。ドコをどう考えても単なる蛮族扱いしかされてなかったロシアが、「皇帝」なる立派な称号を持っていたのはコレが理由。実は他にもっと正統な「後継国」はあったんだけど、片っ端からオスマントルコに滅ぼされた。「中央」から外れたド田舎だったから皇帝を名乗れた…って部分は、日本と似通っているかも知れない。
 
 ある意味ヘンなのは、大英帝国。この国は「イギリス王国」であり、ドコをどうひっくり返しても「帝国」なんて名乗る権利はなかった。本来ならば。しかし、インドを征服したとき、そこが「モンゴルの末裔だからムガール帝国」などと名乗っていたのに目を付け、「インド帝国の皇帝も兼ねてるから帝国ね」と名乗ったのだ。なんかサギくせえ(笑)。
 
 この理屈に従えば、ムッソリーニは「イタリア帝国」のドゥーチェである、と名乗れたはずである。エチオピアは帝国扱い(何故かは調査中)されていて、そこを占領したんだから。ただ、曲がりなりにもローマ帝国発祥の地イタリア半島の支配者が、こんなパチもん?の帝国って称号を主張したら、欧州中から笑われたと思うけど。
 
 現在のところ、残っている「皇帝」は日本の天皇家だけ。残りは全部断絶した。実質を考えると「ドコが皇帝?」ってコトになるんだけどねえ。その意味では「アレは単なる王様じゃねえのか」ってケチつけた、中国の学者の言い分はわからんでもない。ただ、「王国だと中国の属国」ってコトになっちゃうので、ソレを嫌って「ウチは天子ですから」と名乗ったわけだ。カチンと来たからって攻めてくるこたぁねえ、と読んでいたんだろうな。正直「なんちゃって皇帝」の1種だと思うけど、そうする必然性はあったわけだ。偉いぞ聖徳太子。
 
 以上、ざっとではあるけど「皇帝」について語ってみました。これ以外の帝国、特に古代の帝国は「後世の研究家が勝手に呼んでいるだけ」であり、皇帝が存在しない(王か大王)と思う。なんかフクザツですねえ。ま、この手の称号は名乗ったモノ勝ちですから。

1月7日2006/01/08 02:42

 久々になってしまった生物学の話題。ネタはあったんだけど、どう加工していいのかわかんなかったもので。
 
 故スティーブン・ジェイ・グールドの生物学の本「マラケシュの贋化石」が出て久しい。この人の本は本当に面白い。この人が「知る人ぞ知る」存在だってのは、世間側が間違っている。
 
 多彩なテーマを扱った本なので、何をどう紹介するのか悩ましい。とりあえず今回はクローンについて語りましょ。私はこの本読むまでカン違いしてた部分があるので。多分世間はもっとカン違いしてるはず。
 
 クローンについては、今更どうこう説明するような話じゃないでしょ。有名なんだし。確かにスゴい技術だと思うし、倫理的に色々問題をはらんでいるコトだとは思う。けど、私に言わせれば「騒ぎ過ぎ」である。一卵性の双生児と何か違うとでも?
 
 私がカン違いしてたのは、一卵性双生児とクローンの違いについてである。私は「ほとんど変わらない」と認識してたんだけど、実は「相当異なるモノ」でした。フツーの人が思うところの「遺伝子」ってのは、細胞核のDNAのことである。まあコレが一番重要なのは間違いないし。でも、遺伝子ってのは細胞核にだけあるものじゃない。
 
 細胞の中には、ミトコンドリアってものがある。酸素と栄養を結びつけて、エネルギーを生み出す器官だね。これは独自のDNAを持ち、分裂で増える。一卵性双生児はこのミトコンドリアDNAも同じだけど、クローン人間は普通一致しない。これは前々から知っていた知識だけど、クローンと一卵性双生児の「違い」にも関係してくるってのは忘れてた。やはり付け焼き刃の知識はダメだね。
 
 ミトコンドリアDNAだけ一致しないと、どう違ってくるのか?これは何とも言い難い。ミトコンドリアの「個性」が多細胞生物の何にどう影響してくるのか、ちゃんと調べた研究がないから。推測では、さほど影響ない気がする。でも、無視できる程度かどうかは…ちなみに、人間の細胞内には他にも「独自遺伝子を持つ組織」が存在します。それらを全てひっくるめると、「何かしら影響はある」と考えた方が無難じゃなかろーか。
 
