10月1日2005/10/02 00:34

 10月となったので、本格的にブログ化を推進することに。ま、表紙部分のリンクをいじるぐらいなんだけど。なお、ブログ化に伴う処置として、「最新1週間」と「日記選択」は段階的に機能停止させていただきます。あと、旧形式の日記は編集の都合上残しておきますね。
 
 本日のネタは、阪神優勝…はパス(苦笑)。悔しいからじゃなく、特に語るべきコトがないから。私はファンではないわけだし。そんなワケで、先月ほとんどやらなかったヲタクネタで、先日単行本が出た「暴れん坊本屋さん」をお届けする。
 
 まずは恒例の書誌学的データ。「暴れん坊本屋さん」作者久世番子。出版元新書館。またもやWings(及び別冊のウンポコ)連載作品だ。好きだねオレも。まあエッセイ風のギャグなので、ドコで連載してても不思議はない作品ではあるんだけど。
 
 この本、要は「本屋の日常」を描いたエッセイ風ギャグ作品である。注文・返品・入荷・陳列に始まり、万引きや流通への文句といった「ちょっとヤバめ」のネタまで採り上げている。本が好きな人なら「わかる」ものばかり。ドマイナーな作品なのを承知の上で、読んでみる価値があるんじゃないかな。
 
 私は自他共に認める本屋好きであるけど、実は本屋の店員は「敵」である。立ち読み大魔王であり、私の読書歴は本屋の店員との戦いだったからねえ。おまけに本屋の内情ってものの見当が付くだけに、「あれだけはなるもんじゃねえ」と堅く確信してたものだ。とはいえ端で見てわかる知識には限界がある。この本で「初めて知った」ことも少なくない。
 
 特に笑ってしまったのは、POP(店頭にある広告カード)に関する話と、配本と注文に関する話だな。基本的に私はPOPを頼らない。本屋の端から端まで丹念に探索した末、自力で面白そうな本を見つけるから。とはいえ、たまにはPOPに騙されてみることもある。あれは「本屋も攻めの姿勢で行かないと!」って気合いの現れだったとは知らなかったな。
 
 配本と注文に関しては、私は極めて冷淡に対応していた。無ければ売ってる店まで買いに行くからである。注文なんてしたことない。「探しても見つからない」ってのは私に対する挑発行為とみなし、必要ならば足を棒にして探し歩く。それだけに、欲しい本がない本屋なんぞ「使えねえ」の一言で片付けていた。本屋にしてみれば「コッチの苦労も知らないで…」となるんだろなとは思っていたけど、ホントにそうだったとは(苦笑)。
 
 マイナーな作品なので、入手は困難だと思う。マンガ喫茶や新古書店といった、裏ルートで仕入れるのは難しいのでは。つーわけで、読みたければ注文してでも買いなさい。内容が内容なので、ひょっとすると本屋側が「思い切って仕入れてみるか」とか思ってくれてるかもしれないし。ちなみに巨大本屋ジュンク堂が軽く推してました。ひょっとすると売れるかも(笑)。

コメント

_ MIDORI EXPRESS ― 2005/10/02 10:54

ブログ版公開おめでとうございます。
一応以前バイトで書店にいた人間なので(笑)コメント入れさせてもらいます。

POPはもちろん出版元から配られてそれをくっつけるものもありますが、
自分が担当していた分野(洋書など)は、特にお客さんにはわかりにくい?
分野だと思ったので、英和辞典とAmazonなどのレビュー記事を参考にして
結構自分でPOP作ったこともありましたよ。どれがどれだけ売上に
貢献したかははなはだ疑問なのですが(爆)。

配本と注文も難しいですね…。うちの本屋「馬なり」は予約しないと入らなかったし(爆)。
(ええ、予約していたのは常に自分だったのですが(苦笑))
あと、チェーン店だったので、仮に出版社に在庫がない場合、他店舗から
取り寄せて対応…ってことも結構やっていましたね。懐かしいです。

_ F男 ― 2005/10/03 23:30

コメント有り難うございます!

書店流通については、今後も折に触れて採り上げたいネタですね。

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