9月6日2005/09/06 23:50

 パニクるな!「銀河ヒッチハイク・ガイド」が還ってきた!ついでに映画化までするんだそうな。なんだって!
 
 というわけで、本日のお題は映画化に伴い復活した「銀河ヒッチハイク・ガイド」について。映画の方は今週末に公開されるので、観に行く予定。その後ネタにしてもいいんだけど、待ちきれない。それぐらい嬉しいんだよ。
 
 「銀河ヒッチハイク・ガイド」はダグラス・アダムスのギャグ小説。元々はラジオドラマだったらしい。あらすじはある意味どーでもいい。要は「英国ジョーク」が好きかどうかが全て。そーゆー作品である。
 
 英国ジョークってのは、おおむね「くっだらねーコトにクソ真面目に取り組む」ところに笑いを見いだしている。ツッコミどころ満載というより、もうどこからどう突っ込んでいいのやら…ってシロモノだ。日本でも「モンティ・パイソン」とか「Mr.ビーン」とかが紹介されてるので、わかる人はわかるでしょ。
 
 私が思うに、英国ジョークってのは好き嫌いが激しい。好きな奴は徹底して好き。そうじゃない奴は理解不能。私は前者である。その神髄とも言うべき作品が、この「銀河ヒッチハイク・ガイド」三部作(ただし5作ある)だ。その昔友人に紹介され、深く深くハマったものです。私のギャグの原点と言っていい。この作品があったからこそ、私は「あっぱれ倶楽部」常連になれたってわけだね。
 
 しかーし!新潮社のバカタレは5作ある三部作のうち3作だけ翻訳し、絶版にしやがった。何考えているんだか。「売れなかったから」と言われればそれまでだけど、何で売れなかったのか私には理解不能だ。いやまあ世の中…より正確には日本には、英国ジョークがわかんない奴が多いってコトか。むう、何故だ。
 
 作者のダグラス・アダムスは2001年にさりげなく夭折(まだ49だとか)し、多分そのおかげで映画化の話が持ち上がり、完成したらしい。さっきも書いたとおり今週末には日本でも公開される。そのおかげで河出文庫から復活したんだろ。ある意味哀しい話だ。けど、モノがモノなのでここはノー天気に喜ぶのが正しい姿でしょ。よくぞ復刊した。偉いぞ!なお英国で放映されたTVドラマのDVDも出るようなので、入手しようと思っている。
 
 とはいえ、問題はまだ片付いてない。今回出版されたのは、第2作「宇宙の果てのレストラン」まで。幻の4作目5作目どころか、3作目の「宇宙クリケット大戦争」すら出ていない。そりゃマズいでしょ。こちとら完訳されるのを20年待ってたんだから、ついでに全部出して欲しい。そうしなかったら、「宇宙で4番めに恐ろしいい詩」を送りつけてやる!
 
 というわけで、皆さんも是非買って読んでください。映画の出来は知らないけど、小説の方は「好きな人にはたまらない」はず。
 
 なお、本日のネタはこの作品を私に紹介してくれた、友人のT・K氏に捧げます。君がこの作品に出てくる「宇宙で三番めに恐ろしい詩」を諳んじた時には、心底負けたと思ったものです。本来なら献辞は冒頭に持ってくるモノだけど、やはり最初は「パニクるな」にしたかったので。うんうん。

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_ F男 ― 2005/09/07 00:08

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