 つまりだ。クローン人間ってのは、「オリジナルとの同一性」について、一卵性双子を超えるモノじゃないってコトがわかる。まあ上手く工夫すれば、同一レベルにまでは持っていける。同じ母親の卵細胞使えるのならばね。ただ、どう頑張ってもそこまで。小説などに出てくるような「完璧なコピー」にはほど遠い。
 
 確かに、人間の成長には「氏」、つまり遺伝子が深く関わっている。それは間違いない。だけど、「育ち」もまた重要だ。一般に一卵性双生児ってのは生まれた年も家庭環境も同じであり、「クローン人間」には期待できないくらい「コピーするための」条件が整っている。にもかかわらず、「よーく似てるけど、やっぱり別の人間」に育つ。双子でさえこうなんだから、クローン人間だって「似てるけど、オリジナルとは別の人」になるのは確実だ。
 
 じゃあ、クローン人間には何の問題もないのか?大アリである。ただ、それは本人にはあまり関係がない。問題の根は周囲にある。「クローン人間」って聞けば、周囲の連中は「オリジナルと同じ人」だと思いこむ。クローン当人の意志なんて無視して。それが色んな不幸を生むのは、ほぼ確実でしょ。「偉大な人間の息子」が色々と大変なように。ましてやクローンである。「しょせん息子だから」で片付けられたコトが、「クローンなんだから…」って理屈で片付けられなくなる。しょせん「よく似てるけど別の人」だってのに。
 
 もう1つ、「実際発生しそうな」問題もある。赤ん坊を失った親に対し、「クローンを作って生き返らせましょう」などと持ちかける連中が出る、ってことである。クローン人間が認められれば、間違いなく登場するね。よーく考えると生き返ったワケじゃなく、単に妹弟生むのと何も変わらないのに。それでも、「生き返った」って甘美な言葉に逃げる親はいるだろうし、それを利用してカネふんだくるゲスは必ず出る。それが広まれば、子育ては「リセット可能」なシロモノに成り果てる…それでいいワケねーだろ。
 
 あと、臓器移植のためのスペア作りってのも問題だな。拒否反応のことが気にならないんなら、親兄弟や息子だろーが臓器奪い放題…って考えてる輩はいそうだからねえ。クローンがよく似た別人だとしても、「だからどーした」と真顔で言ってのける鬼畜は、必ず出る。そしてそんな鬼畜に協力するバカも。
 
 何度も言おう。クローンってのは、「年が離れた一卵性の双子以下」のものである。こういった存在を作れるってだけで相当な技術だし、意義もちゃんとあるとは思う。けど、それだけの話だ。息子や兄弟姉妹と大きく違う存在じゃない。そこをちゃーんと理解していれば、クローン人間なんてさほど害のない存在である。問題なのはクローン技術やクローン人間ではない。それを取り巻く人間の誤解こそが問題なのである。
 
 クローンに対しては、私は比較的楽観的な見方をしている。広がっている迷信に対してきちんと「それは違う」と言い続けていれば、そのうちみんな正しい認識をするようになり、「クローン?あっそ」で片付けるようになるんではないかと。ま、そんな存在にもかかわらず、あえて作る意義って何?って問題が残りそうだけど。
 
 というわけで、ここの読者の皆様にも「クローン人間なんて、単なる兄弟も同然」って認識を持って貰いたいですね。しょせんクローンなんて、そんなもんだと。クローンがどうこう騒ぐくらいなら、今の少子化を何とかする方が先だと思うんだけど、どうかね。え?「お前が言うな」って?(苦笑)。

1月9日2006/01/10 00:28

 本日は成人の日らしい。ま、そんなことはどーでもいいんだけど。相変わらずのネタ不足でねえ…どーしましょ。
 
 つーわけで、何となく青い話題。昨日未勝利を勝った私のPO馬ナイアガラを記念して?その父のファンタスティックライト様について語りましょ。
 
 ファンタスティックライト様は、私認定の「世界5大競走馬」の1頭である。それだけ強く私を魅了した馬だってことだね。強いかどうかはともかく(苦笑)。ま、世間がなんと言おうとも、この馬は偉大だったと思っている。
 
 フツーの日本人が「知ってる」この馬は、JCでテイエムオペラオーの3着に敗れた姿。当然、このレースは私も見てる。コレだけ見ると「ドコが偉大なの?」と聞かれても文句は言えない。私自身、「アレは基準外」だとはカケラも思ってない。あの時点でのファンタスティックライト様なら、あんなものじゃないかとは思う。
 
 この馬は3度走るところを見た。私は海外競馬観戦を趣味にしてるけど、それでも3度以上走るところを見た外国馬ってのは少ない。原居民様は別格の6回。ジムアンドトニックが4回。後はフェアリーキングプローン・ウォーサンが3回ぐらいか。ウォーサンはうち2回がJCだけど。
 
 この馬を初めて見たのは、エアシャカールを追いかけて行ったキングジョージV&クイーンエリザベスII世C。モンジューが快勝したレースだ。モンジューが強いのはわかっていたことだけど、まあ一応エアシャカールのために行ったレースだからね。馬券はエアシャカールから買って玉砕。これはいい。
 
 2度目はJC。ファンタスティックライト様をしこたま買っていた。テイアムオペラオーが強いのはわかっていたんだけど…以前海外で観たことのある馬には、どうしても評価甘くしちゃうんだよね。
 
 そして迎えた3度目。香港カップ。この年の香港は口蹄疫騒ぎで「日本馬全部回避」って大技かましやがった。海外に行くたび、「何でオレはこんな所に!」って思うのが常だけど、この時ほど強くそれを感じたことはなかったような。正直寂しかったです。
 
 でも、沙田に着いてみれば「知った顔が…」ってのが私。そりゃそーだ。前の年も香港行ってるんだもの。原居民様・フェアリーキングプローンを筆頭とする香港勢だけでなく、サンラインだのジムアンドトニックだの…「私は何かオカシイようだ」と思い始めたのは、この時が最初だったかも(笑)。
 
 馬券は…「アジアの威信に賭けて、フェアリーキングプローンは負けねえ!」とヌカして大枚はたいたにもかかわらず、ハナ差でサンラインが勝ち、敗北寸前。そこで、正直「これは使っちゃヤバいかも」ってカネも含めてファンタスティックライト様に賭けました。いや、単にその日の夕食代がゼロになるだけなんだけど。
 
 馬券賭けてた私も必死だけど、ファンタスティックライト様の陣営も必死だった気が。ここでこの馬がすっきり勝って、「エミレーツワールドシリーズ」初代チャンプにならないと、シリーズの権威が危ないから。鞍上の天才デットーリの顔は珍しくこわばってました。「ヤバい、負けられない」ってオーラ漂いまくり。あれはすさまじいモノがありましたね。
 
 結果はあっさりとファンタスティックライト様が勝ち、シリーズの権威と私の財布を救ってくれました。それ以前から香港との相性は悪くなかったけど、「沙田じゃ負けねえ!」と豪語して自分を追い込むようになったのは、この時がきっかけ。裏付けっぽいモノがあるだけに、うまく気合いが乗るんだよね。
 
 何で私がこの馬を尊敬するのか、これでわかってくれたと思う。「負けちゃイケナイ」レースを、しっかり勝ってくれたからである。実を言うと「メシ抜き」「来週の馬券代ゼロ」って程度のプレッシャーなら、他の馬に賭けたこともある。結果はヒッデーものだけど(笑)。ついでに言うと、「ソコまで追い込まれてはいけない」って自戒も含めて、この馬を尊敬することにしている。
 
 ファンタスティックライト様はいい馬だった。世界的な名馬なのかと聞かれると、「いやあ、ソコまでは…」って言っちゃうけどね。でもね、もし「負けたら命獲られる」って状況ならば、あの日のファンタスティックライト様にもう1度賭けたいな。そんなところまで追い込まれた時点で「負け」ってのは承知の上で。それが「いい馬」ってことじゃないかね?

1月10日2006/01/10 23:59

 注目度の低そうな、ヘンなニュースを採り上げよう。香港ディズニーランドの経営者が更迭されたとか。これについて、思うところをつらつらと。
 
 本来、私にディズニー関連のリゾートを語る資格はない。単純に行かないから。別に嫌いじゃないんだけど、私にとってはそれより優先順位の高いモノが山ほどあるからねえ。ただ、香港ディズニーランドに関しては、某方面?から一応情報を入手してある。
 
 その情報によると、香港ディズニーランドは「日本と比べて小さい」とのこと。デッカイのがいいことかどうかはよくわからないけど、「じゃあ行ってみるか」って気にならなかったのは事実。事実去年の暮れには計画に組み込まなかった。ただ、その代用?が香港プロサッカーだってのは、色んな意味でどうかと思うけど(笑)。
 
 これで終わりなら、ネタとして弱すぎる。付け加えたいのは「香港で見た、香港ディズニーのCM」である。競馬番組とか意味不明なドラマ(多分台湾製)とかを見てる合間に、現地のCMも見てたからね。なお、香港のTV番組ってのは、ツッコミどころ満載です。アレ見るためだけに、また香港行きたくなるぐらい。いやホントに。
 
 閑話休題。香港ディズニーが関連するCMってのは、2つ見た。1つは香港ディズニーそのもののCM…だと思う。言葉わかんないから断言できないけど。もう1つは香港観光協会?が作った、番組終了後にエンドレスで流してたもの。どっちも「スゴい」ものだった…
 
 まず香港ディズニーのCM。ロクに動きナシ。写真ですらない。アニメーションと言うよりはタダの絵。そーゆーチープなCMは山ほどあるんだけど、ディズニー関連だと思うと脱力感漂う。昔懐かし「ハトヤ」のCMを彷彿とさせる、深セン(字がない)のCMの方がやる気を感じる。「コレは本当に香港ディズニーの宣伝か?」と疑ったんだけど、そうじゃないって証拠は発見できなかった。
 
 香港観光協会?のものは、かなりヤル気見せてた。ショッピング・食・映画・競馬と並ぶ「香港の観光スポット」として紹介されていたから。ジャッキー・チェンが出演してるぐらいだから、カネもかかっているんだろ。ただ、これは明らかに「カネ持ってる」観光客向け。地元民や本土からの客にどれだけアピールできてるかは疑問。
 
 別に1日中TVの前に張り付いていたワケではないので、見逃したCMがあるのかもしれない。その意味では、香港ディズニーの宣伝力を過小評価してる可能性は高い。でも、私が見たのはこれだけ。これがオープン3ヶ月目のことですぜ。なんかこう、もうちょっと工夫があってもいいんじゃないかと…
 
 日本のディズニーランドの場合はどうか。私はTV見ない人なので、まあ確かにディズニーランドのCMはあまり見かけない。けど、折に触れて何かと宣伝しているのは知っている。「リピーター」を増産しようという意図が強く感じられるし、その効果についても多少知識がある。いやまあ、色々とね。
 
 冒頭にも書いたとおり、私はディズニーリゾート関連には詳しくない。遊園地についてもよくわからん。だけどまあ、香港ディズニーは「何かしら」テコ入れする余地はあったんでないかと思う。具体的にどーすりゃいいのか、聞かれたって困るけど。場所が場所だけに、場合によっては私も「行ってみようかな」と思う可能性はある。後任の経営者には、そんな場所になるべく努力してもらいたい。せめて香港サッカーは抜かないと(笑)。

1月11日2006/01/11 23:44

 Appleが予定前倒しでIntel製CPU搭載機を発表。さすが仕事が速い。これについては、後日情報が出揃ってから語ろうかと。気にかかる情報は多いのでね。
 
 というわけで本日は、JRA賞について語りましょう。まあ今年は順当な結果なんだけど、それでも触れるべき点はあると思うので。
 
 まずは最優秀2歳牡馬&牝馬。フサイチリシャール&テイエムプリキュアという、「唯一のGI馬」が受賞。まあそうだろ。むしろ注目は、「少しだけ票が入った馬」でしょ。牡馬はマルカシェンクとサクラメガワンダーに、牝馬はアルーリングボイスとダイワパッションに票が入った。私は将来性を加味して考えるのは「邪道」だと思うけど、まあ言いたいことはわかる。ただなあ…(誹謗中傷になるので以下略)。それよりもだなあ…(自分のPO馬の自慢になるので省略)。
 
 最優秀3歳牡馬。満票。当たり前だ。最優秀3歳牝馬。こちらは激戦の末、シーザリオが受賞。年間トータルで考えるとラインクラフトの方が少し上って気もするけど、まあ初の米国GI制覇を達成したご褒美でしょう。米国馬の凋落を考えると、それぐらい当然のような気もするけど。
 
 最優秀4歳以上牡馬。ハーツクライ。有馬記念勝ったご祝儀も入っているとは思うけど、まあ順当じゃないかな。JCの2着は内容が濃かったし。タイムパラドックスとハットトリックってのは「いいところ見てるねえ」とは思うけど、ちょっとひねり過ぎかな。ゼンノロブロイの1票ってのは「やりすぎじゃねえ?」と思うけど。遠征でも2着止まりだったんだから。
 
 最優秀4歳以上牝馬。スイープトウショウ。これも順当かな。ヘヴンリーロマンスも頑張ったけど、どう考えてもコッチの方が上でしょ。ま、票入れたくなる気持ちはわかるとしておこう。
 
 最優秀父内国産馬。シーザリオ。SS系種牡馬は「父内国産」って気がしないんだけど、まあ仕方ない。もう少しカネヒキリ票が入ると思ったけど、こんなものか。よくわからんのは「該当なし」の8票。「SS系は…」って考えた奴がいたのかも。
 
 最優秀短距離馬。ハットトリック。マイラーを「短距離馬」に分類するのはどうかと思うんだけど、現状のシステムだと仕方ないのかも。国内だけならともかく、香港の実績も含めれば順当でしょ。
 
 最優秀ダートホース。カネヒキリ。これはまあいい。問題は、タイムパラドックスに2票しか入っていないこと。それ自体はともかく、最優秀古馬ではこの馬に3票入っているんですけど?おそらく、「ハーツクライ<タイムパラドックス<カネヒキリ」と見なした奴がいたってことだね。ああ、やっぱりどこか惨めだハーツクライ…
 
 最優秀障害馬。テイエムドラゴン。なんか芸のない選び方のような気もするけど、これはこれで仕方ないのかな。これからを期待して…って票もあったと考えたい。
 
 年度代表馬。言うまでもなくディープインパクト。ただし満票ではなく、6票だけハーツクライに流れた。「今年最後に負けた馬に、満票の栄誉は与えたくない」ってことかねえ。三冠馬までは無敗だったんだから、受賞は当然でしょ。
 
 過去には結果に激昂したこともあるJRA賞だけど、今年は特別文句はない。ただ、色んな意味で制度改革すべきじゃないかって気はするね。海外・地方の成績をどう扱うか、イマイチはっきりしてない気がするし。贅沢を言えば記名投票にしてもらいたいんだけど、調教師と記者の仲ってものがあるから、無理なのかな。競馬記者なら誰だって「何でオレの馬に入れない」で調教師とケンカしたくないと思うし。
 
 これが発表されると「年が明けたなあ」って感じが強くなる。今まではどことなく「松の内」を引きずっていたからね。とはいえ、もう今年の競馬は動き始めている。気分を切り替えて、今年も1年競馬を追いかけないと!

1月13日2006/01/14 00:06

 ある下らないことを記念して?自衛隊関連ネタ。13日の金曜日とは関係がない。「遠くからでもシッポが目立った。アソコでは異彩を放っていた」とだけ言っておこう。わかる奴にはこれでわかる。
 
 最近の自衛隊ネタというと、空自の新型戦闘機導入絡みかな。少し前から航空関連雑誌で騒いでいる。何でも、今使っているF-4ファントムを置き換える機種を選定中だとか。聞きかじりを承知の上で、まあ思うところを述べてみましょ。
 
 空自の新型戦闘機導入となると、F-2以来となる。F-16を中途半端にいじって国産にしたところ、値段上がった割に性能が…ってんで、配備数をえらく削られてしまったアレ以来。今度失敗したら…まあお役所仕事だけにどうこうってこたぁないだろうけど、赤っ恥は間違いない。
 
 候補はいっぱいある。私が聞いたところでは、F-15Eストライクイーグル・F-18Cスーパーホーネット・F-22ラプター・F-35・ラファール・タイフーンが候補だとか。飛行機には詳しくない人も多いだろうから、1機ずつ簡単な解説と感想を述べよう。
 
 私が思うに本命は、F-15Eストライクイーグル。空自も使っているF-15イーグルをちょこっと改造したもの。アメちゃんの製品だし、色んな意味で導入に抵抗が少なそう。ただ、性能の割にコスト高めって話はある。優秀な機体ではあるんだけど、ちょっと開発時期が古いんだよね。あと、セールス熱心じゃねえって話も聞いたことがある。国はともかく、会社が新型機売りたがってるから。ただ、最近お隣韓国でコレの改造版(F-15K)を導入しているようなので、「コレがいいんだ!」とダダこねれば何とかなるはず。
 
 F-18Cスーパーホーネットってのは、米海軍が使っている機体。空母に載っているので、日本でもよく見かける。ある意味これも無難。難点は、F-2導入の際に「ダメ出し」された機体だってことかな。当時私は「米国製だとしたら、ホーネットの改造版か?」と思っていたのに、何故かF-16改になったのだ。なんかよくわからん理由があったらしい。
 
 本当は、しょーこりもなくF-16をいじくるって手もある。F-2導入騒ぎで色々教訓もあるんだし。場合によってはF-2の失敗を「なかったこと」にできるんだけど…ただ、今の防衛庁にそーゆー「政治的決断」ができるとは思えないなあ。日本の生産サイド(輸入機でもライセンス生産絡みで必ず世話になる)には拒否反応あるみたいだし。案の定候補扱いすらされてない。UAEじゃコレの新型買ったってのに。
 
 F-22ラプターってのは、現在最新鋭。米国製。ステルス機ってやつ。レーダーに映りにくいので、演習では「戦えば必ずあっさり勝つ。勝負にすらならない」そうな。将来空自に導入されるのは確実だろう。でも、今買うのはどうかと。値段は猛烈に高い。それに、さすがに米国が「まだ売りたくねえ」って言ってくる可能性もある。最新技術の固まりだけに、「日本にマネされたらかなわん」とか思っていそうなので。
 
 F-35ってのは、現在開発中。米国製。コンセプトとしては「ステルスだけど、お値段安め」ってもの。米空軍だけじゃなく、米海軍も導入予定。さらに垂直離着陸バージョンまである。ある意味コレを買いたいんだろうけど、難点は開発がやや遅れ気味ってところ。アフガンやらイラクやらで派手な実戦やらかした影響もあり、どうも開発費が滞りがちらしい。空自の導入スケジュールを派手に遅らせない限り、購入対象にもなりゃしないんだとか。
 
 ラファールとタイフーンは欧州製。ラファールが仏国、タイフーンが英・独・伊共同開発。値段・性能はそう悪くなさそうなんだけど、米国製兵器じゃないものをイチイチ買うとはとても思えない。少なくとも小泉政権じゃ期待できないね。単なるアテ馬でしょ。
 
 空自の戦闘機購入なんて、はっきり言って米国の意向次第。同盟国だし、貿易黒字がどうこうって話も出てくるし、その他色々と「逆らえない」事情があるからね。問題は、その「米国の意向」がどーなるのか、さっぱりわかんないってところかな。米国もF-22とF-35の配備数めぐってモメてるみたいだし。
 
 米国の旧型機(現用機だけどね)を買うのが無難だとは思うけど、これまた頭の痛い問題がある。今現在、米国の旧型機は大ダンピングぶちかましてる。「実績作っちまえば、交換するときも米国機だろ」ってんで、昔懐かしい「1円入札」に近いことやらかしてるらしい。じゃあ日本も…というのは甘い。黙っても米国機しか買わない国に、何でダンピングする必要が?逆に「お前らは高くても買うだろ」って足元見られそう。値段はともかく、ライセンス生産の時にまたワケわからん横やりが入りまくり、F-2みたいに「なんか割高になりました」ってことになっても不思議がない。
 
 とまあ、色々と不安はあるんだけど、そこは防衛庁のことですから…より不安拡大だなあ(笑)。北朝鮮はともかく、これで中国に勝てるんだろうか。最悪の決断したって何とかなるとは思うんだけど、それはあくまで「現状では」って話。10年後・20年後っていう「近いとも遠いとも言い難い将来」については…どうなんだろ。
 
 私のオススメは、ロシア製(笑)。いや本気で導入しろって言うんじゃなく、「買おうと思っているんだけど」って話持ちかけて、情報仕入れたり試験機買ったりする。中国や北朝鮮の「新型機」がロシア製なのは確実なんだから、色々と勉強になるのでは。デザインがカッコいいので、本気で導入するのもアリだと思うけどね。ま、私みたいなメカフェチの考えるコトなんて、その程度だ(笑)。
 
 私だって戦争は悲惨で避けるべきだとは思うけど、それは「戦争について考えない」って姿勢とイコールじゃないのでは。戦争を避けようと思ったら、軍事のことを真剣に考えるべきだと思うね。今までの日本は「米国が守ってくれる」とだけ考えていれば良かったかも知れないけど、今やそういう時代じゃなくなりつつある。「米国の言いなり」「自衛隊廃止」「軍国主義復活」というロクでもない結論以外何があるのか、たまには考えてみてはいかが。

1月14日2006/01/15 01:01

 小野がレッズに帰ってくる…本当に?マジで?正直、なんかピンと来ないんですけど。「正直無理でしょ」と思っていただけに、まだ現実味がわかないなあ。
 
 レッズにとって、小野は特別な選手の1人である。そりゃあ「ミスターレッズ」は福田にのみ与えられた特別な称号だけど、それに次ぐ特別な位置にいる。悪夢のJ2落ちの際、残留してくれたことは忘れがたい。出て行っても、文句言えた状態じゃなかったんだから。
 
 その小野が戻ってくる。そりゃあそれで嬉しいけど、どうしたの?ってのがホンネかな。小野の将来のため、涙を呑んで送り出したはずなのに。晩年になって最後を飾りに来たとか、指導者として…ってんならわかる。まさかこんな早く戻ってくるなんて、全く計算してない。
 
 とはいえ、事情は何となくわかる。ケガだの輸送だので「使いにくい」選手になっていたからねえ。素質やプレイの質は認めても、それ以外のところでちょっと…ってことじゃないかな。それに、巡り合わせもあんまり良くなかった。これなら、ヘンに欧州にこだわるより、日本国内で仕切り直し…って考えもあったんだろう。
 
 日本に戻ってくる以上、チームはレッズ以外考えられない。他に行かれたら大騒ぎだ。そんなコトは、チームの威信を賭けて阻止する価値があるでしょ。弱いチームだとか金欠チームだってんならともかく、曲がりなりにも強豪チームの1つで観客動員数はトップクラスなんだから、全力で迎え入れる権利と義務がある。
 
 しっかし、レッズはお金持ちだねえ。今期の補強はすさまじいからなあ。最初から短期契約のポンテとマリッチはいなくなったけど、東京Vからワシントンと相馬を獲得し、京都から期限付きで黒部を補強、さらに小野。他のチームも補強しているんだろうけど、正直かすんじゃいそうな勢いだ。
 
 まあ、レッズは一応積極的に補強する必要がある。今年はW杯だから、合宿だの疲労だので「予備の選手」の必要性が増えるし、来年はACL出場だ。フツーの補強に留まっていたら、何かと大変でしょ。天皇杯勝った後、「今から補強しとかないと、来年大変だぞ」と思っていたのは事実だけど…ホントにココまで補強するとは。
 
 小野は一応完全移籍だけど、W杯以降に「欧州移籍の話があったら応じます」って約束があるようだ。まあそうだろ。引き留めるような選手じゃないもの。フツーに考えるなら、気持ちよく送り出せる…はず。まさか残留争いなんてしてないと思う…うう、いつまで経っても不安が消えないんだよなあ。トラウマとは恐ろしい…
 
 仮に小野が短期間しかいなくても、私はちっとも気にしない。それどころか、とっとと移籍して欲しいぐらいだ。別に小野が嫌いだからではない。もっと別の夢があるから。小野には、できれば欧州CLを優勝できるようなチームに移籍して欲しい。そして、来年のACLを勝ち抜いたレッズと世界一を賭けて試合してもらうのさ!夢というより妄想ではあるけれど、目標ってのはこれぐらい高くないと。
 
 以前小野が在籍していた頃、正直レッズは「辛い」時期だった。でも、今度は違うんじゃないかな。もしシーズン通して在籍するのなら、今度こそ「日本一」の美酒を味わってもらえるのではと。つーか、このタイミングで呼び戻した以上、そうじゃなきゃイカン。色々と大変だろうけど、レッズには頑張ってもらわねば!優勝あるのみ!J2落ちだけはやめてくれ!